
妊活中はダイエットしたほうがいい?適切な体重の目安やおすすめの方法も解説
「妊活中にダイエットしても大丈夫?」と疑問に思う人もいるでしょう。
妊活中のダイエットしたほうがよいかは、今の体重や健康状態によって異なります。
この記事では、妊活中のダイエットをテーマに、太りすぎ・痩せすぎによる妊娠への影響や適正体重の計算方法、妊活中におすすめの食事・運動の方法などを解説します。
「男性もダイエットしたほうがいいの?」「不妊治療で太るって本当?」といった疑問にも答えるので、妊活中の体重管理について詳しく知りたい人はぜひ参考にしてくださいね。
「妊活中にダイエットしても大丈夫?」と疑問に思う人もいるでしょう。
妊活中のダイエットしたほうがよいかは、今の体重や健康状態によって異なります。
この記事では、妊活中のダイエットをテーマに、太りすぎ・痩せすぎによる妊娠への影響や適正体重の計算方法、妊活中におすすめの食事・運動の方法などを解説します。
「男性もダイエットしたほうがいいの?」「不妊治療で太るって本当?」といった疑問にも答えるので、妊活中の体重管理について詳しく知りたい人はぜひ参考にしてくださいね。
妊活中はダイエットしてもいいの?

妊活中にダイエットしてもよいかは「体重(kg)/身長(m)/身長(m)」により算出されるBMIによって異なります。
まずは、妊活中にダイエットをしたほうがよいBMIの目安とその理由を解説します。
BMIが25以上の場合はダイエットしよう
BMIが25以上の場合は肥満に該当するため、適度にダイエットしたほうがよいでしょう。
肥満はホルモンバランスの乱れや排卵障害のリスクを高め、不妊の原因となる可能性もあります。
また、妊娠後にも以下のような影響が出ることがあります。
肥満による妊娠・出産への影響
妊娠高血圧症候群のリスクが上がる
高血圧による赤ちゃんへの影響が懸念されます。また、妊婦さん自身にも「子癇(しかん)」と呼ばれるけいれん発作や、肝機能障害・溶血・血小板減少が同時に起こる「HELLP症候群」などの合併症が起きる可能性があるため注意が必要です。
妊娠糖尿病の発症リスクが高まる
羊水過多・羊水過少や巨大児などのリスクが高まり、赤ちゃんの命にかかわる場合もあります。
難産になりやすい
赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になりやすく、帝王切開となる可能性も高くなります。
妊娠・出産のリスクを下げるため、妊活中は適度な体重管理が大切です。
ただし、極端な食事制限や過度な運動は避けてください。バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、適正体重をキープしましょう。
BMIが18.5以上25未満ならダイエットしなくてOK
BMIが18.5以上25未満は適正な体重なので、ダイエットをする必要はありません。
バランスのよい食事と適度な運動を心がけ、今の体重をキープしましょう。
BMIが18.5未満ならダイエットはおすすめしない
BMI18.5以下の「痩せ」に分類される人は、体重を適度に増やしましょう。
妊娠に必要なエネルギーや栄養が不足すると、以下のような問題が生じる可能性があります。
痩せすぎによる妊娠・出産への影響
ホルモンバランスが乱れ、排卵障害が起こる
エネルギー不足によってホルモンバランスが乱れると、生理不順や無排卵の原因になります。
早産のリスクが高まる
十分な栄養が摂取できていないと、赤ちゃんの発育が遅れたり、切迫早産や早産のリスクが高くなったりします。
低出生体重児のリスクがある
赤ちゃんの成長に必要なエネルギーが不足し、出生時の体重が低くなることがあります。
妊活中は痩せることよりも、適切な体重をキープすることが大切です。必要な栄養素を満遍なく摂り、適度な運動を心がけましょう。
妊活中の適切な体重とは?

BMIが18.5~24.9であれば「普通体重」に該当し、健康的な体重といわれています。妊娠・出産のリスクも低いため、妊活中はこの範囲内に収まるように体重をコントロールしましょう。
適正体重をキープするには、無理なダイエットを避け、栄養バランスの取れた食事と適度な運動を取り入れることが大切です。健康的な生活を心がけ、将来の妊娠・出産に備えましょう。
妊活中に適正体重をキープするには?

妊活中は健康的な生活を送り、適正体重を維持することが大切です。ここでは、適正体重をキープするために妊活中に意識してほしいことを紹介します。
必要な栄養素を満遍なく摂る
妊活中は、栄養バランスの取れた食事が大切です。極端な食事制限や栄養の偏りは、ホルモンバランスの乱れにつながり、排卵機能に影響を及ぼすリスクが高まります。
葉酸や鉄分、タンパク質など必要な栄養素を意識的に摂取し、健康を維持しましょう。妊活中に特に意識して摂ってほしい栄養素は、以下のとおりです。
妊活中に積極的に摂取したい栄養素
葉酸
赤ちゃんの先天異常の一つである「神経管閉鎖障害」のリスクを低減させるといわれており、妊活中から積極的に摂取することが推奨されています。
豊富な食品:ほうれん草、ブロッコリー、納豆、アボカド、枝豆など
鉄分
血液のもととなる栄養素で、貧血予防に役立ちます。
豊富な食品:まぐろ、ぶり、小松菜、あさり、豆腐など
たんぱく質
筋肉やホルモンの材料となり、健康な体づくりに欠かせません。
豊富な食品:鶏ささみ、卵、大豆製品、かつお、ヨーグルトなど
カルシウム
骨や歯を作るもととなる栄養素です。
豊富な食品:牛乳、厚揚げ、木綿豆腐、ひじき、プロセスチーズ
ビタミンD
カルシウムの吸収を手助けする役割があります。
豊富な食品:鮭、きのこ類、卵、チーズ、バターなど
オメガ3脂肪酸
血流を改善し、生活習慣病の予防効果も期待できます。
豊富な食品:さば、あじ、くるみ、アーモンド、えごま油など
さまざまな食材を日々の食事に取り入れ、栄養を偏りなく摂取しましょう。
運動習慣をつける
妊活中に適度に運動することで、適正な体重を維持しやすくなります。また、ストレスが軽減され、排卵や月経のリズムが整う効果も期待できます。
妊活中におすすめの運動は以下のようなものです。
妊活中におすすめの運動
ウォーキング
1日20分を目安に軽い散歩をすることで、血流を促進する効果が期待できます。
ヨガ
自律神経が整い、リラックス効果が高まります。
ピラティス
自律神経が整うだけでなく、体幹を鍛えることで基礎代謝の向上にもつながります。
ストレッチ
筋力の向上と血流改善の効果があります。
スイミング
全身運動で筋力アップにつながります。
無理のない範囲で運動を習慣化し、健康的な体づくりを目指しましょう。
ストレスをこまめに発散する
ストレスをためるとホルモンバランスが乱れ、卵巣の機能に影響を及ぼす可能性があるため、日頃から意識的にストレスを発散することが大切です。妊活中におすすめのストレス発散方法には、以下のようなものがあります。
妊活中におすすめのストレス発散方法
深呼吸をする
副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まります。
趣味の時間を作る
読書や映画鑑賞、料理など、没頭できる時間をとることで気分をリフレッシュできます。
アロマを活用する
ホルモンバランスが整い、リラックス効果が期待できます。
軽い運動をする
ウォーキングやヨガなど適度な運動をすることで、気分転換ができます。
パートナーや友人と話す
悩みを共有することで気持ちを整理しやすくなり、ストレス解消にもなります。
ストレスをこまめに発散し、心身ともに健康的な状態を保ちましょう。
妊活中のダイエットについてよくある質問

妊活中に「男性もダイエットが必要?」「不妊治療をすると太るって本当?」といった疑問をもつ人もいるでしょう。
ここでは、妊活中のダイエットについてよくある質問をまとめました。妊活中のダイエットについてより詳しく知りたい人はチェックしてみてくださいね。
妊活中は男性もダイエットしたほうがいい?
肥満の男性はダイエットをして適正体重に収めましょう
男性の肥満は、男性ホルモン(テストステロン)の分泌を低下させ、精子の機能に影響する可能性があります。そのため男性も、BMIが25以上の場合は適度なダイエットによって体重を管理することが大切です。体重を適切に減らすことで、精子の機能が向上する可能性があります。低カロリーな食事や適度な運動を意識して、健康的なダイエットを行いましょう。
「不妊治療を受けると太る」って本当?
一時的に体重が増えたりむくんだりすることがありますが、個人差があります
不妊治療では、排卵誘発剤やホルモン療法によって体重が増加したり、むくみが生じたりすることがあります。これには、エストロゲンやプロゲステロンの投与により、体内の水分バランスが変化したり、食欲が増したりすることが影響しています。治療を終えると元の状態に戻るケースがほとんどですが、不妊治療によるストレスが食欲の増加につながることもあるため、適度な運動やバランスのよい食事を意識し、過度な体重増加を防ぐことが大切です。
適切なダイエットで妊活に適した体づくりをしよう

BMIが25以上の場合は肥満に該当するので、ダイエットをしたほうがよいでしょう。肥満は自身の健康に影響するだけでなく、妊娠・出産のリスクを高める原因にもなります。
必要な栄養素を満遍なく摂る、適度な運動をするなどして、適正な体重を維持しましょう。
無理な食事制限や過度な運動は逆効果となるため、無理のない範囲でダイエットに取り組み、心身ともに健やかな状態を目指しましょう。
- BMIが25以上の場合はダイエットをしよう
- BMI18.5未満の場合はむしろ体重を増やすことを意識して
- BMIが18.5以上25未満の状態をキープできるのが理想
- 栄養バランスのよい食事や適度な運動などで健康的な体をつくろう
- 男性の肥満も精子に影響を与える可能性があるため適切な体重管理が重要
出典