「依」の意味や由来は？名前に込められる思いや名付けの例を紹介！

まずは、「依」という字について知りましょう。

「依」には頼りにするという意味があります。

「依」は人（にんべん）と衣が組み合わさってできた漢字で、人が寄りかかる様子から頼るという意味になりました。

衣で身を包みこむことで安心感を得られることから、安らかという意味も持ちます。

「依」は「依存」や「憑依」（霊や悪魔などが乗り移ること）、「依怙贔屓」（えこひいき）という言葉に使われていて、ネガティブなイメージを持つ場合もあるため、名前に使うのはよくないとの考えもあります。

しかし、漢字にはさまざまな意味があり、重要なのはどんな意味を込めるかです。

また、一見悪い意味に思える言葉も、裏を返せば良い意味になることもあります。

ここでは「依」の意味の捉え方をいくつか紹介します。

「依」には身を包み込む様子を表し、人の陰に寄り添って頼りにするという意味もあるので、人々が寄り添い助け合っている様子をイメージできます。

依存やすがるではなく、助け合うという前向きな意味で捉えるといいでしょう。

「依」には従うという意味もあります。悪い意味は気にせず、他の漢字との組み合わせで意味を考えるのもいいですね。

真依（まい）であれば真実に従うことから、まっすぐで噓偽りのない人に、愛依（あい）であれば愛に従うことから、愛情深い人にといった願いが考えられます。

「依」は「依然」という言葉にも使われている通り、もとのまま、そのままという意味もあります。ありのままの自分で、自分らしく自然体でいられるようにという風にポジティブなイメージができますね。

「依」は音の響きがやわらかく、かわいらしいイメージがあります。

衣で身を包み込む様子を表していて、助け合うという意味もあるので安心感ややさしい雰囲気も感じられますね。

女の子の名前に人気の漢字ですが、頼りにするという意味からやさしさと頼もしさを兼ね備えた男の子にも使いやすい漢字と言えます。

「依」を使った名前には次のような願いや思いを込められますよ。

「依」を名前で使う場合、「イ」「エ」「より」という読み方ができます。

特に「イ」は「真依」や「愛衣」というように止め字として使われることが多く、女の子の名前で人気の読み方です。

男の子でも「依織（いおり）」や「依斗（よりと）」といった使い方ができますよ。

「イ」と読む漢字は他に、「衣」「伊」「生」「維」などもあります。

「エ」と読む漢字は他に、「絵」「江」「恵」「枝」などもあります。

「より」と読む漢字は他に、「頼」「由」「和」「伴」などもあります。

同じ響きにしたいけれど「依」以外の文字にしたいという人は参考にしてくださいね。

頼りにする、人に寄り添うという意味を持ち、やさしいイメージのある「依」。

「人を包み込む、頼りになる子になってほしい」「そっと寄り添ってくれる安心感のある子になってほしい」そんなときに使いたい漢字です。

男の子にも女の子にも使いやすい漢字なので、ぜひ「依」を使った素敵な名前を考えてみてくださいね。

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