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妊娠高血圧症候群の食事の注意点とは?おすすめの食材やレシピも紹介

妊娠高血圧症候群の食事の注意点とは?おすすめの食材やレシピも紹介

「妊娠高血圧症候群と診断されたけれど、どんな食事をすればいいの?」と悩んでいませんか?また、「赤ちゃんに元気に育ってもらうために、日々の食事に気をつけたい」と考えている人もいるでしょう。そこでこの記事では、妊娠高血圧症候群の基本知識から食事で意識するべきポイント、塩分控えめで栄養バランスのとれたおすすめレシピまでを詳しく解説します。妊娠中の血圧管理に不安を抱える人は、ぜひ参考にしてくださいね。

「妊娠高血圧症候群と診断されたけれど、どんな食事をすればいいの?」と悩んでいませんか?また、「赤ちゃんに元気に育ってもらうために、日々の食事に気をつけたい」と考えている人もいるでしょう。そこでこの記事では、妊娠高血圧症候群の基本知識から食事で意識するべきポイント、塩分控えめで栄養バランスのとれたおすすめレシピまでを詳しく解説します。妊娠中の血圧管理に不安を抱える人は、ぜひ参考にしてくださいね。

妊娠高血圧症候群ってどんな病気?

妊娠高血圧症候群の食事の注意点とは?おすすめの食材やレシピも紹介

妊娠中は体にさまざまな変化が起こりますが、なかでも注意したいのが「妊娠高血圧症候群」です。妊娠高血圧症候群は自覚症状が少ないまま進行することもあり、ママだけでなく赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があります。まずは、妊娠高血圧症候群とはどのような病気なのかを理解しておきましょう。

妊娠中に血圧が高くなる病気

妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週以降に初めて高血圧の症状が現れた場合に診断される病気です。具体的には、収縮期血圧(上の血圧)が140mmHg以上または拡張期血圧(下の血圧)が90mmHg以上の状態を指します。また、症状の現れ方によって、「妊娠高血圧症」「妊娠高血圧腎症」「加重型妊娠高血圧腎症」「高血圧合併妊娠」に分類されます。

妊娠高血圧症候群が発症する原因は明確にはわかっていませんが、胎盤の形成異常や妊婦の血管反応が関係していると考えられています。

重症化すると赤ちゃんの発育に影響することも

妊娠高血圧症候群が重症化すると栄養や酸素が赤ちゃんに十分に届かなくなり、発育に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは妊婦さんと赤ちゃんそれぞれに生じるリスクについて解説します。

妊婦さんへの影響

  • けいれん(子癇)

    突然意識を失ったり、全身がけいれんすることがあります。

  • 臓器への負担がかかる

    腎臓や肝臓の機能障害、脳出血などの重篤な合併症につながることがあります。

  • HELLP症候群

    妊娠後期から出産後に発症しやすく、赤血球の破壊や肝臓の機能の悪化、血小板の減少を起こします。

赤ちゃんへの影響

  • 胎児発育不全

    胎盤の血流が悪くなり、赤ちゃんに十分な栄養や酸素が届かず、発育が遅れることがあります。

  • 胎児機能不全や低出生体重児

    赤ちゃんの健康を守るために、予定よりも早く出産を促される場合があります。

  • 常位胎盤早期剥離

    赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまう病気で、赤ちゃんの死亡率は30~50%にのぼります。

妊娠高血圧症候群の食事で意識することは?

妊娠高血圧症候群の食事の注意点とは?おすすめの食材やレシピも紹介

妊娠高血圧症候群の予防や管理には、日々の食生活が大きく関わっています。バランスの良い食事を心がけることで、血圧のコントロールや体重管理がしやすくなり、ママと赤ちゃんの健康を守ることにもつながります。ここでは、妊娠中に意識したい具体的な食事のポイントをご紹介します。

1日あたりの摂取カロリーに気をつける

カロリーを過剰に摂取すると体重の急激な増加につながり、血圧上昇や妊娠高血圧症候群のリスクを高めます。必要な栄養をしっかり摂りつつ、妊娠時期に応じた適切なカロリー管理を行うことが大切です。

妊娠時期別の摂取カロリー目安

  • 妊娠初期(〜13週):+50kcal/日(基礎代謝に加えて)

  • 妊娠中期(14〜27週):+250kcal/日

  • 妊娠後期(28週〜):+500kcal/日

栄養バランスの良い食事を心がける

妊娠中は赤ちゃんの成長に必要な栄養素をしっかりと摂る必要があります。炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランス良く取り入れることで、ママの健康を保ちつつ、高血圧の予防や体調管理を行うことができます。

特に、鉄分やカルシウム、葉酸などの不足には注意が必要です。

塩分の摂りすぎに注意する

塩分を摂りすぎると体内に水分が溜まりやすくなり、血圧が上がる原因となります。妊娠高血圧症候群のリスクを下げるためには、栄養バランスを意識しながら1日の塩分摂取量を6.5g未満に抑えることが推奨されます。

だしや香味野菜、レモン汁などを活用して、素材の味を活かした薄味調理を心がけると無理なく減塩できます。

カリウムを意識的に摂取する

カリウムには体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあり、血圧を下げるのに役立ちます。妊娠中は減塩と併せて、野菜や果物、いも類、海藻など、カリウムが豊富な食材を意識して取り入れることをおすすめします。

ただし、腎機能に問題がある場合は医師の指導のもとで摂取量を調整しましょう。

妊娠高血圧症候群におすすめのレシピを紹介!

妊娠高血圧症候群の食事の注意点とは?おすすめの食材やレシピも紹介

ここでは、妊娠中の血圧管理におすすめのレシピを紹介します!

塩分控えめ 鶏むね肉の酢豚風

鶏むね肉と野菜を一口大に切り、炒めて特製タレで煮絡める、妊婦さん向け塩分控えめ酢豚風です。

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妊娠中に心がけたい減塩。
酢を効かせれば塩分が控えめでも物足りなさを感じにくくなります!
フライパンひとつで簡単に作れちゃいますよ。

酢を効かせて減塩 中華風春雨スープ

干し椎茸や野菜を煮込み、春雨を加え、水溶き片栗粉でとろみをつけた妊娠中も安心の減塩スープです。

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妊娠中は減塩も心がけたい!
塩分が多くなりがちなスープは、だしや酢、スパイスを効かせると減塩に繋がります。
あっさりとしているので食欲が無いときにもおすすめです。

食事を工夫して塩分とカロリーを調整しよう

妊娠高血圧症候群の食事の注意点とは?おすすめの食材やレシピも紹介

妊娠高血圧症候群は、食事や生活習慣を見直すことでリスクを下げることができます。カロリー管理や減塩、栄養バランスを意識した食事は、赤ちゃんと自分自身の健康を守る大切な一歩です。無理のない範囲で少しずつ改善していけば、妊娠期間を安心して過ごせるようになりますよ。前向きに取り組んでいきましょう。

  • 妊娠20週以降に血圧が高くなると妊娠高血圧症候群と診断されることがある
  • 重症化すると妊婦さんと赤ちゃんの両方に影響が現れることがある
  • 体重の急激な増加を防ぐためにカロリー管理を行おう
  • 塩分控えめを意識してバランスの良い食事を考えよう
  • 血圧を下げるためにはカリウムをしっかり摂取するのもポイント

出典

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