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母乳を増やすには?母乳が少ないときの対策

【医師監修】母乳を増やすには?母乳が少ないときの対策

母乳を増やしたいと感じたとき、まずは本当に母乳の出が少ないか知ることが必要です。この記事では、「母乳を増やしたい」と感じたときにどうしたらいいのか、とるべき行動をまとめています。
母乳を増やしたいと感じたとき、まずは本当に母乳の出が少ないか知ることが必要です。この記事では、「母乳を増やしたい」と感じたときにどうしたらいいのか、とるべき行動をまとめています。

母乳を増やしたいと思ったら

「母乳を増やしたい」と考えるママの中には「母乳が少ない」と悩むママもいるのではないでしょうか。その場合、本当に母乳が少ないのか確認することが必要です。

赤ちゃんの体重を確認する

母乳を与えたのに赤ちゃんが泣いてしまう、指をしゃぶっている、まだ吸いたがっているなどの状態になることがあります。それによって、母乳が足りないのではないかとママが感じることがあります。

これにより、母乳を増やそうと考えるママも少なくありません。その場合は、赤ちゃんの体重がきちんと増えているか量り、本当に母乳が足りていないのかを確認しましょう。

赤ちゃんは、口の近くにものが触れるとそれを口に含んで吸うという反射があります。また、生後2ヶ月頃になると、自分の手に気が付いて指しゃぶりを始めます。このような動作から母乳が足りていないのではないかと不安になるママは多いでしょう。

授乳前と授乳後の赤ちゃんの体重を比べて体重を確認することで、母乳が足りているかの確認ができるので、体重の増えがあまりよくない場合は、助産師や医師に相談してくださいね。

母乳を出すのに体が慣れていない可能性も

産後すぐのママの中には、母乳がたくさん出ないという人もいます。ここで大切なのは、授乳の時間の間隔をあまりあけないということです。

母乳が少ないと感じるママによっては、逆に時間をあけて母乳を溜めてから授乳したいと考えるかもしれません。

しかし、赤ちゃんにおっぱいを吸われる刺激が、母乳の分泌に関連するホルモン(オキシトシンやプロラクチン)を増やすことにつながります。よって、授乳はなるべく時間をあけず、赤ちゃんにおっぱいを吸われることで母乳の出がよくなっていきます。

それでも母乳が少ない、出が悪いと感じる場合は、速やかに助産師や医師に相談するようにしましょう。

母乳の増やし方

授乳回数を増やす

母乳の量を増やしたいと考えるなら、「授乳回数を増やす」「授乳時間を増やす」ことを試してみてください。直接授乳ができない人は、搾乳や乳頭のマッサージでも授乳の刺激を代用することが可能です。

授乳回数が増えることで乳頭を刺激する回数が増え、その刺激が脳に伝わり、母乳を作るためのホルモンが分泌されます。つまり乳頭への刺激がないと、ホルモンの分泌は促進されないため、母乳の分泌は増えていきません。

基本的には、回数を決めずに赤ちゃんが欲しがるだけ与えるのがよいとされています。赤ちゃんの様子をよく観察し、決めた授乳時間以外にも赤ちゃんが欲しがるだけ与えるようにしましょう。

おっぱいをマッサージする

母乳は血液やリンパ液などからできています。そのため、マッサージをしたりおっぱいを温めたりすると、循環がよくなり母乳が出やすくなる可能性があります。

ただし、マッサージをしたからといっても、必ずよく母乳が出るわけではありません。マッサージと合わせて、栄養を取って乳頭の刺激(授乳)を何度も行いましょう。

おっぱいのマッサージについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

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赤ちゃんと触れ合う時間を増やす

ママと赤ちゃんが触れ合うことで、母乳に関するホルモンの分泌が促されることがわかっています。

たとえば、赤ちゃんのことを考えたり声を聞いたりするだけでも、射乳反射(母乳を押し出す反射)を起こすオキシトシンが分泌されます。授乳にだけ集中するのではなく、赤ちゃんと触れ合う機会を増やすこともまた、母乳の分泌には大切なのです。

母乳を増やしたい場合、まず本当に母乳が足りていない状態なのか赤ちゃんの体重変化を見てみましょう。もし変化が乏しい場合は、助産師や医師に相談し、授乳に関して不慣れで心配なことがあれば、助産師や母乳外来などに相談してみましょう。

参考

・医療情報科学研究所(編)、『病気がみえる vol.10 産科 第4版』、株式会社メディックメディア、2018年

・堀内成子 編集、『エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92』、南江堂、2015年

・帝京大学医学部小児科 児玉浩子、「小児科医と母乳育児推進 」、日本小児科学会雑誌115巻 8 号

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