赤ちゃんが夜泣きで寝ない…原因と今日からできる具体的な対策を解説

赤ちゃんの夜泣きは、多くのママ・パパを悩ませる大きなテーマです。成長過程の一部とはいえ、理由がわからないと不安になりますよね。実際には、体の発達やちょっとした環境の変化など、いくつかの要因が重なって夜泣きすることがあります。

ここでは、夜泣きの代表的な原因を見ていきましょう。

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ体内時計がしっかり整っていません。昼と夜の区別がついておらず、浅い眠りと深い眠りの切り替えも未熟です。そのため、夜中に目を覚ましやすく、泣いてしまうことがあります。

成長とともに睡眠リズムは少しずつ安定していくため、夜泣きは「発達の途中で自然に起こること」と理解しておくと安心できますよ。

夜泣きの大きな理由の一つが、赤ちゃんが感じる小さな「不快感」です。おなかが空いている、おむつが濡れている、部屋の温度や湿度が合わないなどの要因があると、眠りが妨げられて泣き出してしまいます。

大人にとってはささいな違いでも、赤ちゃんにとっては大きなストレスになります。夜泣きのときは、まずこうした基本的な不快要素がないか確認してあげるとよいでしょう。

日中にたくさん遊んで刺激を受けた日や、引っ越し・旅行・来客などで生活環境が普段と異なった日は、赤ちゃんの興奮が夜まで残って眠りにくくなることがあります。赤ちゃんはまだ気持ちをうまく整理できないため、不安や疲れが夜泣きという形で表れるのです。

このような場合は、寝る前に落ち着けるルーティンを取り入れることで、赤ちゃんも安心して眠りにつきやすくなります。

夜泣きが始まると「一体いつまで続くの？」と不安になりますよね。赤ちゃんの発達には個人差がありますが、夜泣きが始まりやすい時期と落ち着いてくる時期にはおおよその目安があります。

先の見通しを知っておくことで、ママとパパの気持ちが少し楽になるはずです。ここでは代表的な時期ごとの特徴を整理してみましょう。

夜泣きは、生後すぐではなく5〜6ヶ月後から見られることが多いです。この頃になると昼夜の区別が少しずつ出てきますが、まだリズムが安定していません。離乳食の開始や寝返りなどの発達も影響し、睡眠が乱れやすくなる時期であるともいえます。

1歳を過ぎる頃になると、昼夜のリズムがより整い、まとまった睡眠をとれる子が増えてきます。この頃になると、生活習慣が安定し、夜泣きが減ってくるでしょう。

特に1歳半頃には言葉や理解力も発達し、言語を通じたコミュニケーションで安心感を得られるようになるため、自然と夜泣きが落ち着くケースが多いといわれています。

なかには2歳〜3歳頃まで夜泣きが続く子もいます。これは特別な異常ではなく、心身の発達の一環としてよくあることです。言葉の発達や感情の起伏が大きくなる時期なので、睡眠中に見た夢や不安な感情が影響することもあります。

夜泣きが長く続いても「いつかは必ず落ち着くもの」と捉えると、ママ・パパの気持ちも少し楽になりますよ。

夜泣きに悩んでいる場合、「今夜からすぐにできること」があると気持ちが少し楽になります。難しいことをしなくても、赤ちゃんの不快を取り除き、安心できる環境を整えるだけで落ち着いて寝てくれるかもしれません。

ここでは、日常の中で取り入れやすい具体的な工夫を紹介します。

赤ちゃんが泣いてしまった場合は、まず基本的なケアから確認しましょう。おむつの汚れや空腹は夜中に赤ちゃんが泣く主な原因として挙げられます。

また発熱や咳など、実は体調不良の場合もあるため、最初に全身の状態を見てあげることが大切です。基本を押さえるだけでも安心でき、夜泣きが早く落ち着くことにつながります。

赤ちゃんが眠りやすいように、室温や湿度を整えることも効果的です。室温が20〜23℃（冬場）、25〜28℃（夏場）、湿度は50〜60％が理想といわれます。また部屋を暗く静かにすることで、眠りやすい雰囲気が生まれます。

大人にとっては小さな違いでも、赤ちゃんにとっては快適さを大きく左右する要素です。

赤ちゃんは体を密着させることで安心感を得られます。そのため、抱っこで落ち着いたり、背中を優しくトントンすることで眠りに入りやすくなる子も多いです。おくるみで包んであげたり、肌触りのよいタオルやぬいぐるみといった“お気に入り”をそばに置いてあげることも効果的です。

赤ちゃんに合った方法を見つけることで、夜泣きの対応が少し楽になります。

夜泣きが続くと「このままで大丈夫かな」と不安になるでしょう。そんなときは、生活リズムを見直すことから始めましょう。さらに、体調不良や発達に関するサインがある場合は医療機関の受診を考えることも必要です。

ここでは、無理のない工夫と相談の目安を紹介します。

朝起きたらカーテンを開けて光を浴びることで、体内時計をリセットする効果を得られます。さらに、日中に外遊びや散歩で体を動かすことで、夜のスムーズな眠りにつながりやすくなります。

毎日同じリズムを意識するだけで、赤ちゃんの睡眠の安定につながるケースが多く見られます。

昼寝が夕方以降に長引くと、夜の寝つきが悪くなり、夜泣きにつながることがあります。そこで、昼寝はできるだけ16時までに終えるように意識しましょう。

また、寝る前に絵本を読む・同じ音楽をかけるなど「就寝ルーティン」を毎日繰り返すと、赤ちゃんが安心して眠りに入りやすくなります。

熱や咳、ぐったりしているなどの症状が見られる場合は、夜泣きの原因が病気の可能性もあります。また、突然泣き叫んで落ち着かない状態が繰り返される場合は「夜驚症」などの睡眠障害が考えられます。

気になる症状が続く場合は、自己判断せず小児科などで相談することが安心につながります。

夜泣きは多くの赤ちゃんが通る成長の一過程であり、異常なことではありません。原因を理解し、環境や生活リズムを整えることで少しずつ改善につながります。ママやパパが完璧に対応する必要はなく、できることを無理なく続けることが大切です。いつか必ず落ち着くと考え、安心して子育てを続けていきましょう。

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