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子ども乗せ自転車は電動なしで十分?デメリットや選ぶ時のポイント

子ども乗せ自転車は電動なしで十分?デメリットや選ぶときのポイント

電動なしの子ども乗せ自転車で移動するのはとても大変ですよね。だからといって、電動アシスト自転車は高価でなかなか手が出ないというご家庭もあるでしょう。この記事では電動なしの子ども乗せ自転車を選ぶポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
電動なしの子ども乗せ自転車で移動するのはとても大変ですよね。だからといって、電動アシスト自転車は高価でなかなか手が出ないというご家庭もあるでしょう。この記事では電動なしの子ども乗せ自転車を選ぶポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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子ども乗せ自転車に電動は必要?

「子どもを乗せる自転車を買いたいけど、電動なし・ありどちらがいいの?」と悩んでいるママ・パパも多いのではないでしょうか。まず、どんな場合に電動なし・ありの自転車がふさわしいのかを解説します。

普段どんな使い方をするのかや、自転車の予算なども踏まえて、電動なし・ありどちらがよいのか考えてみましょう。

電動自転車がおすすめな場合

子どもを乗せられる電動自転車は、主にペダルを踏むときに電力でサポートしてくれる電動アシスト自転車のことを指していることが多いです。

電動アシストによって、電動なしの自転車よりラクに運転できるのが特徴で、一般的な自転車と同じく免許・ヘルメットなしで運転できます

電動アシスト自転車がおすすめなのは

  • 長い距離を移動するとき
  • 坂道が多い場所を運転するとき
  • 買い物でたくさんの荷物を積むとき

です。

いずれもペダルを踏む力や回転数などをモーターが補助してくれるので、軽い力でラクにこげます

電動なし自転車がおすすめな場合

一方、電動なしの自転車がおすすめなのは、次のような場合です。

  • 購入費用をできるだけ抑えたい
  • 坂道が少ない場所しか乗らない
  • 充電するのが面倒

電動自転車は、電動なしの自転車に比べて高価です。自転車に乗ることが少ない場合は、コスパが悪いと感じることもあるでしょう。

また、坂道が少ない平坦な場所しか乗らないのであれば、電動モーターのアシストが無くてもラクに乗れるため、あえて電動自転車にするメリットがありません。

電動自転車は、モーターを動かすのに電気が必要なため、定期的に充電する必要があります。人によっては、こまめに充電するのが手間だと感じることもあるでしょう。

自転車をあまり利用しない、あるいは坂道が少ない場所でしか乗らない場合は、価格が安い電動なし自転車のほうがおすすめです。

電動あり・なしの価格差はどれくらい?

子ども乗せ自転車は、一般的な自転車に比べてタイヤが小さく、車高が低めです。チャイルドシートがついているなど、特別な仕様になっているため、シティサイクルに比べると価格が高めです。

電動アシスト付きの子ども乗せ自転車は、10~15万円が相場とされています。

一方、電動なしの子ども乗せ自転車は、3~5万円が相場です。

電動アシスト付きのものは、電動なしのものの2~3倍の値段がするので、使用頻度や活用できそうかを踏まえて検討しましょう。

子ども乗せ自転車はいつからいつまで必要?

子どもを安全に乗せられるよう工夫がされている自転車は、お座りができるようになった赤ちゃんも乗せることができます。

赤ちゃんの首が座って、1人でお座りができるようになる8~10ヶ月以降であれば、チャイルドシートに乗せて一緒におでかけできますよ。

赤ちゃんがいつからお座りするかは次の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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「赤ちゃんのお座りがなかなか安定しない……」と不安に思ってしまうママやパパも多いのではないでしょうか。今回はそんなお悩みに、助産師のやまがたてるえ先生に答えていただきました。

一方、子ども乗せ自転車を使うのは、6歳頃・小学校に上がる前までです。

6歳頃になると自分で自転車に乗れるようになる子も多く、各都道府県の道路交通法施行細則では小学生以上の子どもが親とひとつの自転車に同乗することを禁止しているからです。

しかし、子どもが同乗できなくなったあとも、子ども乗せ自転車は、チャイルドシートをカゴに付け替えられるものもあり、買い物などのときに活躍するので処分する必要はありません。

また、2人目の子どもが生まれたときにも使えるので、置き場所に困らないのであれば1台持っておくという選択肢もよいでしょう。

子どもは前乗せ?後ろ乗せ?

子ども乗せ自転車には、前乗せタイプと後ろ乗せタイプの2種類があります。どちらを選ぶかは、乗せる子どもの年齢や体重で決めましょう。

警視庁の「自転車の交通ルール」には、子ども乗せ自転車のチャイルドシートの耐荷重が掲載されています。それによると、

・前形の幼児用座席(体重の上限「15キログラム以下」)
・後形の幼児用座席(体重の上限「22キログラム以下」)

とあるので、子どもの体重や成長に合わせて前乗せ・後ろ乗せを決めましょう。

また、子どもが1人できちんとチャイルドシートに座っていられるかどうかも、前乗せ・後ろ乗せを選ぶ際の重要なポイントです。

運転中は子どもから目を離したくない方もいるでしょう。その場合、子どもの様子が視界に入りやすい前乗せの子ども乗せ自転車を選ぶと安心して運転できそうですね。

自転車選びの安全基準とは?

ここからは、自転車選びの安全基準をご紹介します。安全基準を満たしていない自転車はとても危険です。万が一の事故やケガを防ぐためにも、安全基準を満たした自転車を選んでくださいね。

「BAAマーク」をチェックしよう

子ども乗せ自転車を選ぶときは、まず「BAAマーク」が付いているかどうかを必ず確認しましょう。

BAAマークとは、「自転車安全基準」を満たした安全・安心で環境に優しい自転車であることを示すマークです。

BAAマークがついている自転車には

  • どこで作ったかがわかる
  • 製造上の欠陥で事故が発生した場合に、メーカーや輸入業者の補償が受けられる
  • 自転車技士(自転車組立整備士)など確かな技術をもったプロが組み立てている

という特徴があります。

BAAマークは、自転車の目立つ場所に貼られているので探してみてくださいね。

「幼児2人同乗基準適合車」のマークもチェック

子どもを2人乗せることを考えているのであれば、「幼児2人同乗基準適合車」であるかどうかも忘れずにチェックしましょう。

「幼児2人同乗基準適合車」は、一般社団法人自転車協会が定めた安全基準で、フレームの強度やブレーキの性能、操作性など、さまざまな面で幼児2人を同乗させても十分な安全性への配慮などが図られていることを示すマークです。

ただし、いずれの場合も子どもにはヘルメットを着用させる義務があります。

タイヤの小さい自転車がおすすめ

子ども乗せ自転車のタイヤは、20インチ(直径50.8cm)の小径サイズを使っていることが多いですが、一般の自転車と同じ26インチ(直径66.04cm)のものや、24インチ(60.96cm)、22インチ(55.88cm)のものも登場してきました。

20インチの子ども乗せ自転車は重心が低く設計されているため、カーブなどでも倒れにくいのが魅力です。チャイルドシートの位置も、26インチのものより約15cm低くなるので、子どもを抱き上げて乗せるのもラクですよ。

26インチの子ども乗せ自転車は、重心が高くなる分カーブなどで倒れやすくなります。一方で、ひと漕ぎで進める距離が長くなるので、長距離の移動がしやすいメリットもあります。サドルから地面まで十分な距離が確保されているので、身長160cm以上のママ・パパがラクに乗りこなせるのも、26インチ子ども乗せ自転車の魅力です。

子ども乗せ自転車を選ぶときは、ぜひタイヤの規格にも注目してみてくださいね。

あるとうれしい電動なし自転車の機能

ここからは、ついているとうれしい・便利な電動なし子ども乗せ自転車の機能をご紹介します。子どもを危険から守ってくれる機能もあるので、自転車を選ぶ際の参考にしてくださいね。

ハンドルロック機能

まず、注目したいのが「ハンドルロック機能」です。ハンドルロック機能は、名前のとおりハンドルを固定する機能で、駐輪の際に役立ちます。

自転車を降りて駐輪する際は、どうしてもハンドルから片手を離す必要があり、その際に車体が不安定になってしまいます。不安定になった車体が子どもを乗せたまま倒れてしまったら、一大事ですよね。

そこで、ハンドルロック機能でハンドルを半固定させると、車体が安定するので倒れにくくなります

最近では片手で簡単にハンドルロックができる機種も登場しているので、探してみましょう。

変速機・ギア

電動なしの子ども乗せ自転車の場合、坂道や長距離の移動は大変です。少しでもラクに移動したいのであれば、変速機がついた自転車を選びましょう。

変速機とは、変速機を使ってチェーンを移動させることで自転車のギア(歯車)の組み合わせを変え、坂道や向かい風の場合でもラクにこげるようにする仕組みです。

上り坂のときにギアを軽くすると、力を入れずにペダルがこげるようになるので、坂道でもラクに登れるようになります。

電動モーターの力を借りることができない電動なし子ども乗せ自転車だからこそ、少しでも快適に乗れるような機能を備えた自転車を選びましょう。

オートライト機能

オートライト機能は、暗くなると自動でライトが点灯する機能です。ライトのスイッチについた照度センサーが周囲の明るさを検知してくれるので、夜道でもライトの点灯し忘れが防げます。

暗くなっても明かりを点けずに自転車を運転するのはとても危険なだけでなく、交通違反です。車からは自転車の姿がほとんど見えないため、交差点などで事故に遭う確率が高くなります。

オートライト機能が搭載された自転車であれば、暗くなると自動で明かりが点くので、夜道でも安全に運転できますよ。

電動なし自転車に乗るときの注意点

電動なしの子ども乗せ自転車に乗るときは、次の点に注意しましょう。

  • ヘルメット・シートベルトの着用
  • こまめなタイヤチェック
  • 保険に加入しておく

詳しくお伝えします。

ヘルメット・シートベルトの着用

自転車に子どもを同乗させるときは、シートベルトとヘルメットを必ず着用させましょう。

シートベルトは、急ブレーキや衝突、転倒などの際にチャイルドシートから子どもの体が投げ出されるのを防いでくれます。また、チャイルドシートでうとうとしてしまった子どもの体を支えてくれるものでもあるので、頑丈な作りのものを選びましょう。

最初は窮屈なシートベルトを嫌がるかもしれませんが、チャイルドシートに取りつけられるおもちゃを使ったり、ごっこ遊びを取り入れるなどすると、嫌がらずにシートベルトをしてくれるようになるでしょう。

ヘルメットは、転倒した際に頭を保護してくれます。こちらも、最初は嫌がるかもしれませんが、子どもの好みがはっきりしてきたら、自分で選ばせるとよいでしょう。自分の気に入ったヘルメットなら、嫌がらずに身に着けてくれますよ。

こまめなタイヤチェック

こまめなタイヤチェックも、自転車の安全のためには欠かせません。

自転車に乗る前に、次のポイントをチェックしてみてくださいね。

  • タイヤがひび割れていないか
  • タイヤの空気は抜けていないか・十分か
  • タイヤがすり減っていないか
  • タイヤから繊維が飛び出ていないか

ひび割れたり、すり減ったりしたタイヤは、交換のタイミングです。そのまま乗り続けていると途中でパンクしてしまったり、ブレーキを踏んでも止まれなかったりして非常に危険なので、すぐに交換しましょう。

また、1ヶ月に1回を目安にタイヤに空気を入れることも重要です。

空気が抜けたタイヤをそのままにしておくと、タイヤが劣化しやすくなるだけでなく、パンクもしやすくなります。

保険に加入しておく

自転車は、立派な軽車両です。スピードを出した状態で人とぶつかると、相手を死亡させてしまうこともあります。その場合、多額の損害賠償金の支払いは避けられません。

万が一の事故に備えて、「自転車損害賠償責任保険」などの保険に加入しましょう。自治体によっては、条例で加入が義務付けられていることもあります。

マイカーの任意保険や火災保険にて追加料金を支払うことで任意保険に自転車賠償責任補償特約を付帯できる場合があるので、詳しくは加入している保険会社に問い合わせてみましょう。

おすすめの電動なし自転車

最後におすすめの電動なし子ども乗せ自転車を紹介します。おしゃれなもの、安いものなど予算別にご紹介しますので、子ども乗せ自転車選びの参考にしてくださいね。

【2人乗り】電動なし子ども乗せ自転車

2人乗りの子ども乗せ自転車は、前にチャイルドシートがあるタイプと、後ろにチャイルドシートがあるタイプがあります。

子どもが小さいうちは、前にチャイルドシートがあるもののほうが、運転中も子どもの様子が視界に入って安心です。子どもが大きくなったら、後ろ乗せチャイルドシートに付け替えましょう。

予算が4万円程度の場合は、こちらの子ども乗せ自転車がおすすめです。

子どもが大きくなったらチャイルドシートを外して乗れるので、長く使えます。

予算が5万円程度のママ・パパにおすすめなのが、こちらの子ども乗せ自転車です。

低床式フレームが採用されており、スムーズな乗せ降ろしとおしゃれな外観を両立しています。

運転中にふらつきにくく、変速ギアやハンドルロック、オートライトなどの機能が充実している車種です。

予算が6万円程度なら、次の子ども乗せ自転車がおすすめです。

デザイン性と高機能を両立させた車種で、変速ギアやオートライトは標準装備です。

太めのタイヤを採用しており、子どもを乗せても車体が不安定になることなくスムーズに運転できます

予算7万円程度のママ・パパには、こちらの子ども乗せ自転車がぴったりです。

ワイヤーカゴつきで、カジュアルなテイストながら、うれしい機能がしっかり備わっています。

幼児2人同乗基準適合車」なので、2人目が生まれても3人でそのまま乗れるのがポイントです。

【3人乗り】電動なし子ども乗せ自転車

3人乗りの子ども乗せ自転車は、前と後ろにチャイルドシートがあります。前後に子どもを乗せても車体が不安定にならないように、地上からサドルまでの高さが低めに設計されているものが多いです。子どもを2人乗せ降ろしすることも考えて、安定感のある車種・乗せ降ろしがラクにできる車種を選びましょう。

予算が45,000円程度のご家庭におすすめなのが、こちらの子ども乗せ自転車です。

26インチのタイヤを採用しており、身長が高いママやパパもラクに運転できます。

足の巻き込みを防ぐドレスガードが標準装備されているので、安全性の高い自転車がほしいママ・パパにぴったりです。

予算が5万円程度であれば、こちらの自転車をおすすめします。

ハンドルが深いので、前のチャイルドシートに子どもを乗せても視界がよく、快適に運転できますよ。

子どもが大きくなったら、前のチャイルドシートをカゴに付け替えましょう。分割式の前カゴで、たくさんの荷物が運べます。

予算が55,000円程度なら、こちらの自転車がおすすめです。

6段変速ギアで、子どもを2人乗せてもスイスイらくにこげます。

オプション品が充実しているのも魅力です。

鍵穴を上部につけて鍵の巻き込みを防ぐ、太いフレームの丈夫なワイヤーカゴを標準装備するなど、使いやすさにもこだわって作られています。

65,000円程度なら、こちらの自転車がよいでしょう。

チャイルドシートの色が選べるので、自転車本体の色と合わせてコーディネートするとおしゃれです。

軽い力でサッと駐輪できる楽々スタンドなど、使いやすい工夫が詰め込まれています。

電動ありと使い心地を比較しよう

電動なし自転車の購入を決める前に、電動あり自転車の使い心地を体験してみたいという方は、レンタルで体験してみてはいかがでしょうか。

子ども乗せ電動アシスト自転車レンタルの専門サイト「MBR」では、ヤマハパスシリーズの最新モデルを月々4,860円〜で借りられます。

レンタルなので、消耗品はもちろん無料交換。いつでも快適に使えますよ。

子ども乗せ電動アシスト自転車のレンタルはMBR

移動範囲に坂道がなければ電動なしでOK!

子ども乗せ自転車は電動なし・あり、どちらを購入すればよいか迷っているママ・パパも多いと思います。坂道移動がないのであれば、電動なしの自転車でも問題ないでしょう。

電動なしの子ども乗せ自転車を選ぶときは、記事中で紹介したポイントを意識して選んでみてくださいね。

  • 坂道や長い距離の運転には電動ありがおすすめ
  • 平坦な道運転や低予算なら電動なしがおすすめ
  • 安全に配慮して機能の拡充や日頃のメンテナンスを意識

写真提供:ゲッティイメージズ

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