胎教に悪いのはどんなこと？ストレスや生活習慣など妊娠中に気をつけたいこと

胎教は、おなかの赤ちゃんに音楽を聞かせたり、絵本を読み聞かせたりすること、というイメージを持っている人も多いでしょう。

以前は、赤ちゃんの教育を目的に、妊娠中から音楽や英語を聴かせたり本を読み聞かせたりすることを指していました。

最近では、親子の絆を育んだり、ママの気持ちをリラックスさせるために、ママやパパと赤ちゃんのコミュニケーションをとること、という考え方で行われています。

また、ママの精神状態が赤ちゃんに影響するという研究から、ママが安心して過ごせる環境作りも胎教の一環として重要視されています。

妊娠中に何かをすることで、おなかの赤ちゃんに教育的な悪影響を及ぼすことはありません。

しかし、妊娠中のママが感じる身体的・精神的なストレスが、赤ちゃんやママに良くないことがわかっています。

妊娠するとホルモンバランスが変化するため、情緒不安定になります。

些細なことでイライラしたり、いつもなら気にならないことでクヨクヨ思い悩んだりすることが増えやすくなるので、自分自身疲れてしまうこともあるでしょう。

感情的になってしまう自分が嫌になるママも少なくありません。

ストレスを避け、イライラを溜め込まないように工夫できると良いですね。

パパや家族との仲が悪いことも、ママの大きなストレスになります。

妊娠中は些細なことが気になって、感情的になりやすいもの。特につわりなどで体調の悪いときは家族の振る舞いが気になり、ケンカになることも増えるでしょう。

妊娠中のママは感情が不安定になることを家族で理解しつつ、ルールを作ったりお互いの状態を共有したり、理解しあうための工夫をしましょう。

栄養バランスの悪い食事や夜更かしなど生活習慣の乱れは、体にとってのストレスです。

メンタルにも良いことではないので、規則正しい生活を心がけましょう。

眠くなったり、体調が悪いときは無理をせずに体を休めてくださいね。

赤ちゃんの発育に対する不安も、ママのストレスになり得ます。

ママのなかには「赤ちゃんに先天的な障害があるのでは？」という気持ちがぬぐえない人もいるかもしれません。

このような不安は、医師・助産師に相談することで解消しましょう。

お金や仕事に関する不安も、ママのストレスになり得ます。

生活費が増えることへの不安や、将来の教育費といったお金の不安。職場に復帰できるのか、キャリアを築くことができるかといった仕事への不安を感じるママもいるでしょう。

いつどのようなお金がかかるのか、どのように蓄えるのかを夫婦で相談したり、仕事に関しては職場に相談することで解消していきましょう。

妊娠中に太ってしまったり毛深くなってしまったりといった体型・体質の変化や、体調の変化がストレスになるママもいます。

妊娠中の体の変化は一時的なもので、出産後に戻るものがほとんどです。

体型の変化は医師・助産師に相談し、どのようなケアができるか知ることで不安を和らげることができますよ。

運動不足がストレスになることもあります。

おなかが大きくなってくると、思うように身動きが取れなくなります。特に妊娠前に運動する習慣があった人ほど、思いきり動けないことがストレスになるでしょう。

自宅にこもることが増えたら、休日は家族で散歩をするなど意識的に体を動かしてみましょう。

胎教に悪いことは、赤ちゃんを妊娠中のママにストレスがかかることです。

ママがストレスを受けると、赤ちゃんに次のような影響が出ることがあります。

ママが慢性的にストレスにさらされると、血流が悪くなり赤ちゃんが酸欠・栄養不足になることがあります。

生活する上でストレスは避けられませんが、あまりにも辛い状況が続く場合は、赤ちゃんのためにもストレスの原因から距離を置いたほうが良いでしょう。

強いストレスがかかると、後期流産の確率が高まることがあります。

後期流産とは、妊娠12週以降22週未満で起こる流産を指します。

流産のほとんどは妊娠初期に起こりますが、妊娠中期以降に起こる可能性もゼロではないので、くれぐれも無理をしないようにしましょう。

妊娠中のママのストレスが、子どもの精神疾患や発達障害の発症率を高めるという指摘もあります。

ストレスは、精神的なストレスを始め、栄養不足や感染による赤ちゃんへの負担も含まれます。

妊娠中はできるだけ規則正しく安定した精神状態で過ごすことが、健康だけでなく胎教の面でも大切です。

胎教に悪いストレスを軽減・避けるには、こまめにストレスを発散することが大切です。

「少しストレスが溜まってきたな」と思ったら、次のことを試してみましょう。

妊娠中の精神的なストレスの多くは、自分の体や赤ちゃんの発育に対するもの。このような不安から生じるストレスは、医師に相談することで和らぐこともあるので気軽に相談するとよいでしょう。

家族や友人に相談したり、運動や趣味を楽しむことで妊娠中の悩みと上手に付き合えるとよいですね。

妊娠中は何かとストレスを感じることがあるもの。しかし、強いストレスは胎教に良くありません。

少しでもしんどいと感じたら、我慢せずに早めにケアしましょう。ストレスの軽減・解消には、体を動かしたり、パパや友人に話を聞いてもらったりするのが効果的です。

胎教そのものがストレスになっているなら、無理に行わなくてもかまいません。

何かと負担が大きな妊娠中ですが、気負い過ぎずに、上手にストレスを和らげながら過ごせると良いですね。

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