出産第2期(娩出期)の流れ
1 ママの背中を向いて進む
赤ちゃんは骨盤のカーブに沿って反時計回りに90度回旋し、ママの背中を向いて産道を下ります。
30~60秒間隔で、次々と陣痛の波がやってきて、陣痛の谷間がなくなってきます。ゆっくり大きく息を吐く呼吸でいきみをのがしましょう。
陣痛の波が引いたら、赤ちゃんと出会うことなどを考えてリラックスします。
2 あごを下げて外へ出ようとする
骨盤の出口にある恥骨が赤ちゃんの後頭部にあたるので、そこをうまく通り抜けるために、赤ちゃんはあごをだんだんと胸から離して、のびをするようにあごをグッと上げてからだを反るようにして外に出ようとします。
赤ちゃんの頭が腟口に見えるようになるのが「排臨」です。陣痛のときには頭が見えますが、陣痛が引くと引っこみます。
ママの様子:補助棒をつかむと姿勢が安定する
分娩台に補助棒がある場合は、それにつかまると姿勢が安定するでしょう。分娩台の角度が不自然な場合は、遠慮なくいってちょうどいいと思う角度に調整してもらいましょう。
正常な経過では、子宮収縮の発作時もゆっくり大きく息を吐いて、いきまないようにします。がまんできないいきみを感じたら、息を吐きながら自然のいきみに任せます。パパ立ち会いの出産をする人は、ママの手を握り、枕もとに立って励まし、しっかりママを支えましょう。
3 赤ちゃんの頭が出る
頭が骨盤を通過すると、赤ちゃんはそのままママの背中を向いて進み、会陰からじょじょに頭が見えてきます。赤ちゃんの頭が引っこまなくなるのを「発露」といい、この時会陰は薄く紙のように伸び切って、張ったような感じになります。発露になったら助産師さんから合図が出るので、全身の力を抜いて静かに息を吐く呼吸に切り替えます。
4 片方ずつ肩が出る
頭が出たあと、赤ちゃんは再び90度回転して横向きになり、のけ反って片方ずつ肩を出します。
5 全身が出る
肩が出たら、いきまなくても子宮収縮の力だけでおなかや足がスルリと出、全身が出てきます。
6 赤ちゃん誕生!
いよいよ赤ちゃんの誕生。赤ちゃんは鼻や口もとの羊水をきれいにふいてもらい、元気な産声を上げます。
臍帯はクリップでとめられ、切断されていよいよひとり立ち。赤ちゃんが出ると、つらかった陣痛は、やわらいできます。また、ようやく待ち望んでいた赤ちゃんと出会うことができた喜びは、今までの痛みやつらさなど、忘れてしまうほどでしょう。
生まれた赤ちゃんは、すぐにママの乳房に接触することで、母乳の分泌を促します。
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お産のクライマックス ここが知りたい
ひどい腰痛もちです。ちゃんといきめるでしょうか?
陣痛の間はマッサージを
妊娠中はおなかが大きくなっていることと、ホルモンのはたらきで骨の結合部分がやわらかくなって腰に負担がかかっていますが、姿勢を工夫することで出産への影響を軽減します。陣痛の間は、マッサージしてもらいましょう。
痛みに弱いので、陣痛に耐えられるか不安です。
誰でもやってきたと思ってリラックスして
確かに陣痛はいままでに経験したことのない痛みですから、不安ですよね。こわい、不安だと思うと、からだに力が入って、ますます痛みが強くなります。誰でもやってきたと思ってリラックスしてのぞみましょう。
いわゆる「後産」をさします。
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