出産第1期の流れ
進行期
陣痛がじょじょに激しくなってくる
だんだんと陣痛の間隔が短くなります。進行期は、間隔が5~6分間隔で、30~40秒続くころをいいます。痛みがきたらまず深呼吸です。ヒー(吸う)、フー(吐く)で、痛みをのがします。うまくいかないときには、吐くほうに意識を集中すると、リラックスしてきます。赤ちゃんにたくさん酸素を送ってあげましょう。
合間はなるべくからだを動かすとよい
陣痛と陣痛の間は、廊下を歩いたり、いすに座ったり、前かがみでベッドに手をついたり、できるだけからだを動かすほうがお産が進みます。
トイレもがまんせず、なるべく自分でいっておきます。そのほうが赤ちゃんが下りてきやすくなります。のどが渇くので、すぐに飲めるものを用意しておきます。
赤ちゃんの様子:さらに下に
骨盤内に入ると、顔を下にしながら、90度回転してママの背中側に顔の向きを変えながら下がります。
極期
陣痛の波がやってきてもいきむのはこらえて
さらに陣痛の間隔が短くなり、1~2分間隔で40~60秒くらい続きます。
陣痛の波が次々とやってきて、いちばんつらい時期です。肛門や会陰のあたりがむずむずしていきみたくなりますが、この段階ではまだいきんではいけません。まだ子宮口が全部開いていないので、いきんでもお産になりません。
呼吸法などでリラックスすることが、痛みをやわらげてくれます。息を長く吐いたり、吐いた後におなかに力を込めるとよいでしょう。また、強い陣痛によって胎胞(羊水が入った袋)がパシッと破れ、破水することがあります。すぐに病院のスタッフに声をかけましょう。子宮口が全開になったら、出産室へ移動します。
赤ちゃんの様子:頭が骨盤に
赤ちゃんは、ママの背中側を向いたまま産道を進みます。赤ちゃんの頭は骨盤の出口に達しています。
いわゆる「後産」をさします。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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