【体験談】排卵誘発剤で妊娠した!不妊治療のエピソードを紹介
妊活をしている人のなかには、医師から排卵誘発剤を勧められた人もいるでしょう。
しかし「副作用がつらそう」「卵巣機能が低下するのでは?」などのさまざまな不安が浮かんできますよね。
また「本当に妊娠できるの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、トモニテ編集部のアンケートに寄せられた、排卵誘発剤で妊娠できた先輩ママの体験談を紹介します。排卵誘発剤の副作用や効果も教えてもらえたので、排卵誘発剤について不安や疑問を抱えている人はぜひ参考にしてください。
妊活をしている人のなかには、医師から排卵誘発剤を勧められた人もいるでしょう。
しかし「副作用がつらそう」「卵巣機能が低下するのでは?」などのさまざまな不安が浮かんできますよね。
また「本当に妊娠できるの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、トモニテ編集部のアンケートに寄せられた、排卵誘発剤で妊娠できた先輩ママの体験談を紹介します。排卵誘発剤の副作用や効果も教えてもらえたので、排卵誘発剤について不安や疑問を抱えている人はぜひ参考にしてください。
アンケート実施概要
実施日:2024年12月9日から12月13日
実施媒体:クラウドワークス
対象:妊活を経験した女性
回答者数:200名
排卵誘発剤、使ったことある?
排卵誘発剤を使用する人は、どのくらいいるのでしょうか。
妊活で排卵誘発剤を使用したことがあるかを調査したところ、「はい」と回答した人は46人(23%)、「いいえ」と回答した人は154人(77%)でした。
排卵誘発剤を使ったことがない人が8割近くを占めていることがわかります。
排卵誘発剤を使う人は、あまり多くはないようです。
排卵誘発剤で妊娠したことはある?
排卵誘発剤を使った結果、本当に妊娠できるのかも気になるところです。
排卵誘発剤の使用経験がある人に、妊娠できたかを尋ねたところ「はい」と回答した人は15人(34.9%)、「いいえ」と回答した人は28人(65.1%)でした。
排卵誘発剤を使用したからといって、必ずしも妊娠につながっているとは限らないようです。
排卵誘発剤を使ったものの、妊娠に至らなかったのはなぜなのでしょうか。
先輩ママの体験談をみてみましょう。
さなさん/40代/専業主婦/関東地方在住/1児のママ
たつきさん/30代/専業主婦/近畿地方在住/2児のママ
人によっては、排卵誘発剤が体に合わず副作用が出てしまうこともあるようです。
排卵誘発剤の効果を得られるかは、妊婦さんの体質によるところもあるのかもしれませんね。
排卵誘発剤で妊娠した!先輩ママの体験談
ここからは、排卵誘発剤で妊娠した先輩ママ3人の体験談を紹介します。
排卵誘発剤を使うに至った経緯や、排卵誘発剤で妊娠につながるまでの流れを詳しく教えてもらったので、ぜひ参考にしてくださいね。
Q1. 使用していた排卵誘発剤は?
そのほか、体外受精時の高刺激の際に毎日行った排卵誘発の注射がありましたが、医療従事者に打ってもらっていたため名前を失念してしまいました…。
3人とも共通してクロミッドを使用していたようですね。複数の排卵誘発剤を併用する場合もあるようです。
Q2. 排卵誘発剤を使用するようになった経緯は?
どのような経緯で排卵誘発剤を使用することになったのでしょうか。
当時の妊活の状況や、医師からどのような説明を受けたのかなども含めて教えてもらいました。
排卵誘発剤や漢方を使ったり、体温を測ったりしながらのタイミング療法で、2年後に妊娠。もともと、多嚢胞性卵巣症候群という遺伝性の病気を持っていて、妊娠しにくい体質だといわれていたので、主治医からの誘発剤の提案には、主人も私も抵抗はありませんでした。
「多嚢胞性卵巣症候群」は、途中で成長できなくなった卵胞が卵巣内に溜まり、卵巣が腫れて大きくなってしまう病気です。
卵胞が育たず排卵が定期的にできないので、不妊の原因にもなります。
お2人の場合は、多嚢胞性卵巣症候群で自然な排卵が難しいために、医師から排卵誘発剤の使用を勧められたようです。
私はもちろん、旦那も不妊症スクリーニング検査を受ける必要があるので、はじめは受けてくれるかなと少々不安に思っていましたが、旦那も子どもが欲しいと強く希望していたので、快く引き受けてくれました。本当に助かったと思っています。
スクリーニング検査の結果から、私側に子宮筋腫があり、旦那側には精子運動率が少々悪いなど、お互いに少しずつ不妊の原因があることが分かりました。まずはタイミング法から始めましょうという話になり、その後は様子を見て人工授精、それでもダメなら体外受精という流れになりました。始めた当初は正直、体外受精まで進むことになるとは思っておらずいろいろと甘く見ていました。
通院を伴う本格的な不妊治療を始めた年齢が35歳、その時点でAHM(アンチミューラリアン・ホルモン:卵巣があとどのくらい排卵を続けられるかを予測するための数値)が0.1以下だったこともあり、あまりゆっくりしないほうがいいねと医師に言われました。そして、排卵誘発剤の使用を薦められました。場合によっては多胎妊娠になること、その他副作用が現れる場合もあるというデメリットもしっかりとご説明頂き、納得のうえ排卵誘発剤(クロミッド)の服用を開始しました。
服用前に医師から副作用について詳しい説明があると、使用するかどうかを考えやすくなりますね。
Q3. 排卵誘発剤による副作用はあった?
排卵誘発剤を勧められた人のなかには、副作用が気になっている人もいるでしょう。
排卵誘発剤を使い始めてから、体調の変化や副作用などはあったのでしょうか。
ただ、妊活を始めた少し前に、主人の転勤に伴う引越しと退職で在宅時間も増え、もともと太りやすい体質だったのも災いし、15kgも太ってしまいました。誘発剤の副作用もあったと思います。
クロミッドの服用により卵胞が3~4個確認できる周期もあり、お腹の横がチクチクする排卵痛を感じる周期もありました。毎周期ではなかったですが…。
あと、基礎体温について、はじめに医師に診て頂いた際は「ちゃんと二層に分かれているね」と言って頂き、ガタガタではなかったのでクロミッド服用後も大きな変化は見られませんでした。
ただ、のちに分かった事ですが、私はLUF(黄体化未破裂卵胞)がかなり起きやすい体質だったようで、よくある「排卵時に基礎体温がガクっと下がる」という現象も、排卵期に起こった事はありませんでした。
「黄体化未破裂卵胞」とは、成熟した卵胞が排卵されずに黄体化してしまうことです。黄体化すると黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、基礎体温が上昇します。
排卵の際、人によっては基礎体温がガクッと下がる「インプランテーションディップ」という現象が起こるようですが、黄体化未破裂卵胞の場合は基礎体温が上昇するため起きづらいのかもしれません。
また、3人とも排卵誘発剤による副作用が強く出ることはなかったようです。やはり、排卵誘発剤が合うかどうかは人によるのだと考えられます。
Q4. 排卵誘発剤の使用から妊娠までの流れは?
排卵誘発剤を使い始めてから妊娠に至るまでに、どのような経過をたどったのでしょうか。
最初の月は高温期が短くて妊娠しなかったのですが「デュファストン」というお薬を追加で出していただき、2ヶ月ほどで妊娠が確認できました。(デュファストンは高温期の維持を助けてくれるようです)
その後コロナ禍により一時的に不妊治療を中断せざるを得ず、約4~6ヶ月の間が空いたと思います。
医師より「人工授精を6回行っても結果が出なければ早めの体外受精をしましょう」と薦められており、旦那もそれに快く同意してくれたので体外受精へステップアップしました。
1回目の採卵では「高刺激ショート法」を試してみようというお話になり、注射による排卵誘発を開始。毎日通院して行わなければならないため、結構負担に感じました。
この周期は卵胞が3つ確認でき、採卵まで進みましたが、このときに得られた受精卵は1つだけ。この高刺激ショート法による採卵では、受精卵から「胚盤胞」(はいばんほう。着床できる状態になった受精卵)の獲得にはうまくつながらなかったようです。
なので、「次回は『低刺激ショート法』による採卵を目指してみてはどうか?」と医師から提案され、注射ではなくクロミッドの服用に戻りました。やはり毎日の排卵誘発剤の注射を行うよりは精神的に楽だったのもあるのか、このときの採卵で胚盤胞の獲得に見事成功しました。
この周期では体外受精の方法の一つである「顕微授精」を行っており、胚盤胞が2個得られました。1つずつ移植を試し、最後の1個で妊娠出産に至りました。
体外受精を始めてから、顕微授精を経て妊娠に至った期間は、9ヶ月間でした。
私は、体質の問題もあり、誘発剤を使用しなければ排卵日を知ることは難しかったので、タイミング療法を行うには、誘発剤は大変役に立ちました。
排卵誘発剤の使用によって、排卵日を予測しやすくなるのは大きなメリットでしょう。
また、自然な排卵が難しい場合は、人工授精や体外受精でも排卵誘発剤を使用することがあるようです。
Q5. 不妊治療や排卵誘発剤について何かアドバイスがあれば教えてください。
現在妊活中のママや、排卵誘発剤を使うか迷っているママへのアドバイスも聞いてみました。
それから、信頼できる病院や医師を探し当てること、困ったことはなんでも相談できるようにご自身でもある程度勉強をしておくこと。これも大事かなと思います。
排卵誘発剤などの薬剤を使用することに抵抗がある方ももちろんおられると思います。デメリットとしては、望んでいない多胎妊娠(2人以上の赤ちゃんを妊娠すること)が起こる可能性があることと、ホルモンバランスの調整をするお薬なので、だるくなったりと体調の変化が起こる方もおられるようです。
でも、処方された薬が合わなければ薬剤を変更してもらうこともできますし、どうか必要以上に怖がらず、気軽に医師に相談してみてほしいと思います。もちろん薬剤なしで自然妊娠を目指すこともできますし(病院ではエコー検査が行えるので、これがかなり大きい)、排卵誘発剤を使用するかどうかを決めるのは、すべてあなた次第です。ご自身が納得のいく治療を、行えることを心より応援しております。
妊活のファーストステップとして、誘発剤とタイミング療法を気軽に始められてはいかがでしょうか。
メリット・デメリットを理解したうえで排卵誘発剤の使用を検討しよう
排卵誘発剤には、排卵日を予測しやすくなる、妊娠の可能性が高まるといったメリットがあります。
しかし、人によっては副作用が強く出てしまうなど、デメリットもあります。
排卵誘発剤を使うか迷っている場合は、メリットやデメリットをよく理解したうえで使用を検討しましょう。
医師と相談しながら、自分に合った方法で妊活・不妊治療に取り組めるとよいですね。
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
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記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
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