【管理栄養士監修】離乳食のタイミングが難しいときは?機嫌が悪いときや寝起きは?
離乳食を与えるタイミングが合わないときは?
赤ちゃんの機嫌が悪いときや、1日の離乳食の回数が2回以上に増えて、午後の離乳食の時間がお昼寝後の寝起きのタイミングになってしまったときなど、与えるタイミングが難しいこともありますよね。そんなときの対処方法を紹介します。
機嫌が悪い場合
赤ちゃんの機嫌が悪く、離乳食が進まない場合はどうしたらよいのでしょうか。まずは機嫌が悪い理由を確かめる必要があります。
おむつ、おっぱい、体調のほか、食事に集中できる環境であるかなども確認をしてみましょう。
・おむつやおっぱいなどの場合
先におむつ替えをしたり、少しだけ先に授乳をして赤ちゃんが落ち着くのを待ったり、機嫌がよくなった状態で離乳食を与えてみるとよいかもしれません。
・体調(睡眠不足なども含む)の場合
体調が悪い場合は、母乳や育児用ミルクなどがとれていれば離乳食は無理強いをしないようにします。
また、眠くて機嫌の悪い場合にも無理はせず、眠ったあとにするなど、少し時間をずらしてみましょう。
・食事に集中できる環境でない場合
テレビやスマートフォンからの音がする、気になるおもちゃが近くにあるなど、食事に集中ができない要因が環境にあるかもしれません。
また、食事の椅子や食器、スプーンが気に入らないという場合もあります。食べる環境を一度見直したり、たまには違う環境で食事を与えてみるなどしてみましょう。
機嫌が悪い理由が明確にわからないこともあったり、離乳食のリズムは家庭によって異なったりするので、これらの対処法で必ずしも機嫌がなおるとは限りません。
また、上記の理由のほかにも、ママやパパが離乳食の量や回数などに神経質になりすぎてイライラしたり不安になったりすると、赤ちゃんが食事の時間は楽しくないもの・怖いものと認識するようになり、食が進まなくなる場合もあります。
悩んだときには子育ての先輩や友だちに話を聞いてもらうのもよい方法ですが、地域の子育て支援センターや保健所・保健センターなどで管理栄養士に相談するのもおすすめです。
こちらの記事では、離乳食のタイミングが合わずに赤ちゃんが泣いてしまったり、食べないときの対応について紹介をしています。ぜひ参考にしてみてください。
寝起きの場合
離乳食のタイミングが合わない原因としてもう一つよくあるのが、離乳食の回数が1日2回以上になったときに、お昼寝あとなどの寝起きの時間と午後の離乳食の時間が重なる場合です。
寝起きは赤ちゃんがぐずることも多いので、まずは授乳するママ・パパも多いかもしれませんよね。
寝起きのぐずったときに授乳する場合は、そのあとの離乳食を与えるときに赤ちゃんが落ち着いて食べられるように少しだけ授乳するのであれば問題ありませんが、いつも通りの量を授乳した直後に離乳食の時間がくると、おなかがいっぱいであまり食べられない場合もあるかもしれません。
この場合は、1日の中で離乳食を与える時間を少しずつずらしてみて、寝起きや授乳のタイミングとある程度間隔が空くちょうどいいタイミングを探してみるといいでしょう。
管理栄養士のひとこと
離乳食を進めるタイミングは個人差が大きいので、初めてのママやパパでなくとも悩みがつきません。何を与えてもよく食べるという赤ちゃんもいれば、なかなか離乳食が進まない赤ちゃんもいます。
食べた量だけではなく、赤ちゃんの様子をよく観察し、焦らずゆったりと構えることが大切かもしれません。
赤ちゃんに食べる楽しさを伝えがら、ママやパパも離乳食の時期の子育てを楽しんでくださいね。
参考
五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
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