【管理栄養士監修】妊婦は蟹や蟹味噌を食べても大丈夫? 食べるときの注意点も!
妊娠中に蟹を食べてもいい?
蟹は、アレルギーがなければ妊娠中も食べることができます。
蟹は魚介類の中では脂肪が少なく高たんぱくで、カルシウムを多く含み、亜鉛や銅、ビタミンB群などのミネラルやビタミンを含みます。
水銀やカドミウムが多少含まれていますが、それほど心配するような量ではありません。
厚生労働省では、過剰に摂取すると赤ちゃんの発育に影響を与えるとして、水銀を多く含む魚の摂取量に注意を呼びかけています(※1)が、蟹はその注意が必要なリストには含まれていません。またカドミウムついても、通常の食事では体に悪影響を与えることはないとされています。
※1:「これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと 」(厚生労働省)、2020年7月閲覧
妊娠中に蟹を食べるときの注意
妊娠中に蟹を食べるときの注意点として2つポイントがあります。
1つ目は、食中毒です。
生の状態は避け、必ず火を通して食べるようにしましょう。
蟹を含む生の魚には、リステリア菌や腸炎ビブリオなどの細菌が含まれている場合があります。
リステリア菌は、赤ちゃんに影響を与えることがあり、冷蔵庫で保存していても増殖します。
腸炎ビブリオは、海中や砂浜などに棲息している細菌で、激しい腹痛や下痢などを引き起こします。
どちらの細菌も、加熱することで感染を予防することができます。
妊娠中は通常よりも食中毒にかかるリスクが高くなるので、生や半生で食べることは避けましょう。また調理したまな板や、調理器具はよく洗い、消毒をして二次汚染を防ぎましょう。
2つ目は、食べる部位です。
火を通していれば食べても大丈夫な部位というのは、蟹の足に詰まっている身(筋肉)です。
蟹の足以外の部位でおいしい部分といえば、蟹味噌ですよね。では、蟹味噌は食べてもよいのでしょうか。
蟹味噌は食べてもいい?
蟹を食べる際、食べる量に特に注意したほうがよい部位として、蟹味噌が挙げられます。
エビや蟹などの甲殻類の内臓には、カドミウムという金属が蓄積されやすいことが分かっています。
ただしカドミウムは、土壌中や海中など、天然に広く存在する重金属で、普段口にする米や野菜、果物、肉や魚など多くの食品に含まれています。
普段の食事で摂取する程度であれば問題ありませんが、長期的に大量に食べるなど、過度な摂取は赤ちゃんに影響を与える可能性もあります。もし妊娠中に食べる場合は、少量を楽しむ程度にしましょう。
どのぐらいの量なら食べてもいいの?
蟹は(蟹味噌を除く)妊娠中でも通常の食事で食べる量であれば食べても問題ありません。だからといって蟹だけを大量に、いくら食べてもいいというわけではありません。これは蟹だけでなく、どの食材にもいえることです。
妊娠中は、さまざまな食材をバランスよく摂取することが大切です。
野菜や肉類、ほかの魚介類などと組み合わせながら、栄養が偏らないようにしましょう。
蟹は、海水に近い塩分濃度でゆでる方法が一般的で、1リットルのお湯に対して30~40gの塩を使うことになります。食べる足の部位に、この塩が全部入るわけではありませんが、塩味がつきます。妊娠中は塩分のとりすぎに注意したいので、食べ過ぎには注意が必要です。
蟹を堪能する蟹旅行や、蟹の食べ放題などは、食べすぎてしまったり、刺身や半生のしゃぶしゃぶなどのメニューが出たりすることもあるので、妊娠中は控えたほうがよいでしょう。
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脂肪は控えめで、たんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよく含み、何よりもおいしい蟹。食べすぎはNGですが、しっかり加熱することと、特に蟹味噌は量に注意し、妊娠中のメニューに取り入れてみましょう。
参考:「これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと 」(厚生労働省)、2020年7月閲覧
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