妊娠35週(9ヶ月)の妊婦・胎児の様子|過ごし方や気になる症状
おなかが大きく・重くなってきて、身動きが取りにくくなっていませんか?
妊娠35週頃は、大きくなったおなかを支えるために腰や背中、下半身に負担がかかりやすい時期です。
むくみやこむら返りなどのマイナートラブルに悩まされることも増えるので、無理せずゆったりと過ごしたいですね。
この記事では、妊娠35週の過ごし方や気になる症状をお伝えします。
おなかが大きく・重くなってきて、身動きが取りにくくなっていませんか?
妊娠35週頃は、大きくなったおなかを支えるために腰や背中、下半身に負担がかかりやすい時期です。
むくみやこむら返りなどのマイナートラブルに悩まされることも増えるので、無理せずゆったりと過ごしたいですね。
この記事では、妊娠35週の過ごし方や気になる症状をお伝えします。
妊娠35週目のママの様子
ママのおなかはかなり大きくなってきた頃でしょう。
腰痛に悩まされていませんか?おなかの重さや腰痛で動くのがおっくうかもしれませんが、適度な運動は血行を改善し、腰痛解消にも役立ちます。
また、カロリーを消費することで、妊娠中の急な体重増加や妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病の予防にもつながります。積極的に体を動かすようにしましょう。
おなかの赤ちゃんに栄養を送るため貧血になりやすくなる
妊娠35週頃になると、おなかの赤ちゃんに栄養を送ったり、出産時の出血に備えたりするため、血液の量が増えます。
このときに増えるのは、主に血液中の水分です。赤血球が増えるわけではないため、血液が薄くなって貧血になりやすいので注意しましょう。
貧血になると、めまいや立ちくらみといった症状が出やすくなるほか、赤ちゃんに十分な酸素が届かなくなることがあります。
食事には、牛肉や小松菜など鉄分が豊富な食品を積極的に取り入れたいですね。
健診で貧血と言われた際は、必要に応じて鉄剤を処方してもらうなど、医師の指示に従いましょう。
子宮口がやわらかくなることでおりものが増える
出産が近くなるにつれ、子宮口がやわらかくなり、おりものの量が増えます。
おりものが多い場合は、おりものシートや生理用ナプキンを当て、こまめに交換して対処しましょう。
おりものに血が混じっているなど気になる症状があれば、次の健診を待たずに病院を受診して、医師の診察を受けてくださいね。
膀胱が子宮に圧迫されて頻尿・尿漏れが起こりやすくなる
子宮がさらに大きくなって、膀胱も圧迫されるようになります。
膀胱が圧迫されることで、頻尿や尿もれといったトラブルが起こりやすくなるので、こまめにトイレに行くようにしましょう。
トイレを我慢すると膀胱炎になることがあります。トイレが近くなるからと水分を控える人もいますが、脱水症状を防ぐためにも、水分補給は積極的に行ってくださいね。
くしゃみをしたときなどの尿もれは、市販の尿もれパッドを使って対処するのがおすすめです。こまめに交換して、清潔に保ちましょう。
足に負担がかかってむくみやこむら返りが起こりやすくなる
大きなおなかを支えているため、今まで以上に足に負担がかかっています。
妊娠35週頃は、足がむくんだり、こむら返りが起こりやすくなったりするほか、足の付け根が痛むこともあるので、無理をしないでくださいね。
むくみがひどいときは、寝るときに足の下にクッションを置くなどして、足を少し高くして寝るのがおすすめです。足湯やマッサージで血行をよくするのも効果的ですよ。
こむら返りが起こったときは、やさしくストレッチして強張った筋肉を伸ばしましょう。足の付け根の痛みがひどいときは、我慢せず病院で相談してくださいね。
妊娠35週目の赤ちゃんの様子・エコー
妊娠35週頃は、しっかり皮下脂肪がつき、どんどんふっくらとしてくる頃です。同時にひじやひざのくぼみ、手首・足首のくびれなどもできて、体にメリハリが出てきます。
外見は、新生児とほとんど変わりません。
この時期になると、おなかの中で赤ちゃんが動き回れるスペースが徐々になくなってきます。
それでも赤ちゃんは元気に手足を動かしているので、34週以前よりも強い、ときには痛いぐらいの胎動を感じることがあるでしょう。
妊娠35週頃になると、赤ちゃんの内臓の機能が成熟し、ゆっくりと胃が働きはじめます。この時期に早産で生まれても、自力でしっかり呼吸をして生きていけることが多いです。
妊娠35週目頃の赤ちゃんの大きさ
受精から:231日~237日目
頭殿長:45cm~46cm
体重:1,950g~2,700g
妊娠35週0日目
赤ちゃんの体重には大人と同じように個人差があります。
また、エコーではかる体重には誤差もあります。SNSなどで他の赤ちゃんの成長が気になるかもしれませんが、検診で特に指導がなければ順調ですよ。
妊娠35週1日目
この頃の赤ちゃんは脂肪がついてかなりふっくらしてきています。指先の爪も生えています。
また、筋肉がついて、バタバタとママを蹴る力も一層強くなってきています。
妊娠35週2日目
骨盤位(逆子)が気になっているママもいるかもしれません。ギリギリ35週くらいまでは自然に位置が直らないか、経過を観察するようにします。
いわゆる逆子体操などは、医師の指導に従うようにしましょう。
妊娠35週3日目
赤ちゃんの目が発達し、光に敏感に反応できるようになってきました。瞳孔が光の量に応じて調節できるようになります。
ただし、焦点を合わせてしっかり見ることができるようになるのは生まれたあとのことです。
妊娠35週4日目
出生届は生まれた日を含めて14日以内に、市区町村役場に届け出ます。届出はパートナーや親族などでも行うことができます。
また、児童手当などの手続きも一緒にできることも。事前に確認をしておきましょう。
妊娠35週5日目
そろそろ出産に備えて入院・退院の準備をする時期です。
急に陣痛がきても慌てないように家族と連絡方法を決めたり、陣痛タクシーなどのサービスを予約したりするなどの準備をしておきましょう。
妊娠35週6日目
赤ちゃんが生まれると、親しい友人や親戚からたくさんのお祝いをいただきます。
内祝い(お返し)にあわてることがないよう、時間のあるうちにカタログやインターネットで調べておくと安心ですよ。
妊娠35週目の過ごし方・気をつけること
出産予定日まで1ヶ月と少し。赤ちゃんに会えるワクワク感が強くなってくる頃ですね。
ここでは妊娠35週目の過ごし方・気をつけることをお伝えします。
塩分を控えてバランスのよい食事を心がけよう
妊娠後期は、大きなおなかで血管が圧迫されて血行が悪くなり、むくみが出やすくなります。
塩分の摂りすぎはむくみや妊娠性高血圧を引き起こすことがあるので、食事は「塩分控えめ」を意識しましょう。だしや食材の旨味を活かすと、無理なく塩分を控えられますよ。
味の濃い食事を摂ったときは、野菜や果物、大豆などカリウムを多く含む食品を食べると、余分な塩分の排出を助けてくれます。
大きくなった子宮で胃が圧迫されて、一度にたくさん食べられないときは、1日の食事を4回以上に分けて、少しずつ食べるようにしましょう。
適度な運動で出産にむけて体力をつけよう
出産は、体力・気力ともに大きく消耗します。出産まで、無理のない範囲で運動を続けて、体力を落とさないようにしましょう。
特別なエクササイズをしなくても、窓ふきや床の雑巾がけなど、普段の家事もよい運動になりますよ。
ただし、医師に「運動は控えましょう」と言われたり、「子宮頸管が短い」と指摘されたりした人は、運動をはじめる前に医師に相談してくださいね。
妊娠35週目に気になる症状や病気
妊娠35週の気になる症状や病気を解説します。
少しでも不安なことがあれば、次の健診を待たずに早めに病院を受診してくださいね。
前駆陣痛
前駆陣痛とは、出産が近くなると起こる下腹部の痛みです。
前駆陣痛も本陣痛も、子宮が収縮することで引き起こされます。人によってその程度はさまざまで、軽い生理痛程度の人もいれば、動けなくなるほど強い痛みを感じる人もいます。
前駆陣痛と本陣痛の違いは、痛みの持続時間です。本陣痛が出産まで長く続くのに対し、前駆陣痛はしばらくすると痛みが消えます。
前駆陣痛か本陣痛か自分で判断できないときは、病院または産院に連絡して、指示に従いましょう。
破水
破水は、何らかの原因で出産より前に羊水が漏れてしまうことをいいます。
破水すると子宮内感染が起こって赤ちゃんに危険がおよぶことがあるので、すぐに病院で処置を受けましょう。
特に、尿漏れに悩んでいるママは「尿漏れだと思っていたら破水していた」ということがあるので気をつけてくださいね。
羊水は尿と違って無臭で、透明または薄い乳白色をしています。自分でどちらか判断できない場合は、速やかに病院に連絡しましょう。
病院で簡単な検査を受ければ、破水かどうかがすぐにわかります。破水を防ぐためには、普段の生活で無理をしないことが大切です。
逆子
妊娠35週頃になると、おなかの中で赤ちゃんが動き回れるスペースが徐々に狭くなってきます。
34週頃までに逆子が直らなかった場合は、帝王切開での出産になることが多いです。
妊婦健診で逆子であると言われた場合は、医師の説明をよく聞いて指示に従いましょう。
妊娠35週目にやること・やっておいたほうがいいこと
出産予定日まであと少しです。
妊娠35週にやること・やっておいたほうがよいことをお伝えします。
家族と出産時のスケジュールを確認しよう
出産までまだ時間があると思っていても、実際にはあっという間です。
この時期から、パパや親などの家族と出産時のスケジュールを確認しておきましょう。
自宅で陣痛がはじまった場合や、外出先で陣痛がはじまった場合、急に入院することになった場合など、いくつかプランを考えられるとよいですね。
出産に立ち会うかどうかは夫婦でよく話し合って
立ち合い出産を希望する人もいれば、希望しない人もいます。立ち合い出産をするかどうかは、夫婦の気持ちが一致していることが大切です。
立ち合う・立ち合わないは、互いの意思を尊重して、納得できる決定ができるとよいですね。
赤ちゃんを迎える準備の最終確認をしよう
出産間近になると、体力的にもしんどくなり、買い出しに行くのも難しくなります。
この時期に、赤ちゃんを迎える準備ができているかの最終確認をしておきましょう。
用意できていないものがある場合でも、準備リストを作っておけばママの入院中に家族が用意することができます。
育児に必要なものだけでなく、ママ・パパの家事負担を減らすレトルト食品や冷凍食品のストックがあるかどうかも確認しておくとよいですよ。
会陰マッサージをはじめよう
出産時、会陰が裂けたり、会陰を切開したりすることは珍しくありません。
会陰の裂傷や切開を防ぐために、この時期から会陰マッサージをしておくとよいでしょう。
会陰マッサージをして皮膚の伸びをよくしておくと、裂傷や痛みが起きにくくなり、安産につながるといわれています。
会陰マッサージをする際は、主治医に許可を得たうえで、体調のよいときに行いましょう。
次の記事では会陰マッサージのやり方を紹介していますので、こちらもチェックしてみてくださいね。
内祝いの候補を考えよう
出産後は育児でバタバタするので、今のうちに内祝いの候補を考えておくのもよいでしょう。
時間がある出産前に候補を絞り込んでおけば、出産後の内祝い選びがスムーズにできますよ。
こちらの記事で内祝い選びのポイントや贈る際のマナーを解説していますので、参考にしてください。
陣痛時・緊急入院時の対応をパパと確認しよう
人によっては、切迫早産で緊急入院することになったり、予定日より早く陣痛がはじまって出産することになったりします。
妊娠後期に入ったら、緊急入院になったとき・早めに陣痛が起きたときの対応をパパや家族と確認しておきましょう。
誰に連絡するのか・どうするのかを具体的にリスト化して、共有しておけるとよいですね。
【管理栄養士監修】妊娠中のおすすめレシピ
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本記事の監修者が関与しているものではありません。
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出産までもうすぐ!赤ちゃんに会えることを楽しみに過ごそう
妊娠35週に入ると、さらにおなかが大きくなり、痛いくらいの胎動を感じることも増えてきます。体に負担がかかりやすい時期なので、くれぐれも無理はしないでくださいね。出産まであと1ヶ月と少し。不安な気持ちもワクワク感も、ママとパパで共有しながら、1日1日を大切に過ごしていきましょう。
- 体に負担がかかりやすい時期なので無理はしないで
- むくみを防ぐため食事は塩分控えめを心がけよう
- 出産時・緊急時の対応を確認しておこう
- 内祝いは今のうちに候補を絞り込んでおくと商品選びがスムーズ
- 出産に立ち合うかどうか夫婦でよく話し合って
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
本記事は妊娠中の方への情報提供を目的としており、診療を目的としておりません。
本サイトでは正確な情報を提供できるよう最善を尽くしておりますが、妊娠期の母体の状態は個々人により異なるためすべての方に適用できるものではございません。
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