妊婦は納豆を食べてもいい?妊娠中に納豆を食べるときの注意点やメリットについて解説
ヘルシーで栄養価が高いイメージのある納豆は、積極的に食事に取り入れたいと考えている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
しかし、栄養があるからと言って食べ過ぎはよくありません。
納豆に含まれる栄養素と1日に食べてもいい目安量について説明します。この記事では、妊婦が納豆を食べる時に気を付けたいポイントについて説明します。
ヘルシーで栄養価が高いイメージのある納豆は、積極的に食事に取り入れたいと考えている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
しかし、栄養があるからと言って食べ過ぎはよくありません。
納豆に含まれる栄養素と1日に食べてもいい目安量について説明します。この記事では、妊婦が納豆を食べる時に気を付けたいポイントについて説明します。
妊婦は納豆を食べても大丈夫!
納豆は、たんぱく質を多く含む食材であることが広く知られています。
タンパク質は、母体だけでなく、胎児の健やかな発育にも必要な栄養素であり、とくに赤血球の生成や組織の構築に不可欠です。
そのほかには、鉄分、葉酸、カルシウムなども豊富に含まれています。
価格も手頃で、調理不要で手軽に食べられるため、妊娠中の食事におすすめの食材です。
妊娠中に納豆を食べる時の注意点
納豆は1日1パックを目安に食べるのがおすすめです。
栄養価が高い食材でも、偏った食べ方はおすすめできません。
また、納豆に含まれる大豆イソフラボンを過剰摂取すると、胎児に悪影響を及ぼすことが懸念されています。
納豆1パックのイソフラボンの含有量は約36mgです。イソフラボンの1日の摂取上限は70~75mgとされており、2パック食べると上限ギリギリになってしまうことが分かります。
1日に2パック食べたからと言って、何かすぐに体への影響が出るわけではありませんが、これを続けると問題が出てくる可能性があるため注意しましょう。
妊娠中に納豆を食べるメリット・納豆の栄養素
納豆には、妊娠中に積極的に摂取したい栄養素が豊富に含まれています。
たんぱく質や食物繊維などの5大栄養素
納豆は、5大栄養素である、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルを含む食品です。さらに、第6の栄養素と言われる食物繊維も含まれています。
納豆に含まれるタンパク質は、人が体内で合成できない「必須アミノ酸」がバランスよく含まれている点が特徴です。これにより、摂取したタンパク質が体内に取り込まれやすくなっています。
低カロリー、低糖質であり、さまざまな栄養素がバランスよく含まれた納豆は、健康的な食生活をサポートしてくれる心強い味方になるでしょう。
鉄分
妊娠中の鉄分の推奨摂取量は、妊娠初期で約9mg、妊娠中期~後期では約20mgです。
納豆1パックには約1.5mgの鉄分が含まれており、手軽に鉄分補給ができます。
妊娠中は胎盤を通して血液が胎児に送られ、また、鉄分が優先的に胎児に供給されるため、貧血になりやすくなっています。
重度の貧血になると胎児への影響も大きく、早産や発育遅延の恐れが出てくるため、積極的に鉄分を摂取するよう心がけましょう。
ビタミンCと一緒に摂取することで吸収が良くなるため、果物や緑黄色野菜など組合せた献立がおすすめですよ。
葉酸
納豆1パックには、約54μgの葉酸が含まれています。
葉酸は赤血球の生成を助け、DNAやRNAの合成に関与するビタミンの一種で、とくに妊娠初期においては大切な栄養素の1つです。
妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児の神経管が正常に閉じない「神経管閉鎖障害」を引き起こすリスクが上がると言われています。
妊婦の葉酸の1日の推奨摂取量は400μgです。
納豆だけで必要量を補うことは難しいですが、食事に取り入れやすいため、葉酸摂取の選択肢の一つとして覚えておいておくとよいでしょう。
カルシウム
納豆1パックには約40mgのカルシウムが含まれています。
カルシウムは妊娠の有無に関わらず、1日650mgが推奨摂取量です。
骨や歯の健康を保つだけでなく、神経伝達や筋肉の収縮にも役立つ重要なミネラルで、積極的な摂取が推奨されています。
血液中のカルシウムが不足すると、自身の骨からカルシウムを溶かして不足分が補われます。
この量が増えると、骨粗しょう症のリスクを高めるだけでなく、早産のリスクを高めることもあるため注意が必要です。
妊娠中でも気をつけながら納豆を楽しもう!
手軽に食べられて栄養価が高い納豆は、妊娠中も安心して食べられる食材です。
他の食品と同様に、偏った食べ方は避け、また保存方法や消費期限にも注意して食べるようにしましょう。
また、タレには塩分が多く含まれるため、薬味やほかの食材との組み合わせを工夫して、塩分控えめを心がけながら納豆を楽しみましょう。
- 納豆はタンパク質、葉酸、鉄分、カルシウムなどを豊富に含む食材
- 1日1パックを目安にするとイソフラボンの過剰摂取を避けられる
- 塩分のとり過ぎにならないよう食べ方の工夫がおすすめ
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