【医師監修】赤ちゃんのよだれの量が多い? 理由や注意すべきことは?
赤ちゃんの「よだれ」が出る理由とは?
「よだれ」とは、口から出た「だ液」のことをいいます。
このだ液には、
- 口の中を衛生に保つ
- 食べ物を飲み込みやすくする
- 消化を助ける
などの働きがあります。
多くの場合、生後すぐの赤ちゃんのだ液分泌は少なく、だんだんとだ液の分泌が増えていきます。赤ちゃんは口元がまだ発達しきっておらず、飲み込む力も弱いので、だ液がよだれとして口の外に垂れてしまうことがあります。
赤ちゃんのよだれが多い気がするけれど大丈夫?
赤ちゃんの体調や口の中、授乳の様子に異変がないか確認する
よだれの量が多いと異変を感じた場合、まずは赤ちゃんにほかに異変がないか確認しましょう。たとえば、口の中が赤く腫れていないか、熱がないか、授乳はいつもどおり行えるかなどを確認してみましょう。
ただ、赤ちゃんは成長するにつれてよだれが増え始め、口周りの筋力が弱いことや、だ液を飲み込む動作に慣れていないことから、だ液が口の外に垂れやすく、よだれが多く見えることがあります。
赤ちゃんに異変がない場合は、少し様子を見てもいいでしょう。
赤ちゃんのよだれが多い理由は?
生後すぐの赤ちゃんは、だ液の分泌が少なめです。しかし、乳歯が生え始めたり、離乳食が始まることで、だ液の分泌量が増えていきます。
赤ちゃんの場合、大人に比べて口が開きがちであったり、だ液を飲み込む動作に慣れていないため、だ液が口の外に流れてしまい、分泌されただ液のほとんどがよだれとして垂れ流しになってしまうのです。
これにより、赤ちゃんのだ液の分泌が正常の範囲内でも、よだれが「多い」と感じてしまうことに繋がると考えられます。
また、赤ちゃんのだ液は、口に自分の指を入れたり、おもちゃなどをかんだりすることでも分泌が促進されます。赤ちゃんのだ液の分泌そのものは正常なことなので、だ液の量が多いことについて心配する必要はありません。
※よだれかけを使おう
よだれが垂れると、衣類が湿って体温が下がりやすくなったり、口周りに湿疹ができやすくなったりするので、だ液の量にかかわらず、よだれが気になり始めたタイミングで「よだれかけ」を利用するのがおすすめです。ただ、睡眠中はよだれかけを外し、赤ちゃんの近くに置かないように注意しましょう。
注意すべきよだれの量の変化
赤ちゃんのよだれで気をつけたいのが、急によだれの量が変化したり赤ちゃんに異変が現れているときです。どのような原因が考えられるか、主な原因をいくつか紹介します。
よだれの量が急に多くなった場合に考えられる原因
【口の中やのどで炎症が起きている】
口の中に炎症が起きていると、だ液の分泌が増えることがあります。
考えられる炎症の種類にはいくつかありますが、口内炎や手足口病など、口の中に異常が発生していることにより、だ液の分泌が増えることがあります。
また、のどに炎症が起きている場合も、痛みでだ液が飲み込みづらくなり、よだれが多く垂れることもあります。
【誤飲】
赤ちゃんの誤飲の場合も、よだれが見られることがあります。赤ちゃんにいつもと違う変化が見られる場合や誤飲を疑う場合は、早めにかかりつけ医で診てもらうようにしてください。
誤飲に関する応急処置はこちらの記事を参考にしてみてください。
よだれの量が急に少なくなった場合にも注意
赤ちゃんの離乳食がスタートして、飲み込む動作がスムーズに行えるようになってきて赤ちゃんに異変がなければ、慌てる必要はありませんが、赤ちゃんの体が脱水を起こすと、急によだれが少なることがあります。
特に、赤ちゃんの体の80%は水分であるため、大人よりも脱水になりやすい特徴があります。
脱水が起きている目安としては、
- 急によだれが少なくなった
- おしっこが少ない
- 口の中が渇いてる
- 皮膚のしわ・たるみが急に目立つようになった
- 目の周りが窪んできた
- 機嫌が悪い
- 顔色が悪い
などが挙げられます。
脱水は、十分に水分補給が行われていない場合に起こります。また、発熱、下痢や嘔吐などによって、体内の水分を失うことでも、脱水が起こることがあります。
脱水の可能性が見受けられる場合には、授乳や水分を補給してあげることが大切です。(※授乳だけの時期に、母乳や育児用ミルク以外の水分を与えることは避けましょう。)赤ちゃんに元気がなく水分補給が難しい場合は、早めにかかりつけ医で受診しましょう。
急によだれの量が変化したときは体調をチェック
赤ちゃんの歯の生え始めや離乳食の開始につれて、だ液の分泌量が増え、よだれが垂れるようになります。よだれそのものは自然なことで、赤ちゃんの成長と共に少しずつよだれの量は減っていきます。赤ちゃんのよだれが急に増えたり減ったりする場合は、体調の変化なども考えられるので、ほかに異変がないか気をつけるようにしましょう。
参考:
・日本歯科医学会、「小児の口腔機能発達評価マニュアル 」、2021年2月閲覧
・公益財団法人 母子衛生委員会、赤ちゃん&子育てインフォ「歯とお口のケア 」、2021年2月閲覧
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