
語彙力と感性を育む!親子で楽しむ「1日1ワード言葉実験」
子どもの言葉の遅れや語彙力に悩んでいませんか?わが家で実践した、たった1日1つの言葉で遊びながら、感性と語彙力を育てるユニークな実験とその効果をご紹介します。
子どもの言葉の遅れや語彙力に悩んでいませんか?わが家で実践した、たった1日1つの言葉で遊びながら、感性と語彙力を育てるユニークな実験とその効果をご紹介します。
「言葉のセンス」が育たないのはなぜ?親が抱える悩み
子どもの成長とともに「もっと表現豊かな子になってほしい」と思う一方で、日々の会話がお決まりのフレーズや単語の繰り返しになってしまうことに悩んでいました。ただ単語を教えるだけでは、子どもが持っている「ことばの感性」が育ちにくいのではないか、と感じていたのです。
特に、絵本の読み聞かせをしても、既知の単語ばかりに反応し、新しい言葉や抽象的な表現に対する興味が薄いように見えました。どうすれば、楽しみながら語彙力と感性の両方を伸ばせるのか、試行錯誤が始まりました。
試してみた「1日1ワード実験」の具体的なルール
語彙力と感性を育む!親子で楽しむ「1日1ワード言葉実験」
そこでわが家で始めたのが、「1日1ワード言葉実験」です。
これは、毎日一つ、少し難しいか、日常ではあまり使わない言葉をテーマに選び、その日一日、親子で意図的にその言葉を会話の中に取り入れたり、その言葉にまつわる行動をしてみるというシンプルな遊びです。
たとえば、「きらきら」の日には、太陽の光、水面の反射、おもちゃの宝石など、家の中や外にある「きらきらしたもの」を一緒に探します。また、「しずか」の日には、あえて声を潜めて話したり、耳を澄まして周りの小さな音を探したりしました。
重要なルールは二つ。一つは、「間違えてもいい」という点。もう一つは、「定義を教えるのではなく、体験と結びつける」という点です。
辞書的な意味ではなく、その言葉が持つ感触や感情、状況を理解させることに重点を置きました。
効果と気づき:遊びの中で育つ表現力と語彙力
「1日1ワード実験」を続けてみてまず感じたのは、 言葉って“教えるもの”じゃなくて、“気づくもの”なんだということでした。
たとえば「ほくほく」の日。 先日家族で掘ってきたさつまいもを蒸し、私が「ホクホクしてるね」と言うと、楽しそうに「……ほくほく!」と声を出していました。言葉そのものを完璧に言えなくても、 “ホクホク”という世界を感じ取っているのが分かる瞬間でした。
また「しずか」の日には、「しーっ」と人差し指を立てたり、私が小声で話すと、同じトーンで返してくれたり。
「言葉を理解した」というよりも、その言葉の“空気”や“雰囲気”をキャッチし始めた感じでした。そして面白い変化がもうひとつ。 新しい言葉に出会ったときの「反応速度」が変わったんです。 絵本の中で知らない単語が出てくると、指を指しながら「これなんだ〜?」と言うようになりました。言葉に対して“アンテナが立っているのが伝わってきます。
この実験で強く感じたのは、 語彙は知識ではなく、親子で一緒に味わう「小さな体験の積み重ね」で育つものだということ。五感で感じて、ちょっと驚いて、一緒に笑う。 その全部が、ゆっくりと表現力の土台になっていくのだと気づきました。
語彙力は親子のコミュニケーションから生まれる
子どもの言葉の成長は焦りがちですが、この「1日1ワード実験」は、特別な教材も準備も要りません。必要なのは、親がその日の言葉に意識を向けることだけです。
ぜひ今日から一つ、言葉を選んで、お子さんと一緒にその言葉の「世界」を体験してみてください。語彙力向上はもちろん、親子の会話が増え、子育てがもっと豊かに、そして楽しくなるはずです。
本記事は執筆者の知見・経験をもとにまとめられていますが、トモニテがその正確性や効果を保証するものではありません。健康や育児に関する判断は、ご自身で行い、必要に応じて医師や専門機関にご相談ください。














