【助産師監修】搾乳器の使い方は?電動と手動の比較も!
搾乳器ってどんなもの?
搾乳器は母乳を絞るための道具です。
母乳育児中、直接母乳をあげられたら、と思うママも少なくないかもしれません。しかし、それぞれのママのライフスタイルや、赤ちゃんとママの状態・体調によっては、直接授乳できないケースも出てきます。
母乳育児を維持するため、またおっぱいのトラブルを防止するためには、赤ちゃんに直接授乳する代わりに、母乳を絞る必要があります。そのとき役に立つのが搾乳器です。
搾乳器を使う頻度は?
搾乳の間隔や搾乳時間はママと赤ちゃんによって個人差があります。
中には、搾乳をすることで母乳の生産量が増し、乳房の張りや痛みが強くなる人もいるので、その場合は搾乳の間隔は最低でも3時間は空けて、目安としてはおっぱいの張りが完全に取れるまでは実施しないようにしましょう。
母乳は出された分が作られる性質があります。よって搾乳によって張りが完全に取れても、またすぐに同じ量作られてしまうので、いわゆる「張り返し」が起こる可能性があります。
ただし、母乳の量が多いか少ないかを自分で判断するのは難しいことです。
気になることがある場合は、助産師に相談するのがおすすめです。
搾乳器は必要?手動との比較
搾乳をする際は、手で絞る方法と搾乳器を使う方法があります。
手で絞る場合、
- 気軽に搾乳できる
- 特別な道具がいらない
などのメリットがある一方、
- 手が疲れてしまう
- 時間がかかる
といったデメリットが生じる可能性があります。
一方、搾乳器を使う場合、下記のようなメリットがあります。
- 手よりも素早く授乳しやすい
- 特に電動の場合、手が疲れにくい
一方で、下記のようなデメリットも挙げられます。
- コストがかかるが、一時的にしか使わない
- 洗浄・消毒の手間がかかる
- 大きいものだと荷物になることがある
どちらの方法にもメリット・デメリットがあります。また、搾乳をする理由や頻度によっても、どちらが適しているかは異なります。
ママや赤ちゃんに合った搾乳方法を考えることが大切です。
手動と電動の違いは?
ここでは、手ではなく搾乳器による搾乳を選んだ場合について説明します。
搾乳器には手動で搾乳するタイプと電動で搾乳するタイプ、二つの種類があります。
手動タイプの搾乳器のメリット・デメリット
手動タイプの搾乳器は、電源や電池が不要のため気軽に利用しやすい点、比較的安価である点がメリットです。また、例えばママの体調不良などによる一時的な利用や、期限が決まっている場合の利用にも便利でしょう。
一方、手動のため手に疲労感を感じることがある、というデメリットもあります。
電動タイプの搾乳器のメリット
電動タイプは、手を使って動かす必要がないので、長期間の利用の場合や、利用頻度が高い場合、定期的に利用する場合におすすめです。
また、ダブルポンプ搾乳器であれば、一回の搾乳で両方の乳房から搾乳でき、時短で搾乳できるというメリットもあります。また、シングルポンプに比べて同時間での搾乳量が増えたというデータも。
一方デメリットとしては、電源や充電、電池が必要、持ち運びには不向きという点、手動のものに比べて価格が高いものが多い点などがあげられます。
場合によっては、レンタルなどを利用するのもよいですね。
搾乳器の使い方は?
手動・電動両タイプの搾乳器の使用方法は、各メーカーのサイトや解説ビデオ、取扱説明書などで詳しく説明されています。
使用の前には必ず付属の取扱説明書や解説ビデオを確認してくださいね。
ここでは、それぞれのタイプの使い方の一例をご紹介します。
手動タイプ搾乳器の使い方一例
まず、搾乳器が清潔に洗浄されているかを確認し、正しく組み立てましょう。また、ママの手は石鹸できれいに洗いましょう。
次に乳頭を柔らかくするため優しく揉みほぐします。
乳頭を揉みほぐす際は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
搾乳器の使い方
- 片手で乳房を安定させながら乳頭に対してカップを垂直に設置。
- 搾乳器のハンドルレバーを握ったり離したりを繰り返し強さや速さを調節します。
電動タイプ搾乳器の使い方一例
電動タイプ搾乳器の使い方も手動搾乳器での手順とほぼ変わらない製品が多いようです。
また製品によりますが、手動の搾乳機よりも付属部品が多い分、衛生管理と正しく組み立てることを心がけましょう。
搾乳器の強さや速さは、電源スイッチなどでコントロールしながら搾乳を行います。
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搾乳器の種類による違いや、使い方の例などについてご紹介しました。
赤ちゃんが母乳を直接飲まない、といった場合は、搾乳器を購入する前に、まずは小児科・産婦人科などで気軽に相談するのもよいでしょう。
それでも赤ちゃんが上手く母乳を飲めない場合や、長い時間赤ちゃんがママと離れなければならない場合など、直接母乳を与えられない場合には、搾乳器を上手に利用したいものですね。
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