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【管理栄養士監修】離乳食の完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)の量はどれくらい?
離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)の量はどれくらい?
離乳完了期の離乳食は、離乳後期からの1日に3回与える「3回食」に加えて、必要に応じて1日に1〜2回、3回の食事だけでは足りないエネルギーや栄養素を補うための「おやつ」(間食)が加わります。
下記に離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)に与えられる代表的な食材の目安の量を紹介します。
ここで紹介する目安の量は、厳密に守らなくてはいけないわけではありません。
子どもによって体の大きさやよく食べる子ども、少食の子どもなど個性があったり、その日の気分や体調によってもたくさん食べてくれるときとそうでないときがあります。
子どもの個性やペースを尊重して、のちほど紹介する母子健康手帳の「乳幼児身体発育曲線」も確認しながら、一人ひとりに合わせて量を調整してみてくださいね。
「エネルギー源」の食品グループ(1食あたり・いずれか1つの目安量)
・軟飯……90gまたはご飯80g
・食パン……40〜50g(8枚切り1枚弱〜1枚くらい)
・うどん(ゆで)……105〜130g
・いも類…… 40〜50g
「ビタミン・ミネラル源」の食品グループ
・野菜や果物……40〜50g
「たんぱく質源」の食品グループ(1食あたり・いずれか1つの目安量)
・魚類……15〜20g
・肉類……15〜20g
・豆腐……50〜55g
・卵……全卵1/2〜2/3個
・納豆……20〜25g
・ヨーグルトなどの乳製品……100g
※同じ食品グループから2種類使うときは、豆腐25gと乳製品50gというように、半分量で組み合わせてください。
おやつの量
おやつの量は、1〜2歳の子どもの場合は1日で合計100〜150kcalくらいが目安です。
1日2回おやつを与える場合はこれを2回に分けて与えます。
100kcalのおやつの目安の量を紹介します。大体これくらいという参考にしてみてくださいね。
・牛乳……150ml
・ヨーグルト……150g
・バナナ……目安1本(皮を除いて120g)
・蒸したさつまいも……目安2/3本(80g)
・とうもろこし……目安小1本(100g)
※堤ちはる・土井正子編著「子育て・子育ちを支援する子どもの食と栄養」萌文書林、2018年(p.142 100kcalの間食の例)より一部抜粋
母乳やミルクの量や回数は?
離乳完了期の母乳または育児用ミルクは、一人ひとりの離乳の進み具合に応じて与えるため、与える量や回数もそれぞれ異なってきます。
卒乳する場合は、卒乳の日に向けて徐々に授乳の回数を減らしていくことが多いです。
不安な場合やわからないことがある場合は、助産院や地域の保健センターなどで助産師に相談してみるとよいかもしれません。
離乳「完了期」といっても、母乳や育児用ミルクを飲ませてはいけないわけではなく、この時期も母乳や育児用ミルクを飲んでいる子どもはまだ多いです。
母乳やミルクをやめるタイミングは、ママや子どもの状況によって人それぞれになります。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
管理栄養士のひとこと
離乳食を食べる量がいまの量で大丈夫か心配になったときは、母子健康手帳などに載っている「乳幼児身体発育曲線」を見て、グラフに体重や身長を記入したときに体重の増加が曲線に沿って増えていることと、曲線から大きく外れていないかを確認してみましょう。
発育曲線のカーブに沿って体重が増加していて、カーブから大きく外れていなければ、いま食べている量で問題ないといえます。
もし体重増加が見られなかったり、急に体重が増加して曲線から大きく外れていく場合は、医師に相談してその後の成長の経過を観察してください。
こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
参考:
「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版) 」(厚生労働省)
五十嵐隆(監修)、『授乳 ・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
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