【助産師監修】赤ちゃんが「パパ見知り」をするのはなぜ?対応法は?
パパ見知りが起きる原因
パパ見知り、実はよくある相談です
育児相談を10年以上続けていますが、「パパが抱っこすると泣いてしまう」「パパに人見知りして困っている」なんて相談をよく受けます。
赤ちゃんの人見知りはおおむね生後7〜8ヶ月から始まりますが、発達にも個人差があるため、もう少し早く始まるケースもあります。その時期は相手がパパであっても、普段あまり接していないと赤ちゃんは人見知りをしてしまうことがあります。
その原因の背景としては、ママによる子育て時間が長いことが挙げられるでしょう。「ワンオペ育児」という言葉もありますが、ママだけが育休を取るケースがまだまだ多いことが大きく影響していると考えられます。
成長の証でもある人見知り
大事なのは、このパパ見知りは赤ちゃん自身の成長の証であり、決して「パパを嫌い」と言うわけではない、ということです。
ついつい泣かれると「嫌われた」「怖がられている」とネガティブに考えてしまうこともあるかもしれませんね。しかしそうではなく、赤ちゃん自身の視覚が発達して、ママとの違いを認知できるようになったと捉えましょう。
また赤ちゃんによっては、女性には人見知りしないけれど、男性に接するとパパも含めて泣いてしまう、なんてこともあったりします。
それは子どもの個性や気質だったりもしますが、たとえば胎内にいるときから聞いているママの声と似た女性の高めの声を判別している可能性があります。それが、男女の差で人見知りが起きる・起きないの一因になっているのかもしれません。
パパ見知りの対応法
成長を嬉しく思いながらも、泣かれて大変だと感じることも実際にはありますよね。
泣いてしまったときに「頑張って泣き止ませよう!」と意気込むパパも数名いましたが、ケースによっては火に油を注ぐように泣いてしまう赤ちゃんもいます。
パパはまず、育児以外の面でもママをサポートをすることと、少しずつ赤ちゃんと遊ぶ練習をすることをおすすめします。
最初は泣いてしまうかもしれませんが、ずっと泣かれながら抱っこするよりも実践しやすい方法です。生後7〜8ヶ月の場合は、赤ちゃんをうつ伏せにしておもちゃをそばに置き、あまり顔を近づけずに関わっていくこともおすすめです。
そのときは声をかけながら、横やうしろで赤ちゃんを見守りながら遊ぶのもよいでしょう。
ぬいぐるみをつかって、あえて目を合わせないように遊ぶことも効果的です。目が合うことで、泣くきっかけを作ってしまうこともあります。
パパが近くにいることに慣れてくると、ママに抱っこされている状態であればパパと目が合っても泣かなくなってくることもあります。
また、発達していく過程で、少しずつ人見知りも緩和していくことが多いです。赤ちゃんが泣くことは感情の交流を意味するので、「泣かせてしまった……」と自分を責めないでください。そして「嫌われた……」と離れるのではなく、ママをサポートしていくこと、おもちゃなどを通して遊びを重ねていくことで赤ちゃんが安心できる家庭の雰囲気も作っていくことが重要です。
男性の育休取得も推進されるようになった今、赤ちゃんがパパ見知りになってしまったときには、色々な工夫をして赤ちゃんとの時間を少しでも楽しいものにしていってくださいね。
参考:林洋一(監修)、「史上最強図解 よくわかる発達心理学」、ナツメ社、2010年
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