【管理栄養士監修】離乳食の寒天|いつからはじめる?進め方やレシピ・アレルギーについて解説
寒天はいつから食べられる?
寒天は離乳完了期からOK!やわらかめに仕上げて
てんぐさという海藻を煮てろ過した液体からできるのが、粉寒天や糸寒天、角寒天などです。
これらを煮溶かし、ゼリー状にしたものが寒天です。
離乳食で寒天は1歳〜1歳6ヶ月頃の、離乳完了期から与えられます。
常温で固まる性質があり、ほろっとしたなめらかな食感が特徴です。初めて与えるときは小さく切るか、水分量を調節してやわらかく仕上げましょう。
離乳食ではスーパーでも入手しやすい粉寒天がおすすめです。
粉寒天は水で戻さずに使用できるので、料理に慣れていないママやパパでも扱いやすいでしょう。煮溶かすだけで使えて、量も調整しやすいメリットがあります。
果物や果汁を固めて作る寒天ゼリーは、初めてのおやつにぴったり。
ただし、離乳後期の生後9~11ヶ月頃の子どもにはまだおやつは与えなくてもよい時期です。離乳食以外の時間にお楽しみ程度に与えましょう。
どのくらいの量を与えたらよい?
子ども用スプーンのひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。
初めて与える場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
ゼリーにする場合は、ゼラチンより固くなるので、のどに詰まる恐れがあります。慎重に進めましょう。
また、与える際は小さく刻んで使用しましょう。
ゼリーとして試す前に、少量を汁物などで与えてみるのもよいでしょう。
寒天の固さや目安量
子どもの成長に合わせて、食材の固さや量を変えます。
寒天の時期別の固さ・1回あたりの目安量
© every, Inc.
下ごしらえのコツ
- 鍋底に沈まないように混ぜながら、約2分間煮る
- 果汁は人肌程度に温める
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
粉寒天は水に溶けやすいものの沈みやすいため、鍋に入れたら混ぜながら約2分間、煮溶かします。
加える果汁が冷たいままだと温度差で固まってしまうため、必ず人肌程度に温めてください。
食物アレルギーについて
原材料のてんぐさやオゴ草(オゴノリ)は、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。
そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間帯に与えるようにしましょう。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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