深夜になっても赤ちゃんが寝ない…。原因と対策を詳しく解説

夜中に赤ちゃんが何度も起きてしまうと、親も眠れずつらいですよね。抱っこしても授乳してもなかなか寝てくれないと、「どうして寝てくれないの？もしかしてうちの子だけ？」と不安になることもあるでしょう。

実は、赤ちゃんの夜中の覚醒は月齢や成長の段階に深く関係しています。ここでは、その特徴や変化の目安について整理していきます。

新生児期の赤ちゃんには昼夜の区別がないため、2〜3時間ごとに起きて授乳を繰り返します。生後3〜4ヶ月頃になると少しずつまとまって眠れるようになりますが、まだ夜中に数回目を覚ますことは自然です。6ヶ月以降は昼夜のリズムが整い始める一方で、夜泣きが始まる子も出てきます。

このように、月齢ごとに「起きやすさ」の傾向が変わるため、成長に合わせた対応が必要です。

6〜9ヶ月頃は「夜泣き」が増えやすい時期です。夜泣きは脳の発達や生活リズムの変化に伴い、睡眠サイクルが安定しきらないことが影響して起こります。

また、日中にできることが増え、刺激が多くなることで、夜に目が覚めやすくなることも。夜泣きは赤ちゃんにとって自然な発達の一部であり、親の対応が間違っているわけではありません。焦らず見守る気持ちも大切です。

夜泣きや夜中の覚醒は一生続くわけではありません。個人差はありますが、1歳を過ぎるとまとまった睡眠が増え、夜通し眠れる子が増えてきます。2歳頃になると睡眠リズムがより安定し、夜泣きも徐々に減少する傾向があります。

「今の時期だけ」と理解することで、つらい夜も少し気持ちが軽くなるかもしれません。成長とともに必ず落ち着くという見通しが、安心につながります。

赤ちゃんが夜中に寝ないのには、必ずいくつかの原因があります。月齢や成長に応じた自然な変化もあれば、生活リズムや環境のちょっとしたズレが影響している場合も。

ここでは、よくある原因を整理しながら「どこを見直せばよいか」を紹介します。

昼寝が長すぎたり夕方遅い時間まで寝てしまったりすると、夜に眠気が訪れず寝つきにくくなります。また、毎日の就寝時間が一定しないと体内時計が整わず、夜中に覚醒しやすくなることも。

朝は同じ時間に起こして朝日を浴びさせ、昼寝は16時までに切り上げるなど、生活リズムを安定させることが夜の眠りにつながります。

寝室が明るすぎたり、テレビの光や生活音が入ると眠りが浅くなりがちです。さらに、室温が高すぎたり低すぎたりすると、赤ちゃんは不快で目を覚ましやすくなります。夏は26〜28℃、冬は20〜25℃を目安に整えると安心です。

寝具は柔らかすぎないものを選び、肌着で調整することも大切です。静かで心地よい寝室を整えることが、赤ちゃんの安定した睡眠につながります。

抱っこや授乳で眠る習慣がついてしまうと、夜中に目を覚ました際も同じ状況を求めて泣いてしまいます。これは「入眠関連づけ」と呼ばれるもので、赤ちゃんが自分で眠りに戻れない原因の一つです。

寝かしつけは「赤ちゃんがうとうとしたタイミングでベッドに置く」ことを心がけると、自力で眠る練習になり、徐々に夜中の覚醒も落ち着いていきます。

赤ちゃんは発達の過程で分離不安を感じやすく、親の姿が見えなくなると泣いてしまうことがあります。また、日中に強い刺激や新しい体験をした日も、脳が活発に働いて夜になっても寝つきにくいことがあります。

引っ越しや環境の変化も睡眠リズムが乱す要因になることも。夜に落ち着けるスキンシップや読み聞かせを取り入れると、安心感が高まり眠りに入りやすくなります。

夜中に赤ちゃんが目を覚ますのは自然なことですが、ちょっとした工夫でよく寝てくれるようになる場合があります。生活リズムや寝かしつけの方法を整えることで、赤ちゃんは「眠る合図」を覚え、夜中も安心して眠れるようになるのです。

ここでは、今夜から始められる具体的な対策を紹介します。

毎晩「お風呂→授乳→絵本→おやすみ」など、同じ流れを繰り返すと、赤ちゃんは「これから寝るんだ」と体と心で理解しやすくなります。入眠儀式は長くなくてもよく、5〜10分程度で十分です。

ポイントは毎日同じ手順を続けること。決まったルーティンがあることで、赤ちゃんが安心しやすくなり、夜の寝つきがスムーズになります。

赤ちゃんが完全に眠ってから布団に運ぶと、夜中に目覚めたときに「抱っこで寝たのはずなのに」と混乱することがあります。そこで、眠りに入りかけのうとうとした状態でベッドに置く習慣をつけることで、自分で眠りにつく力が育まれます。

最初は泣くこともありますが、少しずつ慣れることで「ひとりで寝られる」自信につながり、夜中の覚醒が減っていきます。

夜中に泣き出したら、すぐに抱っこせずにまずは数分様子を見ましょう。赤ちゃん自身の力で再び眠れる場合があるためです。どうしても泣き続ける場合は、明かりをつけず声をかける程度にとどめ、刺激を最小限にすることがポイントです。

余計な刺激が少ないほど「夜は寝る時間」と覚えやすくなり、夜中の覚醒を繰り返さなくなります。

夕方遅い時間まで昼寝をすると、夜に眠気が訪れずに寝つきが悪くなります。特に6ヶ月を過ぎた頃からは、昼寝の終了時間を意識することが大切です。

目安として16時までに昼寝を終わらせるようにすると、夜の入眠がスムーズになります。お出かけや移動中に寝てしまうこともありますが、長くならないように工夫してみましょう。

夜中に赤ちゃんが寝ないのは、多くが自然な成長の過程です。月齢ごとの特徴を理解し、生活リズムや環境を整えることで、少しずつ改善が見込めるでしょう。入眠儀式や昼寝の工夫、夜中の対応の仕方を意識すれば、赤ちゃんも安心して眠りやすくなります。ママ・パパ自身の休息も大切にしながら、無理なく取り入れていきましょう。

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