【体験談あり】つわりで仕事を休んでもいい?休んだほうがよい症状の目安も解説
「つわりがつらくて仕事を休みたいけれど、休んでもよいのかわからない…」と悩んでいませんか?妊娠中に体に負担をかけないためにも、休むべきタイミングや、避けたほうがよい仕事を知ることは大切です。
この記事では、つわりで仕事を休むべき症状や、職場への相談方法、つわり休暇の活用法などを詳しく解説します。妊娠中に無理せず働けるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
「つわりがつらくて仕事を休みたいけれど、休んでもよいのかわからない…」と悩んでいませんか?妊娠中に体に負担をかけないためにも、休むべきタイミングや、避けたほうがよい仕事を知ることは大切です。
この記事では、つわりで仕事を休むべき症状や、職場への相談方法、つわり休暇の活用法などを詳しく解説します。妊娠中に無理せず働けるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
つわりで仕事を休んでもいい?
つわりで体調が悪いときや症状がひどいときは、無理をせず仕事を休みましょう。
「男女雇用機会均等法」の第13条では、医師から指導があった場合は、勤務時間の短縮や休暇を申請できることが定められています。
(妊娠中及び出産後の健康管理に関する措置)
第十二条
事業主は、厚生労働省令で定めるところにより、その雇用する女性労働者が母子保健法(昭和四十年法律第百四十一号)の規定による保健指導又は健康診査を受けるために必要な時間を確保することができるようにしなければならない。
第十三条
事業主は、その雇用する女性労働者が前条の保健指導又は健康診査に基づく指導事項を守ることができるようにするため、勤務時間の変更、勤務の軽減等必要な措置を講じなければならない。
会社には、妊娠中の従業員に対する適切な配慮を行う義務があります。
つわりがひどく日常生活に支障をきたす場合、医師の診断を受け、会社と相談し休める環境を作りましょう。
母体や胎児の健康を守るためにも、体調を優先し必要に応じて休暇をとってくださいね。
つわりで仕事を休んだことはある?
「つわりがつらいときは仕事を休んでもいい」といわれても、本当に休んでいいのか、みんなは休んでいるのか気になるところですよね。
トモニテ編集部では、妊娠・出産を経験した10〜40代の女性を対象に、つわりに関するアンケートを実施。
つわりで仕事を休んだことがあるかを調査したところ、200人中68人(34%)が仕事を休んだことがあると回答しました。
内訳は「1〜5日」が35人(17.5%)と最も多く、1週間以内で仕事に復帰した人が多いことがわかります。
つわりで仕事を休むことはめずらしいことではないので、体調が悪いときは無理をせず休んで大丈夫です。
実際、つわりに対して会社はどのくらい配慮してくれる?
つわりに対して、職場から理解を得られるかも不安に感じるポイントの一つですよね。
アンケートのなかで、つわりの症状に対して職場の配慮・理解があったかを尋ねたところ「あった」と回答した人が約半数を占める結果に。
「なかった」と回答した人は13%だったことから、配慮や理解を得られないケースはあまりないといえます。
具体的にどのような配慮があったかについて質問すると、以下のコメントが寄せられました。
ハルさん/30代/パート・アルバイト/中部地方在住/子ども3人のママ
ほーのさん/20代/会社員(正社員)/近畿地方在住/子ども2人のママ
emgばばばさん/40代/専業主婦/関東地方在住/子ども2人のママ
Hanaさん/30代/会社員(正社員)/九州・沖縄地方在住/子ども5人以上のママ
すずさん/30代/専業主婦/近畿地方在住/子ども2人のママ
ゆうさん/40代/会社員(正社員)/関東地方在住/子ども3人のママ
休暇を取得したり、仕事内容を変えてもらったりと、さまざまな配慮を得られていたようです。
職場により配慮・理解の度合いは異なりますが、つわりで仕事を調整したり休んだりすることは妊婦さんの権利でもあるので、つらいときは無理をしないでくださいね。
仕事を休んだほうがよいつわりの症状とは?
軽度の場合は仕事を続けることも可能かもしれませんが、以下の症状が出た場合は無理せずに休むことが大切です。
ここでは、特に注意が必要なつわりの症状について解説します。
ただし、以下の症状はあくまで目安です。人によって症状が異なるので、ほかにも気になる症状があるときや、仕事ができないほどつらいと感じるときは、遠慮せずに休みましょう。
嘔吐を繰り返している
嘔吐が激しい場合や、1日に何度も吐いてしまう場合、つわりが重症化した「妊娠悪阻(にんしんおそ)」の可能性があります。無理せず休みましょう。
頻繁に嘔吐を繰り返すことで体のエネルギーを消耗してしまうほか、脱水症状を引き起こす場合もあります。
また、仕事の合間に突然嘔吐が起こることで、職場の人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
嘔吐の頻度が高い場合は無理せず、仕事を休んで体調を整えることが重要です。
水分をまともに摂れない
つわりで水分すら摂れない状況が続く場合も妊娠悪阻の可能性があるため、休みましょう。水分が不足すると、脱水症状や尿路感染症を引き起こすことがあります。
水分が摂れる状態になるまで無理せずに休みましょう。
体重が急激に減っている
体重が急激に減少している場合も、妊娠悪阻の可能性があります。場合によっては点滴治療や入院が必要になることもあるので、仕事は控えましょう。
体重が急激に減少していると感じたら、無理をせず休養を取ってくださいね。
めまいや頭痛がひどい
めまいや頭痛が頻繁に起こる場合も、仕事をしないほうがよいでしょう。
特に立ち仕事や移動が多い職場では、転倒や事故につながる可能性があります。
また、パソコン作業や集中力を要する業務では、仕事の効率が低下したり体に負担がかかったりすることもあるでしょう。
特に、嘔吐の症状が激しい場合、めまい・頭痛は脱水のサインである可能性もあります。
めまいや頭痛がひどいときは、しっかり休んで体調を整えることが最優先です。
妊娠中に避けたほうがよい仕事の内容とは?
妊娠中は、体への負担を抑えるため、仕事内容にも気をつける必要があります。
以下に該当する仕事の場合は、上司に業務内容を変えてもらうよう相談してみましょう。
重いものを持つ仕事
重いものを持つと腹圧がかかり、子宮収縮が促されます。場合によっては流産や早産につながることもあるので、妊娠中はなるべく重いものを持たないようにしましょう。
厚生労働省では、妊婦さんが重いものを扱う作業を行う場合、継続作業の場合は6kg未満、断続作業の場合には10kg未満に制限することが推奨されています。
荷物を持ち上げたり移動させたりすることは、体への負担が大きく、腰痛や背中の痛みを引き起こす可能性も。
重いものを持つ業務が発生する場合は、別の業務に転換してもらえるよう上司に相談しましょう。
立ちっぱなしの仕事
立ちっぱなしの仕事も妊娠中は避けましょう。長時間立ったままでいると、足のむくみや血流の滞りを引き起こしやすく、静脈瘤や血栓が生じることもあります。また、お腹の張りを引き起こし、場合によっては流産・早産につながることも。
長時間立ちっぱなしでいることは避けて、こまめに休憩を取るようにしましょう。休憩を取ることが難しければ、業務の変更を検討してくださいね。
外出が多い仕事
営業や外回りが多い仕事も、妊娠中は避けたほうがよいでしょう。
外まわりが多い仕事は長時間の移動が必要になることもあり、体に負担がかかります。
また、電車・バスで立ちっぱなしの状態が続くと、むくみや血栓、転倒のリスクも高まるでしょう。混雑している場合、感染症にかかる可能性もあります。
無理をしないために、上司と相談してデスクワーク中心の業務に変更してもらうとよいでしょう。
つわりで仕事を休みたいときはどうすればいい?
つわりで体調が優れないとき、仕事を続けるのは大変です。無理をせず休養を取ることが大切ですが、どうすればスムーズに休めるのでしょうか?
ここでは、つわりの際に仕事を休む際の対応を解説します。
上司に相談する
つわりで仕事を休みたいとき、まずは上司に相談することが大切です。妊娠がわかり、体調に変化を感じた段階で早めに相談するとよいでしょう。
実際に話をする際は、つわりの症状や業務への影響について具体的に説明できるとよいですね。現在の体調や症状を日記やメモにまとめておくと、スムーズに伝えられるでしょう。
相談したあとも、状況が変わるたびに都度報告するようにして、信頼関係を維持してくださいね。
傷病休暇を使う
傷病休暇は、雇用形態にかかわらず、1年以上勤務している人が病気・けがをしたときに利用できる休暇です。一定の条件を満たせば、傷病手当金を受け取ることができます。
傷病休暇を使いたい場合は、会社の上司や人事・労務担当者に相談し、申請を行いましょう。
上司が休ませてくれないときはどうすればいい?
つわりがひどいときは仕事を休んでもよい、と法律で定められているものの、なかには上司に「人が足りない」「つわりは病気じゃない」などと言われて、休ませてもらえない場合もあるかもしれません。
上司がつわりのつらさを理解してくれない・休ませてくれない、という場合は、以下の方法をとりましょう。
母健連絡カードを活用する
上司がつわりの深刻さを理解してくれない場合は「母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)」を活用しましょう。
母健連絡カードは医師からの指示を書面で伝えるためのもので、具体的な健康状態や必要な配慮内容を明示できます。診断書と同等の効力があり、上司にも納得してもらいやすくなるでしょう。
病院で医師に相談すれば発行してもらえるので、一度医療機関で相談してみてくださいね。
会社の人事部・コンプライアンス部などに相談する
上司が休ませてくれないときは、会社の人事部・総務部・コンプライアンス部などの担当部署に相談しましょう。
「つわりだけで仕事を休ませてはいけない」と勘違いしている上司もいるので、担当部署から適切な指導をしてもらうことが大切です。
妊婦さんを休ませるよう、担当部署から上司に直接指示してもらえば、上司も休むことを認めてくれる可能性があるでしょう。
労働基準監督署に相談する
上司も会社の担当部署も認めてくれないときは、労働基準監督署に相談しましょう。
労働基準監督署は、会社の法令違反について相談できる行政窓口です。
プライバシーを守りつつ、解決に役立つアドバイスを受けられるので、対応に困ったら一人で悩まず労働基準監督署に相談しましょう。
労働基準監督署は各都道府県に設置されており、窓口での直接相談のほか、電話やメールで相談することもできます。
つわりがつらいときは無理せずに仕事を休もう
つわりがつらいときは、無理せず仕事を休むことが大切です。つわりで仕事を休むことは珍しいことでも悪いことでもないので、遠慮は禁物ですよ。
特に、嘔吐を繰り返す・水分が摂れない・体重が急激に減少する・めまいや頭痛がひどい場合などは、体を第一に考え安静に過ごしましょう。
また、重いものを持つ仕事や立ちっぱなしの仕事など、妊娠中に避けたほうがよい業務もあります。業務を転換してもらう、休憩回数を増やしてもらうなどして、無理がないようにしてくださいね。
仕事を休む際は、上司に相談し、母健連絡カードや傷病休暇を活用して体調管理に努めましょう。
無理をせず、妊娠期間を健康に過ごしてくださいね。
- 男女雇用機会均等法に基づき、つわりで仕事を休んでも問題ない
- 嘔吐やめまいなどの症状が強いときは、無理をせずに仕事を休もう
- 重いものを持つ作業・立ちっぱなしの仕事・外回りが多い仕事は控えよう
- つわりで仕事を休むときは、早めに上司に相談しよう
- 母健連絡カードや傷病休暇も上手に活用しよう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
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記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
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