
亜鉛は妊活に効果がある?必要な摂取量・おすすめの摂り方も解説
亜鉛は、妊活中に摂るとよいとされる栄養素の一つです。
主に男性に効果があるといわれていますが、本当に効果的なのか気になる人もいるでしょう。また、いつからいつまで、どれくらい亜鉛を摂ればよいのか疑問に思っている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、亜鉛が妊活に与える効果や適切な摂取時期、食事での取り入れ方などを詳しく解説します。一緒に摂るとよい栄養素や、亜鉛を摂取する際の注意点なども紹介するので、妊活中の人はぜひ参考にしてください。
亜鉛は、妊活中に摂るとよいとされる栄養素の一つです。
主に男性に効果があるといわれていますが、本当に効果的なのか気になる人もいるでしょう。また、いつからいつまで、どれくらい亜鉛を摂ればよいのか疑問に思っている人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、亜鉛が妊活に与える効果や適切な摂取時期、食事での取り入れ方などを詳しく解説します。一緒に摂るとよい栄養素や、亜鉛を摂取する際の注意点なども紹介するので、妊活中の人はぜひ参考にしてください。
亜鉛は妊活に効果的?

亜鉛は体の機能を整えるミネラルの一つ。免疫機能の向上や細胞の生成を促す働きがあり、男女ともに健康な体をつくるもととなる栄養素です。
妊活に関しては、特に精子の形成に深い関わりがあり、亜鉛を意識的に摂ることで精子の形成によい影響を与えるといわれています。また、男性ホルモンである「テストステロン」の合成にも関与しており、性機能の維持にも役立ちます。
このことから、特に妊活中の男性は亜鉛をなるべく意識的に摂取するとよいでしょう。
また、女性も自身の健康を維持するために、推奨摂取量をしっかり摂ることが大切です。
亜鉛はいつからいつまで摂取すればいい?

妊活を始める段階から意識的に摂取するとよいでしょう。妊娠を意識しはじめたタイミングから取り入れることで早いうちから免疫力の向上効果が期待でき、妊活中の健康を守ることにつながります。
また、亜鉛は赤ちゃんの成長にも重要な栄養素なので、女性の場合は妊娠してからも継続的に十分な量を摂取しましょう。
妊活中は亜鉛をどのくらい摂るべき?

妊活中の亜鉛摂取量は、成人男性で1日あたり9〜9.5mg、女性で7.5〜8mgが推奨されています。食事から十分に摂取するのが難しい場合は、サプリメントで補うのも一つの手です。
ただし、過剰摂取は体に悪影響を及ぼすため注意が必要です。厚生労働省では、成人男性の耐容上限量を1日40〜45mg、女性では1日35mgとしているので、この量を超えない範囲で適切な量を補うようにしましょう。
亜鉛が豊富な食材は?

亜鉛はさまざまな食品に含まれていますが、特に以下のような食材に多く含まれています。
一つの食材に偏ることなくバランスよく取り入れて、日常の食事から無理なく摂取しましょう。
亜鉛が豊富な魚介類
牡蠣
かつお
いわし
さんま
ほたて
亜鉛が豊富な肉類
牛もも肉
豚レバー
鶏むね肉
牛レバー
牛肩ロース
亜鉛が豊富な野菜
そら豆
ごぼう
ほうれん草
にんにく
枝豆
亜鉛が豊富な果物類
アボカド
バナナ
いちじく
なお、レバーにはビタミンAも豊富に含まれています。過剰に摂取すると、妊娠した際に赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼすことがあるので、女性は食べ過ぎに注意しましょう。
さまざまな食品を組み合わせて、バランスよく摂ることを意識してくださいね。
亜鉛と一緒に摂るとよい栄養素は?

妊活中は、亜鉛に加え以下の栄養素も一緒に取り入れることが大切です。無理のない範囲で、栄養素の組み合わせも意識してみましょう。
亜鉛と一緒に摂りたい栄養素
ビタミンC
ビタミンCには亜鉛の吸収を助ける働きがあります。抗酸化作用もあるので、免疫力を高めて体の健康を守る役割も果たします。
たんぱく質
肉や魚に含まれる動物性たんぱく質には、亜鉛の吸収を促進する働きがあります。また、細胞をつくる材料にもなるため、妊活中の体づくりに欠かせません。
クエン酸
お酢や柑橘類などに含まれるクエン酸も、亜鉛の吸収効率を上げる栄養素です。また、新陳代謝の促進や疲労回復などにもつながり、健康を維持する効果が期待できます。
亜鉛を過剰に摂取した場合、体に悪影響を及ぼすことがあります。
1日の上限量を超えると、吐き気やめまい、頭痛などの症状が出ることがあるのです。さらに、鉄や銅などほかのミネラルの吸収を妨げ、貧血の原因となることもあります。
通常の食事で1日の上限を超えることはほとんどありませんが、サプリメントで補う場合は注意が必要です。1日の目安量を守って適量を補うようにし、必要に応じて医師や薬剤師に相談したうえで飲むようにしましょう。
妊活と亜鉛についてよくある質問

ここでは、妊活中の亜鉛の摂取についてよくある質問にお答えします。
亜鉛サプリは飲んだほうがいい?
必要に応じて、不足分を補う手段として活用しましょう
普段の食事で十分な亜鉛を摂れていれば、サプリメントを飲む必要はありません。しかし、食事だけでは亜鉛が不足しがちな場合は、サプリメントを補助的に活用して必要量を補いましょう。その際、過剰摂取にならないよう目安量をしっかりと守ることが大切です。サプリメントを飲むべきか迷うときは、医師に相談しましょう。
亜鉛が不足するとどうなる?
造精機能や免疫力に影響することがあります
男性が亜鉛不足になると、精子を形成する機能に悪影響を及ぼす可能性があります。また、免疫力の低下や味覚障害といった影響が出る可能性もあるため、必要量をしっかりと摂取することが大切です。
亜鉛を摂取すると妊娠しやすくなる?
亜鉛の摂取が妊娠率を直接的に上げるわけではありません
亜鉛を摂取すれば妊娠率が上がるというわけではありません。亜鉛は精子の機能や免疫力を向上させる働きがありますが、妊娠率を直接的に上げる効果はないのです。「妊娠しやすくするため」ではなく、妊娠に向けた健康的な体づくりの一環として、亜鉛を意識的に摂取するようにしましょう。
適量の亜鉛を摂取して妊娠に備えた体づくりを進めよう

亜鉛は妊活中の健康を支える大切な栄養素なので、男性も女性も十分に摂取することが大切です。特に男性は、精子の形成にもよい影響を与えるとされているため、意識的に摂取しましょう。
通常の食事だけでは不足する場合は、医師に相談のうえサプリメントを取り入れるのも一つの手です。
妊娠に備えた健康的な体づくりのため、過剰摂取に注意しながら適量を摂るようにしましょう。
- 亜鉛は体の機能を整えるミネラルの一つ
- 免疫力や男性の造精機能の向上に効果があるとされている
- 男性は1日あたり9〜9.5mg、女性は7.5〜8mgを目標に摂取しよう
- ビタミンCやビタミンB群などと一緒に摂るとより効果的
- 過剰摂取すると体に不調が現れることがあるため要注意