【小児科医監修】赤ちゃんの発育と生活 生後7か月
新聞をビリビリ。「つまむ」ができるように
体重増加が落ち着き、運動量も増えるため、ぽっちゃり体型からスリムになってくる赤ちゃんもいます。また、手先が発達して器用になり、5本指でおもちゃを握れたら、次は親指と他の4本指を使って上手に「つまむ」ようになります。新聞などをビリビリ破いたりするのも大好きです。
このころからママやパパの声の調子や抑揚をまねするようになります。動作をまねするのも大好きで、「はい、どうぞ」とおもちゃを手渡すと、同じように返してくれます。手渡したり手渡されたりのやりとりが楽しめます。
カサカサと音がするスーパーの袋や、ティッシュ、リモコンや携帯電話など、大人が使っているものにも興味津々。もし危険なものに触ろうとしたら、「それは危ないからダメ」と、いつもとは違う強い口調や怖い表情で伝えましょう。そろそろ生活の基本ルールを教える時期です。ママやパパの言葉の調子から「やってはダメなんだな」と理解します。
生後7か月の赤ちゃんの発育・発達
【身長】
男の子 65.0~73.6cm 女の子 63.1~71.9cm
【体重】
男の子 6730~9870g 女の子 6320~9370g
※7~8か月未満の身長と体重です。
【表情】人見知りをすることも
ママ、パパ以外の人を見たり、抱っこされたりすると泣いたり、イヤイヤとなったり、不安そうな顔になったりします。
【手】つまめるようになります
指を上手に使って、ものをつまめるようになります。
【足】足の力が強くなります
足の力が強くなると、腹ばいから床をけってずりばいを始めます。
遊びの幅がぐんと広がる
そろそろ『むすんでひらいて』『げんこつやまのたぬきさん』など「手遊び歌」をまねし始めるころ。手遊び歌は、視覚・聴覚・触覚を同時に刺激し、まねする力を伸ばす効果があります。また、歌を通してママ、パパとスキンシップがとれ、コミュニケーション能力が向上します。
よく泣くのは発達している証拠
赤ちゃんは本当によく泣きます。大脳辺縁系の発達とともに、欲求、欲望、不安などの情緒が発達しているしるしです。でも、まだ言葉を話せませんし、感情をコントロールする情緒制御システムができていないので、ただ泣いて訴えます。この時期、ママ、パパがあやしたり話しかけることによって、その情緒制御システムが大きく成長します。赤ちゃんの訴えにできるだけこたえるようにしましょう。
生後7か月の赤ちゃんの生活
遊びの幅が広がるとき。今日は何して遊ぶ?
日中の遊びの幅が広がります。大きな空き箱をたたいて音を出したり、新聞紙をクシャクシャにしたり、手指を使って遊びましょう。公園では、大人のひざに座らせて、ブランコ遊びができるようになります。
小児科Dr.アドバイス 離乳食中期に入ると便秘も
そろそろ離乳食を1日2回に増やすころ。離乳食中期になると、便秘になる子も出てきます。原因は、授乳量が減ったことによる水分不足や食物繊維の不足などがあります。食べる量が増えて便のかさが増すと、うんちがまとまり、かたくなってしまい、出にくくなってしまうことも。授乳回数やミルクの量を増やしたり、汁ものや麦茶を飲ませて、水分補給を意識しましょう。
食物繊維を補ったり腸内細菌を整えるには、ヨーグルト、ほうれん草、りんごなどがおすすめ。野菜ジュースは手軽なうえ、水分補給にもなっておすすめ。
この時期のママの様子、赤ちゃんとの接し方
気が抜けない時期
「ちょっとトイレに」と目を離したすきに、ソファから転落したりなど、事故が増える気が抜けない時期です。24時間気を張って疲れてしまいます。赤ちゃんはいつでも動きたくてウズウズ。着替えやおむつ替えはひと苦労ですね。動いても安全な部屋作りを心がけましょう。
この時期のパパががんばりたいこと
誤飲に気をつける時期
ずりばいが始まると赤ちゃんの行動範囲が広がり、目にしたものを「なんだろう?」と何でも口に入れます。小さなものを指でつまめるようになるので、誤飲に注意。床に危険なものが落ちていないか点検しましょう。ゴミ箱やリモコンの電池、洋服のボタンなどは手の届かない場所にしまいます。
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