【医師監修】妊娠初期に出血!切迫流産かも?その症状と原因は?
切迫流産とは?
ママのお腹(子宮)に赤ちゃんが宿り、早い段階(妊娠22週まで)に妊娠が終了することを流産といいます。赤ちゃんは妊娠22週より前にママのお腹から出てしまうと生きていくことができません。
この流産の一歩手前の状態が切迫流産です。切迫流産の状態では、赤ちゃんはまだママの子宮の中にいるので、治療や日常生活次第で妊娠の継続が可能な場合もあります。
切迫流産の症状は?
切迫流産の症状は、妊娠の正常な経過の中で起こり得る症状とも似ています。
下記の症状の中でも正常な経過なのか、切迫流産の兆候なのかを比較できるポイントをお伝えします。
出血
おりものに茶褐色の血液が少し混じる程度なら問題ないことが多いのですが、安静にしても出血が止まらず量が増えたり(生理と同じ量以上)、血の色が鮮やかな赤になったりしたら受診が必要です。
下腹部痛
軽い痛みで、横になって治まったら様子をみてよいでしょう。
安静にしてもどんどん痛みが強くなったり、我慢しがたい痛みになったら受診しましょう。
お腹の張り
仕事や家事などで立ちっぱなしの場合にお腹が張る(子宮が硬くなる)ということは、正常な妊娠でもあり得ます。安静にしていると治まってくることも多いでしょう。
しかし、安静にしても周期的、あるいは頻回にお腹が張る場合は受診が必要です。強い腹痛を伴うようであれば夜間でも病院を受診しましょう。
切迫流産の原因は?
赤ちゃんの異常
妊娠初期(12週未満)において、切迫流産の原因で多いのが赤ちゃんの染色体などの異常といわれ、母体に原因があるのではなく、受精卵の段階で運命が決まっているため、流産は止められません。妊娠初期に仕事や運動などが原因で流産をすることはほとんどないといわれています。
絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)
赤ちゃんがママのお腹(子宮)に着床するときに赤ちゃん側の絨毛膜(じゅうもうまく)という部分とママの子宮側にある脱落膜という部分の間に血液が溜まってしまい、赤ちゃんとママの子宮側が上手く密着できていない状態です。なぜ、ここに血液がたまってしまうのか原因はわかっていません。
少量の出血であれば妊婦健診の超音波(エコー)検査で発見され、出血量が多い場合は腟から血液が出てくるのでママ自身が気づきます。
子宮頸管無力症
何らかの原因で子宮の下部(子宮頸部)が短くなっていて、子宮口が開きやすくなっているときに流産を起こすリスクがあります。
感染
カンジダなど妊娠前から細菌性腟炎があり、その感染が子宮内に及んだ場合などに切迫流産の原因となることがあります。
また、妊娠中にママがインフルエンザにかかった場合、流産の原因になることがあります。
切迫流産の治療は?
妊娠初期の切迫流産の原因は不明なことが多く、その場合には確実に有効な治療はないといわれています。
安静
ママが横になることで出血が収まり、お腹の張りも軽減していくことがあります。
特に絨毛膜下血腫では安静にして血腫の自然吸収を待ちます。
薬物療法
子宮収縮を抑える薬剤の使用が基本です。飲み薬を処方される場合もありますが、ママの状態によっては入院して、点滴で子宮収縮抑制剤を使用します。
その他
その他、原因に応じた治療を行います。子宮頸管無力症で効果が見込めると判断された場合は手術を行います。また、細菌感染に対して抗生物質を使用することもあります。
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切迫流産の原因は不明であることも多いので、もし妊娠中に起こってしまっても、自分を責める必要はありません。
カンジダなどの感染症は妊娠前から気をつけておけば、リスクを減らせるかもしれません。妊娠前に、感染症チェックのために婦人科の医師に診てもらってもよいでしょう。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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