七五三の食事会はどうしたらいい? 場所や服装、準備の段取りを紹介
七五三の食事会ってどうしたらいい?
子どもの成長を祝う行事である七五三。参拝や祈祷するのが七五三のセオリーですが、食事会を開いて、和気あいあいと成長を祝うのも醍醐味のひとつです。家族や身内などで会食して、子どもの今までの思い出話やこれからの将来に向けて、会話を楽しむのもよいでしょう。
必ず食事会をやる必要はありませんが、七五三の思い出のひとつにもなるはずです。とは言っても、食事会の準備や手配は大変なもの。ここでは食事会をする上で知っておきたいことや事前準備について紹介します。
食事会をするかは自由
七五三の成長を祝うお参りや祈祷が済んだあと、食事会をする場合が多いようです。ですが、食事会をしないケースも近年多くみられています。七五三だからといって、必ず食事会をする必要はありません。
予算の都合や着物・レンタル衣装を汚すことへの懸念、子どもへの負担などを考えて、無理に食事会をしないケースもあるのです。
食事会を開く場合には、事前の準備が非常に大切です。両家の祖父母や親戚など、どのくらいの友人知人に声をかけるのか、予算や場所をどのように検討するのかなど、あらかじめ決めておくことがたくさんあります。
基本的に食事会を開く場合には、七五三を迎える子どものママやパパが準備します。七五三のお祝いだけではなく、食事会までママやパパで管理できるかどうかも踏まえて、七五三の食事会を開くかどうかを決めるとよいでしょう。
食事会をする場合は事前のリサーチを
食事会をする場合には、「どこで行うのか、予算はどれぐらいにしておくのか、食事の内容はどうするのか」など、事前にリサーチしておきましょう。
七五三を迎える自分たち家族だけではなく、祖父母や親戚も集まるのであれば、参加者のスケジュールを把握し、食事の好みやアレルギーの有無なども調節する必要があります。
七五三のお祝いができるようなコースを提供しているレストランや料亭もあります。七五三のお祝いは、秋頃です。シーズンになると人気のお店は予約で埋まってしまうこともあるので、日程が決まった時点で早めに予約を取るなどの対応が必要です。
年配の人が参加する場合には、膝や腰などに負担がかかり、長時間正座するのが厳しいこともあるでしょう。参加者の体調なども踏まえて、食事会を開く場所の環境などをチェックしておく必要があります。中には車いすで参加する方もいるかもしれません。その際には、車いすでの参加が可能かどうかなどの配慮も必要です。(バリアフリーか、ユニバーサルトイレの設置はあるかなど)
七五三の食事会はいつする?
七五三の食事会は、いつするのがよいのでしょうか?ここでは食事会をいつするのかについて紹介します。
七五三を行う当日
基本的には七五三のお参りや祈祷をした当日に行います。子どもの体調やその日の予定により変わりますが、撮影や参拝後に行うことが多いようです。
子どもの体力などを考えると、午前中に参拝や撮影を済ませ、ランチか夕食のときに、食事会を開くのが当日に食事会を催す場合の流れになります。
中には、家族の都合や参拝や撮影時間によって、当日に食事会を開くのが難しいケースもあります。その場合は、無理に当日に開かなくてもよいでしょう。
七五三の食事会はどこでする?
七五三のお祝いで食事会を開くときには、どこでするのでしょうか?予算や招待者、子どもの性格や食べたいものなどによって想定できる場所は異なります。食事会を開く場所や知っておきたいことを紹介します。
料亭やホテルのレストラン
料亭やホテルでは七五三のコースを提供しているところもあります。七五三のお祝いで食べておきたい食材を使用して、七五三らしいメニューを取り入れていることがあるので、特別感も味わえます。
身内だけでする場合、個室の用意ができることもあるので、家族で気兼ねなく楽しい時間を過ごせます。子どもが小さいうちは特に安心ですね。七五三を祝う主役の子が3歳であれば、子ども向けのメニューやプランを提案してくれるところもあります。
近所のレストランやファミレス
子どもの性格によっては、ホテルや料亭など行き慣れないところで緊張して、騒ぎ立ててしまうことがあります。そのような場合には行き慣れた店や、ファミリーレストランのほうがよいでしょう。
大人数で食事の予定があれば、予約を取っておいた方が安心です。予約が取れるかどうかは、あらかじめ確認しておきましょう。
自宅
七五三の食事会は、自宅で行うのもひとつの手段です。家であれば子どもが騒いでも周りを気にする必要はありません。また、自分の家なので時間も気にせずゆっくりと楽しめます。子ども自身も自宅であれば、不安や緊張を感じることはないので、家族や身内との食事会を思いっきり楽しめるはずです。
食事などの準備が気がかりであれば、テイクアウトや宅配サービス、お好みのデリバリーを利用するのもよいでしょう。
最近では料亭やホテルなどでも、七五三向けの料理をお重などに詰めて準備してくれることもあります。自宅で調理するならば、祖父母に協力を依頼して、七五三らしいメニューを用意しておくのもよいですね。
七五三のときに食べる縁起のよい食べ物
七五三のお祝いで食べる食事には、「縁起のいいもの」とされているメニューや食材がいくつかあります。自宅で手軽にできるアレンジレシピもあわせて紹介しています。
赤飯
七五三のお祝いでいただく食事のひとつに「赤飯」があります。七五三に限らずですが、日本では古くから、お祝いの際には赤飯を食べる風習があります。赤飯の色である赤には災いを避ける力があるとされ、魔除けの意味があります。こうしておめでたい席には赤飯が振る舞われるようになったのです。
昔の赤飯は赤米と呼ばれ、米そのものが赤く色づいたもので作られていました。最近の赤飯のレシピは、小豆を入れてご飯を炊きます。小豆の色が、白いお米に移り、薄く赤く染まり炊き上がるので、この作り方が現代でも赤飯レシピとして残っています。
鯛
お祝いの席では基本的に頭としっぽがついた「尾頭付きの鯛」として振る舞われます。魚の中でも鯛はとりわけ縁起がいいと考えられており、その理由はいくつかあります。
- 鯛は魚の中でも比較的長生き
鯛は魚の中でも比較的長生きといわれており、末永く縁起がいいという意味で鯛をお祝い事の日に食します。そのような意味で、慶事のお祝いの万能選手です。
- 鯛の体は赤色
赤飯と同じ意味で、鯛の体も赤色です。薄紅色を縞鯛や桜鯛、金目鯛などはまさしく赤色で、赤飯と同じく魔除けの意味が込められているのです。
- 七福神の一柱である「えびす様」が持っている
神様と一緒に描かれたこともあり、縁起がいいとされています。
- 語呂合わせの意味
「めでたい」の「たい」と「鯛(たい)」が語呂合わせになることから、縁起のよい象徴とされています。
鯛の種類や調理法に強いこだわりがなければ、焼き魚として食しても、煮付けにしても構いません。家族や子どもが好きな調理法や、みんなが楽しめる方法で、「嬉しいことのおすそわけ」をしましょう。
ちらし寿司
七五三を祝う食事では、ちらし寿司が振る舞われることがあります。ちらし寿司にも縁起物としての意味があり、祝いの席では喜ばれるものです。
ちらし寿司の縁起がいいといわれるゆえんには、寿司(すし)の「寿(ことぶき)」という漢字がそのままおめでたい意味につながっているからとされています。また、ちらし寿司を料理する時に使う具材に、いろいろなおめでたい意味が込められているのです。
- エビ:背中が丸くなるまで長く生きられるように
- れんこん:先まで見通しが利くように
- タケノコ:すくすく育つように
家庭によりいろいろな具材を使って料理すると思います。アレルギーなどがなければ、この3つの食材は使っておきたいですね。
千歳飴
千歳飴には「これまで無事大きくなった子どもが、文字通り千歳まで生きるほど健康でいてほしい」という意味があります。千歳飴が子どもにとって引きずるほど長いのも、長寿を願ってのこと。
七五三の参拝や祈祷したときに、神社やお寺で子どもに対して配られます。(※お寺の場合はもらえないこともあります)
お寺や神社にもよりますが、千歳飴は赤と白の長い棒状の飴が2〜4本入っていることも。場合によっては食べきれずに余してしまう場合もあるでしょう。縁起物ですから、捨てずに最後まで食べたいですよね。飴として食べずに、料理に活用する方法もあります。千歳飴の活用方法に悩んだ場合には、こちらのレシピも参照してみてください。
七五三の食事会のときの服装は?着替えたほうがいい?
七五三の食事会は、参拝の後に催されることが多いようです。着替えた方がいいのか、そのまま行った方がいいのか迷いますよね。ここでは、食事会場に行く時の服装について紹介します。
参拝のときの服装のまま食事に行く
特に準備していなければ、参拝のときに着ている洋服や着物で、そのまま食事会に行くこともあります。七五三の参拝や祈祷に参加できなかった身内を招待しているならば、着物を着用している子どもの姿を見たいと思っているかもしれません。
食事会場でも記念撮影をする予定があれば、食事開始前に撮影をすませ、撮影後に着替えるというのも対策の1つです。その場合には、着替える場所があるかというのを、あらかじめ食事会場に確認しておきましょう。
着物をレンタルしている場合でも、簡単に洗えるような素材の物を貸し出しているところもあります。ホームクリーニングをOKとしてくれるところもあれば、汚すと別途クリーニング代などを請求される場合もあります。気になる場合には、着替えなどを用意しておいて、食事会場に着く前に着替えるのをおすすめします。
七五三の予算は?食事代は誰が出す?
七五三の食事代の予算は、食事会場をどこにするのかで大きく変わってきます。予算が変わるのであれば、支払いは誰がするのかという部分についても気になるでしょう。ここでは、七五三の食事会の予算や、支払いは誰にするかなどの考え方について紹介します。
七五三の食事代の予算
七五三の食事会を開く場合、予算は料亭やホテルでするのか、ファミレスや近所のレストランでするかによっても違ってきます。ここではそれぞれのケースで想定できる食事代について費用の相場を紹介します。
- 料亭やホテルのレストランの場合
洋食なのか和食なのか、中華によっても相場は変わってきます。1人5000円から2万円くらいの予算でコースを設けているところが多いようです。この他に、昼のコースなのか夜のコースなのかによっても若干の差は出てきます。また、会場によっては個室で予約することもあるでしょう。その場合には、別途個室料やサービス料を徴収されることもあるようです。
※ママパパ子ども1人、祖父母で計算した場合→25000円~10万円
- 近所のレストランやファミレスの場合
3000〜5000円くらいが相場のようです。コース料理を頼んでいるのか、会場についてそれぞれが好きなものを自由に注文するのかによっても変わってきます。
※ママパパ子ども1人、祖父母で計算した場合→15000円~25000円
- 自宅の場合
自宅で宅配などのデリバリーや、テイクアウトを頼む場合には、3000円から1万円のことが多いようです。祖父母が調理を手伝ってくれてすべて自宅で用意することになれば、もう少し低予算で準備できるかもしれませんね。
※ママパパ子ども1人、祖父母で計算した場合→15000~5万円
七五三の食事代は誰が払う?
七五三の食事会を開く場合、基本的には七五三を祝う子どものママやパパが払うことを前提として動いたほうがよいでしょう。
慶事の食事会であれば、幸せのおすそわけという考え方があります。基本的にはママやパパが払います。場合によっては、祖父母からの申し出や、食事会の手配をしてくれる人が負担してくれることもあるかもしれません。
誰が払うという決まりはありません。ですが支払いのことをしっかり決めていないと、食事会が終わったあとにもめてしまうケースもあるかもしれません。日時や会場の設定とあわせて、支払いは誰がどのようにするのかというのもしっかりと決めておくと安心です。
七五三の食事会は事前の準備をしっかりと
祈祷や参拝が終わったあとにそのまま七五三の食事会を開く場合、予約せずレストランなどに赴いても対応できないことがほとんどです。事前の準備をしっかりとしておくことが、七五三のお祝いをスムーズに終えるための秘訣です。
食事会のことだけではなく、七五三を祝う日の日程や内容などをしっかりと考えた上で、抜かりがないような準備を整えていきたいですね。
- 七五三の食事会を行うかどうかは自由
- 食事会を行う場合は事前のリサーチをしっかりと
- 食事会の食事代は基本的にはママ・パパが払う
- 食事代で祖父母などから申し出があれば甘えるのもよい
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