【小児科医監修】赤ちゃんの発育と生活 生後3か月
目の前にあるものを口に入れて確かめる
生後3か月になると、体重は生まれたときの約2倍になります。首がしっかりしてくるので、腹ばいになって頭を持ちあげ、周りをキョロキョロ見回したりできるようになります。
視力も発達し、「目で見て→興味を示したものに手を伸ばして→つかむ」という一連の動作ができるようになります。なんでも口に入れて、自分の舌と唇を使ってものを認識しようとするので、赤ちゃんの周りには安全なおもちゃ以外は置かないようにしましょう。
体重増加がゆるやかになってくるころ。「おっぱいやミルクを飲む量が減ったのでは?」と気にするママもいますが、心配ありません。大脳が発達してきて、おなかがいっぱいになると自分で飲むのをやめるようになるからです。ゆるやかに増えていれば問題ありません。
そろそろ3〜4か月健診の時期。首すわりなど、発達や病気の有無を総合的に診ます。気になることや予防接種スケジュールなど、相談したいことをメモしておきましょう。
生後3か月の赤ちゃんの発育・発達
【身長】
男の子 57.5~66.1cm 女の子 56.0~64.5cm
【体重】
男の子 5120~8070g 女の子 4840~7530g
※3~4か月未満の身長と体重です。
【表情】全身で気持ちを表します
あやすとよく笑い、気に入らないと大声で泣きます。
【目】ものの動きを追うようになります
視野に入ったものをじーっと目で追うことも。
【口】なんでも口で確認します
舌と唇で確認して、ものを認識していきます。
【手足】腰をひねるような動作をすることも
下半身をひねり、寝返りの練習をするようになります。
あやすとキャッキャと声を出して大笑い
表情も感情も豊かに。気に入らないと大泣きして自己主張します。一方、あやすとキャッキャと声を出して笑い、かわいらしさも倍増!触覚が発達し、手のひらでふわふわした感触、ザラザラした感触を感じています。舌や唇の感覚も発達して、やわらかいもの・かたいものを口に入れて触感で確認します。
首がすわってお世話もらくに
首がすわる赤ちゃんが増えてきます。首の筋肉をコントロールする神経が発達し、頭がぐらつかないので、抱っこがらくになります。お風呂に入れるのもらくになってきます。
生後3か月の赤ちゃんの生活
お昼寝は2〜3回。夕方にぐずる子も
昼夜の区別がつくようになり、お昼寝は1日2〜3回。夕飯の準備どきになると「黄昏泣き」(夕方に理由もなく泣く)で多くのママを困らせています。原因は解明されていませんが、数か月でおさまります。
小児科Dr.アドバイス お肌の曲がり角は3か月
赤ちゃんの肌は、小さい表面積に大人と同じ数の肌細胞があるため、汗腺が密集していて汗っかき。また、皮脂は、生後3か月くらいまではホルモンの影響で分泌量が多く、乳児湿疹ができやすい時期です。ところが3か月を過ぎると、分泌量が激減。乾燥に備え、保湿ケアの準備をしましょう。
ローションなどのさらっとしたタイプを先に塗り、その後、クリームやオイルなどで保湿するようにしましょう。
この時期のママの様子、赤ちゃんとの接し方
ワーキングママは職場復帰も視野に
授乳回数も減り、気持ちにゆとりも出てくるころ。ワーキングママは、職場復帰を考え始める時期かもしれません。子育てに集中したい気持ちと「長期間休むと、復帰が心配……」という気持ち。両方ある人も多いでしょう。まずは生活リズムを整えて、保育園について考えてみましょう。
この時期のパパががんばりたいこと
「ひとりで出かけておいで」のひと言を
授乳間隔があいてくる時期なので、ママに「ひとりで出かけておいで」のひと言を。ママも自分の時間を作れればゆとりも生まれ、夫婦の絆も深まります。ママが出かけている間は、赤ちゃんと遊ぶチャンス。視力が発達してくるころなので、いろいろな素材や形のもので遊ばせてみましょう。
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