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【医師監修】妊婦健診で行う子宮底長(しきゅうていちょう)測定とは?
子宮底長とは?
ママの恥骨(ちこつ)の上から子宮の一番上の部分までの直線距離
子宮底長は恥骨の上の部分(恥骨結合上縁)から子宮の一番上の部分(子宮底)までの長さです。おへその上を通り、おなかのカーブに沿ってメジャーで測定します。
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子宮底長はあお向けで測定
ママはあお向けになり、足を伸ばして測定します。
子宮底がわかりにくい場合は、一度膝をたてた姿勢で子宮底を確認し、再び膝を伸ばして測定することもあります。
妊娠15週(16週あたり)から測定する
妊娠15週を過ぎると、おなかの壁から子宮体部(子宮の上の部分※1)が触れられるようになります。
ママはおなかを出して測定するため、この時期はおなかを出しやすい服装で健診に行くとよいでしょう。
※1:子宮は大きく分けると子宮体部と頸部に分かれます。子宮の下側の部分は子宮頸部といいます。
子宮底長を測定すると何がわかる?
おなかの赤ちゃんの成長や羊水量の目安がわかる
子宮底長を測定すると、おなかの赤ちゃんの成長の様子や羊水量の目安となります。
ただし、子宮底長だけで判断することはなく、あくまでも目安です。
妊娠週数によって目安の長さがある
子宮底(子宮の一番上)の位置は妊娠週数が進み子宮が大きくなるにつれて上に上がってきます。
もともとのママの体格や赤ちゃんの発育状態などによりそれぞれ差がありますが、
妊娠20週あたりでは、約15㎝、出産が近くなると30㎝以上になります。
子宮底長が長いとき短いときに考えられること
もし子宮底長が週数の目安よりもとても長かったり短かったりする場合は、以下のようなことが考えられます。
・とても長い場合
羊水が多い、多胎(双子や三つ子など)、おなかの赤ちゃんが週数より大きいなど
・とても短い場合
羊水が少ない、おなかの赤ちゃんの発育が週数より遅いなど
ただし一度測定したのみの子宮底長の数値だけで、妊娠の経過に異常があるかどうかを判断できるわけではありません。数値の経過を追って観察し、超音波(エコー)検査の結果を合わせて判断します。
子宮底長測定の結果のみを気にしすぎないようにしましょう。
子宮底長を測定しない施設もある
すべての異常がわかるわけではありませんが、おなかの赤ちゃんの発育や羊水量などの妊娠の経過は妊婦健診で行う超音波(エコー)検査でより正確に知ることができます。
そのため施設によっては、超音波(エコー)検査を行なった場合、妊婦健診で子宮底長を測定しないこともあります。
それでは子宮底長を測定する意味はないのでしょうか?
いいえ、意味はあります。
医師や助産師は子宮底を測るときに子宮全体を触診することで、胎児の姿勢のほかにも子宮の硬さ(収縮)を感じ取ります。炎症があれば痛い部分もわかります。
それは超音波(エコー)にはできないことです。自分の手で触って診断する、これが診察の大切な基本なのです。
妊婦健診で測定する子宮底長についてお伝えしました。
おなかの赤ちゃんの発育や羊水量の目安となる子宮底長測定ですが、妊娠の経過は超音波(エコー)検査をはじめ、さまざまな検査の項目から評価します。
ママは子宮底長のみを気にしすぎず、定期的な妊婦健診を欠かさないようにしましょう。
もし不安なことがある場合には、医師や助産師に相談してくださいね。
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