【小児科医監修】赤ちゃんの発育と生活 生後6か月
ママの気を引こうとしてわざと泣く子も
6か月の発達を見るうえで重要なポイントがおすわり。完成の目安は、支えなしで一人で座れるかどうか。まだ手をついての不安定なおすわりでも心配ありません。7か月には腰も安定して完成します。
手足の発達は、左右の運動の分化から始まります。今まで、左右の手足は同じようにしか動かせませんでしたが、おもちゃの持ち替えができるようになります。左右の手足を別々に動かす練習が、はいはいの動きにつながります。
人見知りが始まる赤ちゃんもいます。これはママ、パパの顔を認識し、他の人と見分けられるようになってきたしるしです。気に入らなければイヤイヤをするなど、欲求の種類も増え、今までは「おっぱい欲しい〜」という生理的な欲求でしたが、「抱っこして〜」という情緒的な欲求も出てきます。気を引こうと、わざと泣いたりするそぶりも見せます。赤ちゃんの欲求をできるだけ受けとめることで、赤ちゃんとの絆が深まります。
生後6か月の赤ちゃんの発育・発達
【身長】
男の子 63.6~72.1cm 女の子 61.7~70.4cm
【体重】
男の子 6440~9570g 女の子 6060~9060g
※6~7か月未満の身長と体重です。
【表情】わざと泣くことも
抱っこしてもらうために泣くなど、表情をうまく使います。
【口】歯が生え始める子もいます
早い子は乳歯が生え始めます。個人差があるのでまだ生えていなくても心配ありません。前歯が生えてきたらガーゼでふいてあげましょう。
【手】左右の持ち替えができます
片手に持ったおもちゃを、逆の手に持ち替えることができるようになります。
短時間のおすわりができます
背すじを伸ばして座るのはまだ先ですが、不安定ながら一人でおすわりができるようになります。
おすわりもそろそろ
首すわりが完成するころ。たて抱きやおんぶが安心してできます。寝返りをくり返しながら全身の筋肉が使えるようになります。そしてずりばいにも挑戦するようになり、おすわりももうすぐ。座れるようになると、お世話がぐんとらくになります。
離乳食にも慣れてくるころ
1日1回の離乳食に、ママも赤ちゃんも慣れてくるころです。食事から上手に栄養をとれるようになり、離乳食の後の授乳量が減ってくる赤ちゃんもいます。また、嗅覚が大人とほぼ同じレベルに達し、なかには乳歯が生え始める赤ちゃんもいます。この時期は、食材ひとつひとつの味や食感を味わって、その情報を脳に送っています。離乳食をまだ始めていないなら、そろそろ挑戦しましょう。
生後6か月の赤ちゃんの生活
同じ時間に寝て生活リズムを整える
生活リズムを整えるなら、毎日同じ時間の起床・食事・入浴・就寝を習慣にしたいですね。起きたら着替え、夜はパジャマにするなど生活にメリハリを。1日1回は家族みんなで食卓を囲むのが理想です。
小児科Dr.アドバイス ママはそろそろ月経再開の時期
ミルク育児のママは、産後2~3か月ほどで月経が始まります。再開が遅くなることが多い母乳育児ママも、そろそろ再開するころかもしれません。子宮が元に戻るのは、通常では産後6~8月。その合図として月経が再開します。授乳中に月経がきても母乳が出るなら、あげて大丈夫です。
月経の再開には、個人差があります。卒乳しても月経がこない場合には、念のため受診してみましょう。
この時期のママの様子、赤ちゃんとの接し方
自分自身のケアも大切に
赤ちゃんの1日の睡眠時間が15時間程度になり、昼間もまとまって寝てくれるようになります。その間に離乳食を多めに作って小分け冷凍にしたり、離乳食を1日2回に増やす準備を始めてもいいでしょう。でも、あまりがんばりすぎないで。家事の手を抜いたり、自分の心と体のケアも忘れずに。
この時期のパパががんばりたいこと
夜泣きマスターになろう
夜泣きが始まったらパパの出番です。ママは日中、寝返りができるようになり、アクティブになった赤ちゃんから目が離せなくてヘトヘトです。赤ちゃんとおしゃべりしたり、パパがすすんで赤ちゃんを抱っこして部屋の中を歩いたりなど、スキンシップを楽しんで、ママを休ませてあげて。
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