【生後8ヶ月】「寝ない」赤ちゃんの特徴と生活リズムの整え方

生後8ヶ月になると、赤ちゃんは運動面や気持ちの発達がぐんと進み、昼間の刺激もより多く吸収するようになります。その分、夜にぐっすり眠れないことや、夜中に何度も目を覚ますことも珍しくありません。「どうしてうちの子は寝ないの？」と不安になるかもしれませんが、多くの場合は8ヶ月ならではの成長が関連しています。

ここからは、この時期の赤ちゃんの睡眠の特徴を見ていきましょう。

生後8ヶ月の赤ちゃんは、1日に合計でおよそ11〜13時間ほど眠ります。夜は7～10時間眠り、昼寝は2回で合計2〜4時間ほどが一般的です。午前は短め、午後はしっかりと眠るリズムに整えると、夜の睡眠も安定しやすくなります。

起床から就寝までの生活リズムを意識することが大切です。

8ヶ月頃は夜泣きや夜中の頻回覚醒が増える時期といわれています。これは「睡眠退行」と呼ばれ、脳や体の発達が活発になることで眠りが浅くなりやすいことが原因です。

特に後追いや分離不安が強まると、夜中に目を覚ましたときママやパパがいないことで泣いてしまうことも多くなります。

「寝ない」こと自体がすぐに異常を意味するわけではなく、8ヶ月の赤ちゃんとしては自然な成長の一部と考えて大丈夫です。発達や生活リズムには個人差があり、よく眠れる子もいれば頻繁に起きる子もいます。

ほかの子と比べて焦る必要はありません。多くの場合、月齢が進むにつれて徐々に落ち着いていくものです。

「つい最近まではよく寝ていたのに、急に寝なくなった……」と感じることがあるのがこの時期です。8ヶ月は心も体も発達が大きく進むため、眠りを妨げる要因が重なりやすくなります。生活リズムや環境の影響も加わり、夜中に何度も目を覚ますことも珍しくありません。

ここでは代表的な原因を確認してみましょう。

8ヶ月頃になると「ママやパパがいないと不安」という気持ちが強くなり、後追いが始まります。そのため、夜中に目を覚ましたときにママやパパの姿が見えないと安心できずに泣き出してしまい、再び眠れないことがあります。

これは心の発達による自然な反応で、多くの赤ちゃんに見られる特徴です。

昼寝を長くとりすぎたり、夕方に遅くまで眠ってしまったりすると、夜の寝つきが悪くなったり夜中に覚醒しやすくなったります。特に16時以降まで眠ると、就寝時間が後ろ倒しになり、夜のリズムが崩れてしまいます。

昼寝の回数や長さは夜の睡眠に直結するため、バランスが大切です。

歯が生え始める時期は、歯茎のむずがゆさや痛みで寝つきにくくなります。また、鼻づまりや便秘といった身体の不快感も眠りを妨げる要因になります。

夜中に泣く場合は、こうした体調の変化や不快感が隠れていることもあります。日中のケアや体調の観察が夜の安眠につながります。

添い乳や抱っこで眠る習慣がついていると、夜中に目を覚ましたとき同じ状況でないと再び眠れないことがあります。このような入眠のクセが頻回の夜泣きにつながります。

必ずやめなければならないわけではありませんが、少しずつほかの方法を取り入れると自分で眠る力を育てやすくなります。

寝ない原因がわかっても、「今夜どうすればいいの？」というのが現実的な悩みですよね。睡眠のリズムはすぐに整うものではありませんが、寝室の環境や寝かしつけの工夫なら今日から取り入れることができます。

小さな工夫を積み重ねて、赤ちゃんが安心して眠りやすい習慣をつくっていきましょう。

眠る直前まで明るい部屋で過ごしたり、テレビやスマホの音を聞いていたりすると、赤ちゃんの脳は刺激され続けて寝つきにくくなります。

そこで、就寝2時間ほど前から照明を少し落とし、静かな環境に切り替えてみましょう。お風呂や授乳もこの時間に合わせると、体温や気持ちが自然と眠りに向かいやすくなります。

「お風呂に入る→パジャマに着替える→絵本を読む→電気を消す」といった流れを毎日同じ順番で行うと、赤ちゃんは「これから寝る時間」と理解しやすくなります。特別なことをする必要はなく、家庭に合った方法で十分です。

同じルーティンを繰り返すことで赤ちゃんに安心感が生まれ、寝つきが安定していきます。

夜の寝つきや夜中の覚醒は、実は昼間の過ごし方とも大きく関係しています。昼寝の回数や時間、就寝のタイミングがずれると、夜のリズムが崩れやすくなってしまいます。

ここでは、生後8ヶ月の赤ちゃんの昼寝と就寝のバランスをどのように整えればよいかを見ていきましょう。

この時期の赤ちゃんは1日2回の昼寝が基本です。午前は短めの30分〜1時間ほどにして、午後は1〜2時間しっかり眠れると、夜の睡眠が安定しやすくなります。

疲れが溜まってぐずっている場合は、夕方に30分以内の短い昼寝を追加して調整するとよいでしょう。

生後8ヶ月の赤ちゃんは、昼夜合わせて11〜13時間ほど眠るのが理想とされています。夜に7～10時間眠り、昼寝で合計2〜4時間とれるとバランスがよいでしょう。

睡眠時間が目安よりも極端に少ないと機嫌や体調に影響することがあるため、1日の合計時間を意識しながら調整することが大切です。

朝5時前後に起きてしまう早朝覚醒や夜中の頻回起きが続く場合、昼寝や就寝のタイミングが影響していることがあります。特に夕方遅くまでの昼寝や夜更かしは眠りを浅くする原因になりやすいです。

就寝は20時前後を目安に固定し、昼寝は16時までに終えるようにすると改善につながります。

「生後8ヶ月の赤ちゃんが寝ない」という悩みは多くのママやパパに共通するものです。分離不安や発達、昼寝のリズムなど原因はさまざまですが、どれも一時的な成長の過程なので心配はいりません。今日からできる小さな工夫を積み重ねることで、赤ちゃんは少しずつ安心して眠れるようになります。焦らずに、赤ちゃんのペースに寄り添ってあげてくださいね。

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