衣替え前の洗濯はどうすれば? コツや注意点について
衣類の傷み、匂いを予防するために、衣替えの際はポイントを押さえて洗濯するのがおすすめです。次のシーズンも衣類を気持ちよく着るために、衣替え前の洗濯方法をぜひチェックしてみてください。
衣類の傷み、匂いを予防するために、衣替えの際はポイントを押さえて洗濯するのがおすすめです。次のシーズンも衣類を気持ちよく着るために、衣替え前の洗濯方法をぜひチェックしてみてください。
衣替えとは?
季節の気候に合わせて衣類をかえること
衣替えとは「季節に応じて、衣服をかえること」とされています。
日本には春夏秋冬の四季があり、それぞれで気温や湿度は異なります。
快適に過ごすためには、衣類をそれぞれの季節の気候に合ったものにかえなければなりません。
この作業のことを「衣替え(ころもがえ)」と呼び、衣類を気候にあったものにかえたり、シーズンオフとなる衣類を収納したりします。
洗える衣類は衣替え収納の前に洗濯しよう
目に見えない汚れが虫食いや黄ばみの原因に
衣類に汚れが残った状態で収納すると、その汚れをえさにする虫によって衣類に穴が空いてしまう可能性があります。
衣類の繊維に汗や皮脂の汚れが残っている場合、それらが酸化して黄ばみの原因になることも多いです。
洗える衣類は衣替えの前に洗濯し、見えない汚れまできれいに落としてしまいましょう。
衣替え前の洗濯、4つのポイント
洗濯の前にまずは洗濯槽を洗浄
洗濯機の洗濯槽内で黒カビや臭いが発生すると、洗った衣類に黒や茶褐色の汚れが付着してしまう場合があります。そのため、衣替えで収納する衣類を洗濯するときには、まず市販の洗濯槽クリーナーを使って洗濯槽を洗浄するのがおすすめです。
洗濯機に「槽洗浄コース」がある場合はそれを利用しましょう。
ない場合は洗濯槽に高水位まで水を貯め、洗濯槽クリーナーを入れて12時間ほど放置したあと、「標準コース」を一度回します。
ただし、正しいやり方は使用している洗濯機や洗濯槽クリーナーによっても異なるので、詳しくは手元にある取扱説明書をご覧ください。
以下は酸素系漂白剤を使用して、洗濯槽を洗浄した動画です。参考の一つにしてみてください。
気になる汚れには予洗い・染み抜きを
食べ残しやミルクの染み、シャツの黄ばみなど、気になる汚れは予洗いや染み抜きしてから洗濯しましょう。
予洗いには、汚れの性質や部位に合った洗剤を使うのがおすすめです。
予洗いとは
汚れのひどいものなどを、洗濯の前にあらかじめざっと落としておくことをいいます。
予洗(よせん)、下洗いとも呼ばれます。
たとえば、シャツの黄ばみを落とすには界面活性剤が有効で、濃度の高い洗濯用洗剤や台所洗剤が役立つといわれています。
染み抜きには、重曹と粉末の酸素系漂白剤を1対1でブレンドした手作り洗剤を使うのもおすすめです。
しつこい染みの場合は、酸素系漂白剤や粉石鹸を入れたお湯で煮洗いするという方法もあります。
MAMADAYSでも色々な予洗い・染み抜きの方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
衣類の洗濯表示に従って洗う
それぞれの衣類には洗濯表示が付いているので、それに合った仕方で洗濯することを心がけてください。
特に注目すべきなのは、桶に水が入ったイラストで表される「家庭洗濯の記号」です。
5種類ありますが、そのうち桶に手が入っている記号とばってんの印が付いた記号は、家庭用の洗濯機で洗濯できないことを示すので注意しましょう。
予洗いや染み抜きで漂白剤を使用できない衣類もあります。
三角のイラストで表現される「漂白の記号」を意識することも大切です。
© every, Inc.
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しっかりと乾燥させてから収納する
生乾きの衣類からは、「モラクセラ菌」に由来する雑巾のような嫌な臭いが発生します。
さらに湿気は、カビやダニが繁殖する温床にもなってしまいます。
衣替えで衣類を洗濯して入れ替えるときには、洗った衣類をしっかりと乾燥させてから収納することが重要です。
ちなみに殺菌効果の高い乾燥方法は、第一にアイロン乾燥、次に日光での乾燥と言われています。
モラクセラ菌は高熱に弱いという情報もあるため、アイロンを使用できる衣類にはアイロン乾燥をするのがおすすめです。
モクラセラ菌とは?
常在菌で人や動物など日常生活のどこにでもいる常在菌。
熱に弱く60度以上のお湯につけると20分程度で死滅するとされている。
生乾きの洗濯物などの匂いの原因となる。
正しい洗濯で気持ちよく衣替えを行おう
黄ばみや虫食い、臭いなどを発生させないためにも、衣替えの前には、洗える衣類は洗濯するのがおすすめです。
なかなか難しいかもしれませんが、できるかぎり洗濯槽を洗浄すること、気になる汚れには予洗いや染み抜きをすること、洗濯表示に従うこと、しっかり乾燥させることの4点を意識してみましょう。
ぜひ気持ちよく衣替えをして気候の変化に備えてくださいね。
写真提供:ゲッティイメージズ
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