離乳食の醤油|初めてはいつから?保存方法やレシピ・アレルギーを解説【管理栄養士監修】
離乳食ではいつから醤油などの調味料で味つけを始めて、どれくらいの量を目安に使えばいいのか疑問に思ったことはありませんか?
今回の記事では離乳食の味つけを始めるタイミングや、うす味でもおいしく仕上げるコツ、醤油などの調味料を使う場合の量の目安などを紹介します。
離乳食ではいつから醤油などの調味料で味つけを始めて、どれくらいの量を目安に使えばいいのか疑問に思ったことはありませんか?
今回の記事では離乳食の味つけを始めるタイミングや、うす味でもおいしく仕上げるコツ、醤油などの調味料を使う場合の量の目安などを紹介します。
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離乳食の醤油はいつから食べられる?
離乳後期から与えてOK。食物アレルギーに注意して
離乳食に醤油を使い始めるのは、離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からが目安です。初めて与えるときは、ごく少量を薄めて使用し、調味料として風味付けに使います。
醤油には小麦や大豆などの食物アレルギーの原因となる食品が含まれているので、初めて与える際は注意が必要です。
離乳食では醤油などの調味料はできるだけ控えよう
離乳食では、醤油などの調味料はできるだけ控えます。醤油に含まれる塩分(ナトリウム)は、母乳や育児用ミルク、離乳食の食材自体にも含まれているので、あえて離乳食に醤油や塩、みそなどの調味料で味つけをする必要はありません。
離乳食の時期は、素材本来の味を知ることで味覚を育てていきましょう。
離乳食の時期に素材本来の味から甘みやうま味などを覚えることで、食事の味つけがうす味でもおいしく感じられるように味覚が育ちます。
将来子どもが成長したときに、塩分の取りすぎが原因の1つである高血圧症などの生活習慣病を予防することにもつながりますよ。
まずはうまみや塩気のある食材で味付けするのがベター
離乳食を開始したら、まずは醤油などの調味料は使わずに離乳食を進めていきましょう。
だし汁やかつお節などのうまみのある食材を使うと、うす味でもおいしく感じられます。また、しらす干し、チーズなどの食材自体にうまみと塩気のある食材を取り入れてみてもいいでしょう。
これらの工夫は、離乳食や大人の食事にも活用できます。
食パンやうどんなど、製造時に塩が加えられている食材もあるので、食材の塩分を活かせます。
醤油の前に味付けに使うとよい食材は以下のとおりです。
塩気のある食材・製造時に塩が加えられているおもな食材
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)からOK
しらす干し
昆布だし
かつおだし
食パン
うどん
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)からOK
カッテージチーズ
かつお節
ツナ水煮缶(食塩不使用のもの)
のり(青のり、焼きのり、あおさ)
わかめ
とろろ昆布
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からOK
桜えび
粉チーズ、プロセスチーズ
うまみの多いおもな食材
離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)からOK
しらす干し
昆布だし
かつおだし
離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)からOK
カッテージチーズ
かつお節
ツナ水煮缶(食塩不使用のもの)
ささみなど離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)か与えられる肉類・魚類
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からOK
桜えび
粉チーズ、プロセスチーズ
牛赤身肉など離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)から与えられる肉類・魚類
離乳食の醤油を初めて与えるときの量は?
醤油を初めて与えるときの量の目安は、離乳食用スプーン1さじ(約1ml)程度です。
あまり多く与えないようにし、赤ちゃんの反応を観察しながら徐々に量を増やすと良いです。
特に初めての調味料は慎重に扱ってください。
離乳食の醤油の時期ごとの量の目安
離乳食を醤油で味付けするときの量の目安は以下のとおりです。
離乳食の醤油の1回あたりの量の目安
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃):まだ与えられません
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃):まだ与えられません
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃):離乳食用スプーン1さじ(1ml)程度
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃):1〜2ml、風味付け程度に使用
醤油の食物アレルギーについて
醤油自体でアレルギーが出ることは稀ですが、原料の大豆や小麦にアレルギーがある場合は注意が必要です。
アレルギー症状としては、皮膚の発疹、かゆみ、口の中の違和感、嘔吐などがあります。
初めて与える際は少量から始め、医療機関の受付時間内に与えるようにしましょう。
醤油の栄養について
醤油にはアミノ酸、ビタミンB群、ミネラルが含まれています。味は塩辛く、風味を豊かにする調味料として使用されます。
離乳食の醤油の選び方
離乳食に使う醤油の選び方のポイントを紹介します。
減塩タイプを選ぶ
塩分が少ない減塩タイプの醤油を選びましょう。
無添加のものを選ぶ
添加物が含まれていない無添加の醤油を選ぶと安心です。
離乳食専用のものを選ぶ
市販の離乳食専用醤油は塩分が控えめで安心して使えます。
醤油で味つけをする場合の塩分量の目安は?
子どもが離乳食を食べたがらないときは、醤油を使ってうす味での味つけを開始してもよいでしょう。
その場合、塩分濃度が0.5%以下になるように味つけをします(WHO/FAO勧告より)。
日本ベビーフード協議会では、ベビーフードの味つけが、1歳までが対象の商品は塩分濃度約0.5%以下、1歳〜1歳6ヶ月までが対象の商品は塩分濃度約0.7%以下になるように自主規格を設けています。
塩分濃度0.5%というのは、もし濃口醤油だけを使って味つけをする場合、100gの料理に対して約4g(小さじ約2/3)の塩を使うことになります。
これだけ聞くと離乳食100gあたりの味つけに醤油を4g使っていいと思ってしまうかもしれませんが、味つけ用の塩以外にも、野菜や肉、魚、卵などそのままの食材自体にも少量の塩分(ナトリウム)が含まれています。
また、食パンやうどん、チーズなどの、製造時に塩が加えられている食品を離乳食に使うこともあるので、味つけで塩を加えていなくても塩分をとっていることがあります。
そのため、離乳食100gあたりの味つけに醤油を4gを使ってしまうと、離乳食全体の塩分濃度は0.5%より多くなることがほとんどです。
離乳食の味つけを開始するのは、モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)以降、離乳食を食べたがらなくなった頃を目安に、醤油やみその場合は1食あたり1g(小さじ1/6)以下から、塩の場合は少々よりも少ないごく少量(0.05g程度)から使い、ほんの風味づけ程度のうす味にとどめましょう。
なお、味付けをしなくても離乳食を食べる場合には、調味料を加えずに、素材の味だけの離乳食を続けて構いません。
醤油や味噌、ケチャップ、マヨネーズなどの塩味がある調味料は、塩と同じ重量を与えた場合は塩より塩分量が少なく、風味なども加えられて角のまるい塩味がつけられます。
離乳食に味つけをする場合は月齢に合わせてこれらの調味料も活用してみてもいいですね。
醤油に含まれる塩分はどれくらい?
醤油には、濃口醤油であれば小さじ1杯で約0.9g、薄口醤油であれば小さじ1杯で約1.0gの塩分が含まれます。
いずれの場合も「小さじ1杯で約1.0gの塩分が含まれている」と覚えておくと便利です。
離乳食の醤油の調理方法
離乳食の時期ごとに醤油の調理方法を解説します。
ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)
まだ与えられません。
モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)
まだ与えられません。
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
ごく少量の醤油を湯で薄め、野菜や魚の煮物に風味付けとして使用します。
パクパク期・完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
醤油を少量使って炒め物やスープの風味付けに利用します。
醤油を使った離乳食レシピ
醤油を使った離乳食レシピ動画を紹介します。子どもに合わせて、レシピの醤油の量より量を減らしたり、味付けの調味料はなしで作ってもOKです。ぜひ参考にしてみてくださいね!
カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)
野菜もお肉もこれ1つで! カミカミ期の1食献立例(生後9〜11ヶ月頃から)
これ1つで野菜と肉が一緒に食べられる野菜あんかけ丼を紹介しています。冷凍保存もできるのでストックしておくと便利です。
ひき肉だから食べやすい! 子どももよろこぶ肉じゃが(生後9〜11ヶ月頃から)
ひき肉を使っているので離乳食でも肉が食べやすい肉じゃがのレシピです。調理の途中で材料を取り分けて、大人の分も一緒に作ることができます。
食べたいときにすぐに作れる レンジで親子丼(生後9〜11ヶ月頃から)
電子レンジを使って、簡単に親子丼が作れるレシピです。時間がないときでもすぐに作れますよ。
参考
・五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年
・https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf、『日本人の食事摂取基準(2020年版)』(厚生労働省)
・https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html、『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』(文部科学省)
醤油の離乳食の保存方法は?
醤油の保存方法について解説します。
冷蔵保存する場合
醤油は開封後、冷蔵庫で保存します。直射日光を避け、密閉容器に入れて保存すると風味が保たれます。
使用期限は開封後1ヶ月程度です。
冷凍保存する場合
醤油にはいろいろな成分が含まれているため、家庭用の冷凍庫では凍りません。
冷蔵保存を基本とし、早めに使い切るようにしましょう。
離乳食の醤油に関するよくある質問
ここでは、醤油の離乳食に関するよくある質問をまとめています。
醤油を使うときの注意点は?
塩分が高いので少量から始めることが大切です。
醤油は塩分が高いため、初めて使うときは少量から始め、赤ちゃんの反応を見ながら量を調整しましょう。
市販の醤油を使っても良いですか?
離乳食専用の醤油や減塩タイプを選びましょう。
市販の醤油を使う場合は、離乳食専用のものや減塩タイプを選び、塩分を控えめにすることが大切です。
醤油を使った離乳食のレシピはありますか?
野菜の煮物や魚の煮付けが人気です。
醤油を少量使った野菜の煮物や魚の煮付けは、風味が良く赤ちゃんにも人気のメニューです。
保存についての注意事項
- 作ったものは常温のまま長時間放置しないでください。雑菌が増える原因になります。
- 清潔な保存容器を使用してください。
- 解凍したものの再冷凍はしないでください。雑菌が増える原因になります。
アレルギーについての注意点
レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。
また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。
[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生
[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ
「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
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