出産第3期の流れ
いわゆる「後産」をさします。
いわゆる「後産」をさします。
赤ちゃん誕生後に軽い陣痛が起こる
赤ちゃんが誕生して数分後に、再び軽い陣痛が起こり、子宮収縮で子宮壁から胎盤がはがれて出てきます。これが出産第3期です。子宮の収縮によって胎盤がはがれた後の血管が閉じ、出血が最小限にとどめられます。胎盤が出た後も、子宮が十分に収縮しないと出血がふえる、母体の状態が不安定になりやすいなどのため、産後2時間は、出産室で過ごします。
はがれた胎盤は重さや状態をチェック
赤ちゃんが生まれた数分後、子宮収縮によって、胎盤が子宮壁からはがれて出ます。
娩出された胎盤は、大きさや重さを測定、胎盤についていた卵膜の状態を確認します。子宮内に卵膜などが残っている可能性があるほか、産後の回復が遅れることや、細菌感染することがあるからです。
お産の直後 ここが知りたい!
立ち会い出産ではありませんが、家族が出産直後の赤ちゃんを見たがっています。お願いすることはできますか?
感染予防のため、事前に確認しましょう
立ち会わなくても可能です。ただ、感染予防のため、小学生以下の幼児、児童は病棟に入れないところもあるので、事前に確認しましょう。
出産直後の早期母子接触 (カンガルーケア)をしよう
最近、出生後すぐにママと赤ちゃんのふれ合いの時間を確保して、母子の絆を強め、母子の愛着を深める「カンガルーケア」が注目されています。カンガルーケアでは、パパもできるだけつき添って、親子の親密な環境をつくります。
赤ちゃんが低体温にならないように保温し、赤ちゃんがまぶしくない明るさで、ママが赤ちゃんを自然に受け入られる環境の下で行います。また、出産直後は呼吸状態などが不安定なので、安全のためモニターを装着して見守ります。
まず、ママと赤ちゃんの状態がよければ、へその緒を切ったあと、できるだけ早く赤ちゃんをママの胸の上にのせます。赤ちゃんは生まれてまもなく、口を開けてお乳を探ります。カンガルーケアでは、ママが入院室に移動するまでに必ず、初回授乳を行います。問題がなければ、2時間くらい出産室内でスキンシップを図り、授乳を行います。
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写真提供:ゲッティイメージズ
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