【管理栄養士監修】離乳食のオリーブオイル|いつから始める?
今回は、赤ちゃんにオリーブオイルを与えられる時期や、選び方のコツなどをご紹介します。
今回は、赤ちゃんにオリーブオイルを与えられる時期や、選び方のコツなどをご紹介します。
オリーブオイルはいつから食べられる?
離乳中期からOK!一番搾りのエキストラ・バージンオイルがおすすめ
オリーブオイルは、オリーブの木の実から搾られた油です。一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸を多く含みます。
オリーブオイルは、離乳食にも慣れた、離乳中期にあたる生後7〜8ヶ月頃から与えられる調味料です。
油は胃腸に負担をかけるため、量に注意し少量を使用しましょう。
現在、日本で食用として販売されているオリーブオイルは一般的に、ピュアオリーブオイルとエキストラ・バージンオイルとに分けられます。
二つの油の違いは、その工程です。
ピュアオリーブオイルは、化学的に精製され人の手によってブレンドされている油。
一方、エキストラ・バージンオイルはオリーブの実を搾り、ろ過しただけの純正の油のです。
できれば離乳食には、精製されていないエキストラ・バージンオイルを使用しましょう。
どのくらいの量を与えたらよい?
炒めものやスープに加えると風味付けやコク出しに使えますが、赤ちゃんの胃腸に負担がかからないよう、少量の使用にとどめましょう。
また、油は毎回絶対使用しなければならないという食品でもありません。
オリーブオイルの量の目安
子どもの成長に合わせて、食材を与える量を変えます。
オリーブオイルの時期別・1回あたりの目安量
© every, Inc.
オリーブオイルの選び方のコツは?
- エキストラ・バージンオイルを選ぶ
- 原産国や収穫時期、品種などがはっきり明記され、オーガニック認証を受けたかを確認して購入する。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
オリーブオイルを保管する際、鮮度を守るためには、コンロ周りは避けて直射日光の当たらない暗い場所に保管しましょう。
また開封したら長期保存はしないで、早めに使い切りましょう。
冷蔵庫で保管すると、固まりができることがありますが、容器をお湯で温めるととけるのでそのまま使用しても大丈夫です。
食物アレルギーについて
オリーブオイルは、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。
そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
写真提供:ゲッティイメージズ
※当ページクレジット情報のない写真該当