【生後1ヶ月】寝ないのは普通？昼夜逆転の理由とできる工夫を解説

生後1ヶ月の赤ちゃんが寝ないことに悩んでいませんか？夜に全然眠らず昼夜逆転のようになってしまい、不安に思っているママやパパも多いでしょう。さらに「これって異常なの？」「受診が必要？」と心配になることもありますよね。そこでこの記事では、生後1ヶ月の赤ちゃんが寝ない主な理由、普通の範囲と受診の目安、そして今夜からできる寝かしつけの工夫まで解説します。同じ悩みを抱える人が安心して赤ちゃんの睡眠に向き合えるよう、参考になる情報をまとめました。

トモニテ編集部

更新日: 2025年11月10日

公開日: 2025年11月9日

生後1ヶ月の赤ちゃんが寝ないのはなぜ？

生後1ヶ月の赤ちゃんが思うように寝てくれないと、多くのママやパパは「どうして？」と不安になります。実は、この時期の赤ちゃんは体の仕組みや環境への反応がまだ未熟なため、まとまって眠ることが難しいといえます。

ここでは、よく見られる理由を3つに分けて解説します。今の赤ちゃんの状態を理解する手がかりにしていきましょう。

体内時計が未熟で昼夜が逆転しやすい

生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ体内時計が整っていないため、昼と夜の区別がつきません。そのため、夜に目を覚まして泣く一方で、日中に長く眠ってしまうこともあります。ママやパパからすると「夜に寝てくれない」と感じやすいですが、これは自然な発達段階です。

朝はカーテンを開けて光を浴びさせるなど、生活のリズムが少しずつ整うように手助けしてあげましょう。

授乳やおむつで細切れ睡眠になる

赤ちゃんは胃が小さく、一度にたくさんのミルクを飲めません。そのため、2〜3時間ごとにおなかが空いて目を覚まし、授乳やおむつ替えを繰り返す生活をします。

結果として眠りが細切れになり、まとまった睡眠を取れないのです。親にとっては大変ですが、この細切れ睡眠は生後1ヶ月の赤ちゃんにとっては正常なリズムといえます。こまめな対応をしながら、少しずつ生活の流れに慣れていきましょう。

モロー反射で目が覚める

生後間もない赤ちゃんには、音や姿勢の変化に反応して両手を広げる「モロー反射」がよく起こります。この反射は自分の意思とは関係なく出るため、眠っていたのに体の動きで突然目が覚めて泣き出してしまうことがあります。

この場合、抱っこやおくるみで体を包み込んであげると安心し、再び眠りやすくなることがあります。モロー反射は成長とともに落ち着いていくため、今だけの特徴と捉えると少し気持ちも楽になりますよ。

新生児の「寝ない」は異常？普通の範囲？

新生児が寝ないと心配になりますが、必ずしも異常とは限りません。この時期は体の仕組みが未熟なため、睡眠が細切れになったり昼夜逆転したりすることがよくあります。

ただし、明らかに体調不良が疑われる場合には医療機関に相談することが大切です。ここでは「普通の範囲」と「注意が必要なサイン」を整理します。

細切れでも合計睡眠は十分なことが多い

新生児は一度に長く眠れないものの、1回の睡眠は短くても合計すると1日16～20時間ほど眠っていることがほとんどです。夜中に何度も起きるため親にとっては大変ですが、赤ちゃんには成長に必要なリズムです。

合計の睡眠時間が確保できているかを目安に考えると安心できます。

昼夜逆転はこの時期の“あるある”

新生児は体内時計が未熟なため、昼に長く眠り夜に起きてしまう「昼夜逆転」がよく見られます。これは一時的なもので、月齢が進むにつれて少しずつ生活リズムが整っていくのが一般的です。

昼は明るく刺激のある環境で過ごし、夜は暗く静かにすることで生活リズムが整いやすくなりますよ。

受診が必要なサイン

通常の範囲を超えて眠らない場合や、ぐったりしている、高熱がある、呼吸が苦しそうなど、体調不良が疑われる場合は受診が必要です。また、授乳ができない、体重増加が見られないなどのサインにも注意しましょう。

単なる「寝ない」だけでなく、全身の様子や日常の変化を総合的に見て判断することが大切です。

昼夜逆転は放っておいて治る？

多くは月齢が進むと整います。朝の採光や夜の静かな環境づくりで改善を促せます。
新生児期の昼夜逆転は、成長とともに自然に整うことがほとんどです。改善を早めたい場合は、朝にカーテンを開けて光を浴びさせる、夜は明かりを落として静かな環境にするなど、生活リズムを意識することでサポートできます。焦らず少しずつ取り入れていきましょう。

今夜からできる寝かしつけの工夫

「なかなか寝てくれない」と悩む夜も、ちょっとした工夫で赤ちゃんが安心して眠りやすくなることがあります。すぐにできる環境づくりやスキンシップを行うことで、赤ちゃんが心地よく寝てくれるかもしれません。

ここでは、今日から取り入れられる具体的な工夫を紹介します。

おくるみや抱っこで安心感を与える

おくるみで体をやさしく包んであげると、モロー反射で目覚めにくくなり、赤ちゃんが安心して眠りにつきやすくなります。抱っこも同じように、ママやパパの心臓の音や温もりを感じられるため効果的です。

ぎゅっと抱きしめることで「守られている」という安心感が生まれ、眠りのスイッチが入りやすくなります。

照明や室温を調整する

赤ちゃんはちょっとした環境の変化にも敏感です。夜は明かりを落として静かな雰囲気をつくり、昼は明るい部屋で過ごすことで昼夜の違いがわかりやすくなります。

室温は夏は25〜28℃、冬は20〜25℃、湿度は50〜60％を目安に保つと快適に過ごせます。眠りやすい環境が整うことで、自然と寝つきがスムーズになります。

親も交代で休む仕組みをつくる

赤ちゃんが細切れに起きる時期は、ママやパパがどちらか一方だけで対応すると心身ともに疲れてしまいます。夜間は交代制にする、日中にどちらかが休める時間を確保するなど「親も休む仕組み」をつくることが大切です。

親が余裕を持てると、赤ちゃんへの接し方にもゆとりが生まれ、寝かしつけもスムーズになります。

1ヶ月は“細切れ睡眠が普通”。焦らなくて大丈夫です。

生後1ヶ月の赤ちゃんは、まだ長時間まとめて眠ることができず、2〜3時間おきに目を覚ますのが自然なリズムです。「寝ないのは異常かも」と不安に感じる必要はありません。むしろ短い睡眠を繰り返すことで、体と脳を成長させています。

焦らず「いずれまとめて眠れるようになる」と捉えることで気持ちも少し楽になりますよ。

生後1ヶ月の赤ちゃんは数時間ごとに寝て起きてを繰り返す

生後1ヶ月の赤ちゃんが「寝ない」と感じることはよくありますが、多くは体内時計の未熟さや細切れ睡眠が原因であり、正常な発達の一部です。おくるみや環境調整など、今夜からできる工夫を取り入れつつ、昼夜のリズムを少しずつ整えてあげることが大切です。焦らず見守り、必要に応じて受診も検討しながら安心して育児を続けていきましょう。

生後1ヶ月の赤ちゃんは体内時計が未熟なため昼夜逆転しやすい
眠っている間のモロー反射によって起きてしまうこともある
細切れ睡眠でも合計時間としては十分に眠れていることが多い
眠らないだけでなく体調不良が疑われる場合は医療機関を受診しよう
おくるみの使用や室温・湿度の調整で心地よく眠れるようにしてあげよう

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