さかごが頭位になるチャンスはある？

　赤ちゃんは普通、頭を下に向けておなかの中にいます。さかごは足やおしりが下のほうに向いた状態のこと。赤ちゃんは妊娠中期までは、子宮の中を動き回り、頭が上になったり下になったりと向きを変えています。子宮内が狭くなってくる8か月頃からは、重力に従って重い頭を下に向けて（頭位）落ち着くことが多くなってきます。この時点では、さかごの赤ちゃんもまだまだたくさんいますが、ほとんどが自然に頭位になっていき、出産時にもさかごのままなのは、全体の5％程度です。

　さかごのまま出産になった場合、細い脚やおしりが先に出てくるので、大きな頭が通るほど産道が十分に広がらず、お産がスムーズに進みにくくなります。またへその緒が赤ちゃんの頭と産道の間で圧迫され、血流が途絶えて、危険な状態になります。赤ちゃんの姿勢によっては経腟分娩が可能な場合もありますが、どんな姿勢でもさかごの場合は帝王切開という病院もあります。

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