3人を出産した助産師のつわり体験談 つわりを乗り切るために大切なこと
体験したつわりの症状
二日酔いしているような胸焼けと食べづわり
私の場合、吐き気や嘔吐はなく、ずっと二日酔いしているような気持ち悪さや胸焼けに近い状態が続きました。
また1回の食事量は少なかったのですが、空腹に耐えられず、常に「何かを食べたい」と思っていました。
匂いがつらい……子どもたちの食事準備
2人目妊娠時は上の子が生後7ヶ月、3人目妊娠時は上の子はそれぞれ3歳、2歳になっていましたが、子どもたちのごはんの匂いがつらかったです。
とはいっても準備しないわけにもいかず、水分を取ったり食べられる物をつまみながら、なんとか準備していました。
日々のコンディションにもよりますが、炊飯器を開けたときに、むあっと広がるごはんの匂いやカレーの匂いは特につらかったのを覚えています。そのため、炊飯器のふたを開けるときは顔を背けたり、妊娠中は匂いが少ないあっさりとした食事を作るようにしていました。
大好きな牛乳が苦手に
つわりの期間は大好きな牛乳を全く飲めなくなりました。毎朝牛乳たっぷりのアイスコーヒーを飲み、仕事終わりにはカフェラテと決めているくらい大好物の牛乳ですが、どの子どもを妊娠したときも全く受け付けませんでした。
なんと3人目を妊娠したときは、この「牛乳を飲めない」という症状で妊娠に気づいたくらいです。そして不思議なことに、妊娠中期くらいになると自然とまた飲めるようになりました。
妊娠初期、つわり以上に大変だった「眠気」
妊娠初期は常に眠気を感じていて、私にはこれが気持ち悪さ以上に大変でした。電車の中で立ちながら寝られるほどでした。
仕事のあと子どもたちを迎えに行き、食事とお風呂を済ませたあとは子どもたちと一緒に午後8時までには就寝する毎日。それでも眠くて仕方ないという日が続きました。
また、起床時の空腹感による気持ち悪さが尋常ではなく、起きるとすぐにパンやせんべいを食べていました。食べたいときに何か食べられるように、家には常に自分が好きな物をストックするようにしていました。
休日は子どもたちと一緒に昼寝もしました。
つわりを乗り切るために大切なこと
自分の好みや生活に合った工夫を
つわりは症状の種類や強さにかなり個人差があります。
私のように一度も嘔吐しない人もいる一方で、常に吐き気があり外に出られない人もいます。
何も食べられなくなる人もいれば、私のように常に食べたくなる「食べづわり」を経験する人もいます。
産科医や助産師ももちろん相談に乗りますが、細かい生活スタイルや好みまでを網羅した提案は難しい場合もあります。
そのため、自分の体の状態や症状、生活に合った小さな工夫を自分のできる範囲で実施していくのがおすすめです。
赤ちゃんの成長や発育を考えて栄養のある食べ物や体重管理を気にする人もいますが、この時期は食べられるものを食べましょう。
想像以上につわりがつらく、「せっかく妊娠したのに、何もできない……」と悔しさを感じたり、「これから先大丈夫かな……」と不安に感じる人もいますが、まずはなんとかこのつらい時期を無事に乗り切ることが一番大切です。「赤ちゃんのため」も大切ですが、まずは自分の体と心を最優先にして考えてもらえればと思います。
つわりの症状は妊娠週数が経つにつれて軽減することが多いですが、中にはなかなか改善しないケースもあります。つらいときや負担になっていることがあれば、遠慮なく産科医や助産師に相談してください。
周囲の理解を得る
つわりがある時期はお腹もまだ目立たず、妊娠している事実を周囲には知られないことが多い時期です。
つわりの症状や体の変化について、まずは一番身近にいるパートナーに伝えてできる範囲で協力してもらいましょう。
しかし、つわりのつらさを男性に理解してもらうのは正直難しいこともあります。何をしたらよいか全くわからない男性も多いです。
そんなときは、具体的にして欲しいことを伝えると、パートナーも協力しやすいのではないかと思います。
私はまず、仕事と育児とつわりで、家事は最低限しかできないということを伝えました。そして「眠すぎてつらいから子どもたちと一緒に寝る。夜に洗濯機を回しておいてほしい」、「今日は夜ごはんの準備ができないから、何か食べてきて」などを具体的に伝えていました。
上司や同僚にも分かってもらえるとベター
仕事をしている場合、可能であれば職場のメンバーの理解を得られると、なおよいと思います。
妊娠してすぐに職場に伝えるかどうかは職場の事情や個人の価値観にもよるので正解はありません。しかし、もしつわりがつらい場合は、一番身近な上司に相談することで、時差勤務や休憩時間などの調整が可能になるかもしれません。
私は妊娠が判明した段階で、職場に伝え、勤務に支障の出ない範囲で水分補給や補食をする許可を得ました。
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つわりはかなり個人差があるため一概に伝えることが難しいのですが、つらいつわりの期間を過ごす上で、少しでもお役に立てれば嬉しいです。
また、困ったことや心配事があれば産科医や助産師に相談しましょう。「つわりくらいで……」と相談を躊躇する人もいますが、「つわりくらい」と思う産科医や助産師はいないのでご安心ください!
参考:「病気がみえる vol.10 産科」第4版、メディックメディア、2018年
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写真提供:ゲッティイメージズ
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