【医師監修】妊婦は縮毛矯正しても大丈夫?妊娠中の施術のリスクと注意点について解説
くせ毛が強かったりすると、髪の毛が扱いにくくて困りますよね。縮毛矯正をかけている人も多いのでは?
妊娠中であっても、縮毛矯正をかけるのは問題ありません。ただし、いくつか注意したいことがあります。
この記事では、妊娠中に縮毛矯正をするリスクや注意点を解説します。ポイントを押さえて安全に施術を受けましょう。
くせ毛が強かったりすると、髪の毛が扱いにくくて困りますよね。縮毛矯正をかけている人も多いのでは?
妊娠中であっても、縮毛矯正をかけるのは問題ありません。ただし、いくつか注意したいことがあります。
この記事では、妊娠中に縮毛矯正をするリスクや注意点を解説します。ポイントを押さえて安全に施術を受けましょう。
妊婦が縮毛矯正をしても大丈夫!でも体調には注意して
妊娠中に縮毛矯正をかけても、問題ありません。
ただし、体調には注意しましょう。
妊娠中は体がデリケートになっていて、薬剤が頭皮にしみたり、香りで気分が悪くなったりしやすいです。
縮毛矯正をするときは、体調がよいときを選んで、できるだけ頭皮に薬剤が付かないように配慮してもらってくださいね。
妊婦が縮毛矯正をしていいのはいつからいつまで?
妊娠中に縮毛矯正をする場合、時期はいつでも構いません。
縮毛矯正は3ヶ月~半年ごとにかけると扱いやすい髪をキープできるといわれているので、自分の髪の長さや伸び具合に合ったタイミングで施術を受けましょう。
体調が心配な人は、つわりが落ち着いて安定期に入ってから施術を受けると安心ですよ。長時間の施術になるので、トイレが近くなったり、同じ姿勢でいるのがしんどくなる妊娠後期は避けたほうが負担が少ないです。
妊娠中の縮毛矯正は母体や赤ちゃんに影響ある?
妊娠中の縮毛矯正が赤ちゃんに影響するのでは?と心配な妊婦さんもいるでしょう。縮毛矯正の影響について解説します。
経皮毒は心配しなくてOK!
縮毛矯正をためらっている人のなかには、経皮毒が気になっている人もいるかもしれませんね。しかし、経皮毒については心配しなくて大丈夫です。
縮毛矯正で使う薬剤が肌から吸収されて、赤ちゃんに影響を及ぼすという科学的なエビデンスはありません。また、ヘアカラーやパーマの薬液も同様に、それが原因と断定される流産や後遺症の報告はありません。
妊娠中は、保護スプレーを使用したり、頭皮に薬液が触れないようにしたり、注意深く施術することもできます。胎児に影響のあるレベルで薬剤が吸収されることは考えにくいでしょう。
肌荒れには注意が必要
妊娠中はホルモンバランスの影響で、肌が荒れやすくなります。
妊娠前は平気だった薬剤でかぶれたりする可能性があるので、薬剤が頭皮や肌につかないよう配慮してもらいましょう。妊娠中にかぶれてしまうと、使える薬が限られていて、治るまで時間がかかることもあります。施術の際は刺激が少ない薬剤や頭皮の保護スプレーを使うなど配慮が受けられるとよいですね。
妊婦が縮毛矯正を受ける際の注意点
妊婦さんが縮毛矯正を受ける際は次のことに注意しましょう。
体調がすぐれない妊娠初期は避けたほうが無難
妊娠初期はつわりで体調がすぐれないことが少なくありません。
縮毛矯正の薬剤がしみたり、美容室の香りで気分が悪くなってしまったりするので、施術は避けたほうが無難です。
縮毛矯正を受ける際には、同時にヘアカットやヘアカラーを行う人もいるでしょう。
長時間の施術は負担になるため避けましょう。
ヘアカラーと縮毛矯正の日程を分けるなど、体調を考慮して施術を受けてくださいね。
体調が安定している妊娠中期以降がおすすめ
つわりが落ち着いて体調が安定する妊娠中期は、縮毛矯正を受けるのに適したタイミングです。
縮毛矯正を受ける際は、必ず事前に医師に許可を得ましょう。美容室を予約する際は忘れずに妊娠していることを伝えてくださいね。
施術は早くても2時間、長いと3〜4時間かかることもあります。
体調がよいときに受けましょう。少しでも体調に不安があるときは、事情を話して予約をキャンセルするのも大切です。
妊娠後期は長時間同じ姿勢でいるのがしんどくなるので控えよう
妊娠後期になるとおなかが大きくなってきて、長時間同じ姿勢で過ごしたり、シャンプー台に移動したりするのがしんどくなります。
縮毛矯正の施術は2時間~3時間かかることもあり、体に負担がかかるので、避けたほうがよいでしょう。
妊娠を機に、縮毛矯正は一度お休みしてもよいでしょう。くせ毛を活かしたヘアスタイルにするなど、縮毛矯正をしなくても済むスタイルを探してみましょう。
妊婦が縮毛矯正をするときの美容室選びのポイント
妊娠中に縮毛矯正をかける際は、次のポイントを意識して美容室を選びましょう。
事前に妊娠中でも施術してもらえるか確認しよう
美容室によっては、妊婦さんへの施術をお断りしているところもあります。妊娠中に縮毛矯正を受ける場合は、予約の段階で施術可能か確認しておくと安心ですよ。
美容室の設備やスタッフの人数・体制を確認しよう
妊娠中はスムーズな移動が難しくなったり、トイレが近くなったりするもの。施術を受ける前に、美容室の設備やスタッフの人数・体制をチェックしておけるとよいですね。十分な数のスタッフがいるサロンなら、移動の際の介助もお願いしやすいでしょう。
近くに病院があるかチェックしよう
施術中に体調が悪くなった場合に備えて、美容室の近くに病院があるかどうかもチェックしておきましょう。かかりつけの病院が近くにあるならベストです。美容室に行くときは、体調が悪くなったときすぐに病院に行けるよう、母子手帳や保険証、診察券を持参するとよいですよ。
妊娠中の美容院の利用については、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
いわゆる「くせっ毛」を矯正して扱いやすくなればスタイリングにかかる時間も短縮できますし、メリットは大きいことと思います。記事にある通り妊娠中に行っても問題ありませんが、使用頻度に関しては注意されるべきでしょう。
アメリカの国立環境衛生科学研究所は、2019年に5-8週に1回以上の頻度で縮毛矯正している女性は乳がんの発症が約30%上昇すると報告しており、さらに2022年には年4回以上の縮毛矯正が子宮がんのリスクを2.5倍上昇させるといった報告をしています。直接の因果はわかっていないため過度に反応すべきではありませんが、お子さんにとってママはかけがえのない存在ですので、頻回の施術は控えるべきかも知れません。
妊娠中の縮毛矯正に関するよくある質問
ここでは妊娠中の縮毛矯正に関するよくある疑問をご紹介します。気になる点を解消しましょう!
縮毛矯正やカラーリング剤、パーマ剤は赤ちゃんに悪影響はあるの?
美容室での施術や薬剤が胎児に影響することはありません
美容室での施術で使う薬剤が赤ちゃんに影響することはありません。経皮毒などを気にする人もいるでしょうが、肌から吸収される薬剤の量はごくわずかです。赤ちゃんに影響を及ぼすほどの量ではないので、心配することはありません。
妊娠中は縮毛矯正が取れやすいのは本当?
髪質によるため妊婦だからかかりにくいとは限りません
縮毛矯正の取れやすさは、もともとの髪質によるところが大きいといわれています。硬く太い髪やダメージがある髪、くせが強い髪はかかりにくいので、まずは担当の美容師に相談してみましょう。
妊娠中の美容院の利用について、気になる人はこちらの記事もチェックしてくださいね。
妊娠中でも縮毛矯正はOK!体調に気をつけながらおしゃれを楽しもう!
妊娠中でも縮毛矯正をかけることは問題ありません。ただし体調のよいときを選んで、施術を受けるようにしましょう。妊娠中だからといって、身だしなみを整えたりおしゃれを楽しんだりできないわけではありません。無理のない範囲でおしゃれをすることは、よい気晴らしにもなりますよ。自分の髪質に合わせたヘアスタイルで、妊娠中のおしゃれを楽しんでくださいね。
- 妊娠中でも縮毛矯正をしてOK!
- 薬剤が赤ちゃんに影響することはない
- 体調がよい妊娠中期が施術を受けるのに適した時期
- 美容室には、予約の段階で妊娠していることを必ず伝えよう
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
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