【小児科医監修】赤ちゃんの発育と生活 生後2か月
自発的な動きが増え 脳が急速に発達
新生児微笑ではなく、ママやパパがあやすなど、周りが働きかけるとニッコリ反応する「社会的な笑い」をするようになります。
おっぱいやミルクを最もたくさん飲める時期で、体重は1日に約25〜30g増え、皮下脂肪が増えるのもこの時期です。このころから「ハンドリガード」という自発的な動きが見られるようになります。これは自分の顔の前に手を持っていって、じーっと見つめる、この時期の反応です。その手を口に運んでしゃぶることで自分の体を認識するようになり、これを機に自分の意思で動かせるものとわかり、自発的な動きが促進されます。首がすわるようになるにつれて、自分の好きなほうを向いたり、動くものを目で追ったりなど、脳は急激に発達し、身の周りのものに興味が出てきます。
また、予防接種は生後2か月からスタートします。同時接種など、効率的なスケジュールの組み方を、かかりつけの小児科に早めに相談しておくと安心です。
生後2か月の赤ちゃんの発育・発達
【身長】
男の子 54.5~63.2cm 女の子 53.3~61.7cm
【体重】
男の子 4410~7180g 女の子 4190~6670g
※2~3か月未満の身長と体重です。
【表情】楽しいと笑顔になります
ママが笑顔になると、赤ちゃんもうれしくなり、笑顔に。視覚と聴覚の発達によるものです。
【手】自分の手を見つけます
自分の手を見つけて、じぃっと見たりします。
【口】見つけた手をチュパチュパします
指だけでなく、こぶしごと口に入れてなめることも。
【手足】屈伸運動が力強くなります
ひざの曲げ伸ばしが力強くなってきます。
夜中の授乳がなくなる子も
体重の増加が最も著しい時期です。筋力がつき、ひざの曲げ伸ばしの力が強くなって、おむつ替えが大変になるほどです。おっぱいやミルクをたくさん飲めるようになる時期(1回の授乳で150~200㎖)で、1回に飲む量が増えます。就寝前の授乳で、朝までぐっすり眠ってくれる赤ちゃんもいます。ママの睡眠時間も少しまとまってとれるようになります。
ママの気持ちに少しゆとりも
赤ちゃんによっては、一人遊びをするようになります。自分の手をチュパチュパなめたり、動くメリーを見つめたり。ママもその合間に家事をする余裕も生まれてきます。ママの気持ちがずいぶんらくになってくるころです。
生後2か月の赤ちゃんの生活
大人がリードして生活リズムを整える時期
授乳リズムができ、生活リズムを整えるのにぴったりの時期。赤ちゃんまかせの生活ではなく、起床時にはカーテンを開けて朝の光を浴びれば目覚めすっきり。意識的に1日にメリハリをつけましょう。
小児科Dr.アドバイス うんちの回数が減る時期
2か月になると、大脳の排便中枢や腸が発達してきます。うんちの回数が減り、便秘を心配するママもいるかもしれませんね。一時的に便秘になることもありますが、腸の発達にともなって起こる生理的なもの。心配せず、赤ちゃんの排便ペースの変化を観察してみましょう。
3~4日出なくても大丈夫。5日以上でない場合は、少し便秘気味かもしれません。
この時期のママの様子、赤ちゃんとの接し方
家事は上手に手抜きを
出産からここまで、赤ちゃんのことだけで精いっぱいでしたが、少しずつ他のことが気になり始めるころ。まじめな人ほど、家のこともちゃんとやろうとして自分を追いつめがち。パパにも協力してもらい、たまには市販の総菜を利用したりして、家事は省けるところは省き、上手に手を抜いて。
この時期のパパががんばりたいこと
たくさんおしゃべりしたい時期
赤ちゃんが自分の意思でパパの表情をまねるようになります。おむつ替えやミルク、お風呂のときは、赤ちゃんとたくさんおしゃべりするチャンス。声がけにお返事してくれます。また、お風呂に入れるのに慣れてきたら、お湯をパチャパチャしたりして、新しい体験をさせてあげましょう。
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