「翔」の意味や由来は？名前に込められる思いや名付けの例を紹介！

まずは、「翔」という字について知りましょう。

「翔」は「羊」と鳥の両翼を表す「羽」が組み合わさって成り立った漢字です。

「羊」は「よう」と読み、同じ読みの「揚」が持つ「あがる」と同じ意味を持たせて、「羽を広げて高く飛ぶ」という意味を持つようになりました。

空高く飛ぶ鳥は、広い世界を自由に飛び回るイメージがあり、そこから「めぐる」の意味も持つようになりました。

ほかに「つまびらか」の意味もあります。

「翔」は鳥が高く飛んでいく様子や、青空を自由に飛び回る姿をイメージさせる漢字です。

風に乗って高く広く、遠くへと舞い上がる様子を連想させることから、力強さと同時に、自由や可能性、開放感など、前向きなエネルギーを感じさせます。

また、無限の可能性や目標に向かって止まることなく前進し続ける強い意志や行動力も連想できます。

漢字の意味から、「自由に飛翔することのできる、実力と可能性を秘めた人になってほしい」という願いを込められます。

さらに「翔」の持つ、鳥が高く空を飛ぶイメージから、「立ち上がって困難を乗り越え、常に高い目標を見据えて努力する人になってほしい」という思いを込めても素敵です。

また、子どもが自身の可能性を最大限に引き出し、何にも縛られることなく、自由に挑戦する勇気と行動力を持ってほしいという願いも込められます。

子どもが困難を恐れず、力強く生きていくことを願った親心を反映した名付けができる漢字です。

どちらかというと男の子の名前に使われるイメージが強いですが、「彩翔」や「未翔」のように「か」の読みで止め字として使い、女の子の名付けにも使われます。

「しょう」「かける」と一文字で読む使い方が男の子には人気です。

「しょう」と読む漢字は他に、「庄」「祥」「尚」「将」などもあります。同じ響きにしたいけれど「翔」以外の文字にしたいという人は参考にしてくださいね。

「翔」はよくない意味は持っていません。

しかし、漢字に含まれる「羊」が家畜であることから、名付けによくないと言われることがあるようです。

そもそも羊は「縁起の良い動物」とされ、神の使いと考えられていた歴史があることから「羊」が含まれていることで名前がマイナスのイメージで捉えられるとは考えなくてよいでしょう。

自由に世界に羽ばたいていくエネルギーや力強さを感じさせる「翔」。

目指す方向を自分の意思で決め、目標を持ってそのために自分から進んで行動できるようになってほしいという願いが込められます。

「高く、遠くへ飛び立てるように」という強く明るい未来への期待と、「自由に生きていってほしい」という子どもへの深い願いが込められる漢字です。

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