【管理栄養士監修】妊娠中、緑茶を飲んでもいい?水出しやペットボトルの緑茶は?
妊娠中に緑茶を飲んでもいいの?
緑茶とは、お茶の葉の若い芽を蒸して揉みながら乾燥させたものです。
茶には紅茶や中国茶などの種類がありますが、元々、茶は「チャノキ」の葉からできています。製茶法によって様々な味や香りとなり、不発酵のものが緑茶となります。
カフェインが多く含まれるとされている緑茶ですが、実はビタミンCやカリウムなどの栄養素も含まれています。
茶のそれぞれの特徴を見てみましょう。
© every, Inc.
カフェインに対する感受性は個人差が大きいので、日本では1日の摂取許容量は設定されていません。
しかし、海外では妊娠期における摂取目安量を示している機関や国もあります。摂取し過ぎないように気をつけることが大切です。
ペットボトルの緑茶は飲んでもいい?
気軽に買えるだけに、つい飲んでしまいがちなペットボトルの緑茶のカフェイン量にも、注意が必要です。
北海道立消費生活センターのテストによれば、ペットボトルの緑茶飲料に含まれるカフェイン量は、100mlあたり8.0〜14.8mgで平均は11.3mgという結果が出ています。これは缶コーヒーよりは少ないですが、コーヒーよりも飲む回数が多い場合は気をつけたほうがよいかもしれません。
水出し緑茶のカフェインの量は?
水出し緑茶の特長は、苦みが少ないことです。
お茶における苦み成分は、カフェインの成分とされています。
テアニン(甘み・うまみ)、カテキン(渋み)、カフェイン(苦み)の3つの要素がお茶の味を決め、使う湯の温度によって抽出される成分が変わります。
一般的にはテアニンの浸出する温度は低温、カテキンは中温、そしてカフェインが浸出する温度は高温といわれています。よってグラグラと沸騰したお湯で緑茶を淹れると、苦みの強くカフェインも多いお茶ができるのです。
お茶を淹れるときの温度にも気をつければ、よりカフェインの量を少なくすることができそうですね。
お茶の種類とカフェイン含有量(100mlあたり)
© every, Inc.(出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)をもとに作表)
このように、緑茶の種類によってカフェインの含まれる量が異なります。普段はあまり飲む機会が少ない玉露や抹茶にはカフェインがたっぷり。反対に、食事と一緒に取ることが多いせん茶や番茶、ほうじ茶には、玉露や抹茶に比べてカフェイン量が少ないことがわかります。
おなかの赤ちゃんへ影響は?
緑茶に含まれているカフェインは、胎盤を通しておなかの赤ちゃんにも届いてしまいます。
赤ちゃんに与える影響はまだ明らかになっていませんが、赤ちゃんの発育の遅れなどの原因となる可能性が指摘されています。
どのくらいの量なら飲んでもいいの?
妊娠期の食事はおなかの赤ちゃんの発育に関わるので、妊娠前よりも気を配りたいですね。自宅で淹れる緑茶であれば、1日に3〜4杯以内にし、濃いお茶は控えめにしておきましょう。ペットボトルなら1本(500ml)を目安としましょう。
妊娠中のカフェイン摂取量は、完全にゼロにする必要はなさそうですが、量には注意が必要です。
しかし、好きなものを我慢しすぎてストレスにならないよう、ママとおなかの赤ちゃんの健康のために、妊娠生活や毎日の食事を楽しむ工夫を見つけたいですね。
参考:
- 「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」(文部科学省科学技術)
- 「新食品成分表 2019」(東京法令出版株式会社)、2019年発行
- 「食品中のカフェイン 」(食品安全委員会)、平成30年2月23日最終更新、令和2年8月閲覧
- 「ペットボトル入り お茶のカフェインはどのくらい? 」(北海道立消費生活センター)、令和2年8月閲覧
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