離乳食のパイナップル|初めてはいつから?保存方法やレシピ・アレルギーを解説【管理栄養士監修】
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果汁たっぷりで甘酸っぱいパイナップルは、たんぱく質分解酵素を含み消化を助けます。しかし赤ちゃんが生の果汁や果肉を早い時期からとると口元のかゆみや痛みに繋がるので注意が必要です。今回は赤ちゃんにパイナップルを与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
パイナップルはいつから食べられる?
離乳後期からスタート。最初は加熱して少量から
パイナップルは、離乳後期の9〜11ヶ月頃から徐々に与えられます。
パイナップルは、たんぱく質分解酵素を含み刺激が強く、繊維質が多いので離乳食の開始は急がなくても大丈夫です。
また、たんぱく質分解酵素を含むため、最初は加熱して少量から与えましょう。
そのまま与えると、酵素の働きにより、不快感や痛みに繋がることがあります。
果肉には繊維が多く含まれるため、噛み切りにくく赤ちゃんには食べにくい食材です。
与える際は、食べやすいようにすりおろすか、細かく刻んで与えます。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
パイナップルを離乳食で使用する際は、カットフルーツを使用すると、切る手間が省けて便利です。ただし、シロップ漬けにされた缶詰のパイナップルは、糖分を多く含みます。離乳食で使用する際は、十分に汁気を切ったり、シロップを洗い流してから与えましょう。
どのくらいの量を与えたらよい?
子ども用スプーンのひとさじから始め、徐々に量を増やしていきましょう。初めて与える場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。
パイナップルの目安量
子どもの成長に合わせて、食材の量を変えます。
下の表の1回の目安量は、野菜と果物を合わせた全体の量として考えましょう。
甘いフルーツはメインのおかずではないので、料理に使用したり、そのまま食べるときも、1回の量が多くならないようにしましょう。
パイナップルの時期別・1回あたりの目安量
食物アレルギーについて
パイナップルは、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。
そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
パイナップルの栄養について
パイナップルにはビタミンC、ビタミンB6、食物繊維が豊富に含まれています。
また、ブロメラインという酵素が含まれ、消化を助ける働きがあります。
甘酸っぱい味が特徴で、離乳食に取り入れることで赤ちゃんの味覚を広げることができます。
下ごしらえのコツは?
パイナップルが一個丸ごと手に入った時の切り方は、こちらを参考にしてみてくださいね。
パイナップルの調理方法
離乳食の時期ごとにパイナップルの調理方法を解説します。
詳しい調理方法を知りたい人は、関連記事もぜひ参考にしてくださいね。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
まだ与えられません。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
まだ与えられません。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
パイナップルは繊維質なので、みじん切りにしたりすり鉢でつぶしたりして与えます。
お鍋で煮るか、レンジにかけて柔らかくするのもよいでしょう。
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
パイナップルを小さく切って、柔らかく煮たりレンジで加熱したりして与えます。
繊維質なので、手づかみ食べはまだ難しいでしょう。
パイナップルの離乳食の保存方法は?
パイナップルの保存方法について解説します。
冷蔵保存する場合
当日中に食べましょう。食べる前に電子レンジなどで再加熱してください。
冷凍保存する場合
冷凍保存用容器や冷凍保存用フリーザーバッグに入れて保存しましょう。
約1週間以内を目安に食べきるようにし、食べる前に電子レンジなどで再加熱してください。
※期間の記載は目安となっております。環境によって保存期間に差が出る場合があります。匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄してください。
パイナップルの離乳食に関するよくある質問
ここでは、パイナップルの離乳食に関するよくある質問をまとめています。
パイナップルのシロップはどう処理する?
シロップは洗い流します
缶詰のパイナップルを使用する場合は、シロップをしっかりと洗い流してから使用します。シロップには砂糖が多く含まれているため、赤ちゃんの消化に負担がかかることがあります。流水でパイナップルをよく洗い、汁気を切ってから調理に使用すると安全です。
保存についての注意事項
- 作ったものは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔な保存容器を使用してください。
- 解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
- パイナップルの離乳食は離乳後期から与えよう
- 与えるときは柔らかくしてから
- 冷蔵保存の場合は当日中に与えて
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写真提供:ゲッティイメージズ
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