妊婦はめかぶを食べてもいい？妊娠中にめかぶを食べるときの注意点やメリットについて解説

妊婦はめかぶを食べてもいい？妊娠中にめかぶを食べるときの注意点やメリットについて解説

めかぶは、妊娠中に食べても問題ない食材です。

さっぱりした味でとろみのある味付けめかぶは、つわり中でも食べやすく感じる人が多いようです。

めかぶは食物繊維を多く含んでいるため、便秘予防の効果も期待できます。妊婦中のマイナートラブルとして便秘に悩む人は多いため、めかぶは妊婦さんにとって嬉しい効果が期待できる食品であると言えます。

また、ビタミンK、葉酸、β-カロテンなどのビタミン類、カルシウム、マグネシウムといったミネラルも豊富に含まれており、妊娠中の栄養管理に役立つ食材です。

めかぶに含まれる成分の中で妊娠中に注意が必要なのが、ヨウ素です。

ヨウ素は、海藻類や魚介類に多く含まれるミネラルの一種です。

体内にあるヨウ素の70～80%は甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンの材料となります。

甲状腺ホルモンは体温や心拍数の調整、また、自律神経を調節するなど、体の基礎的な機能に深く関わっているほか、胎児の脳や骨格の発育などに関与しており、妊婦にとっても重要な物質です。

ヨウ素は、甲状腺ホルモンの生成に必要な栄養素で、脳神経の発達にも関わる重要なものです。妊娠中はとくに、胎児の成長と母体の体調維持のために欠かせません。

ただし、過剰摂取すると生まれてくる赤ちゃんの甲状腺機能の低下が生じます。

つまりヨウ素は、不足しても摂りすぎてもいけない栄養素です。

一般的に売られている味付けめかぶを食べる場合、1日1パックを目安にしておくと安心です。

妊娠中のヨウ素の一日の推奨摂取量は240μgです。

生めかぶ100g中に含まれるヨウ素は390μgです。

市販の味付けめかぶ1パックの内容量は50g前後なので、味付けめかぶ1パックで195μg程度のヨウ素を摂取することになります。

味付けめかぶではなく、加工前のめかぶの茎部分をスーパーで見かけることもあるでしょう。その際も、この50g程度を摂取量の目安にするとよいでしょう。

ヨウ素はめかぶだけでなく、昆布や海苔、ひじきなどの海藻類に多く含まれています。ほかの食材からも摂取することを考慮して、食べる量を調整しましょう。

妊娠中にめかぶを食べるときは、ヨウ素の過剰摂取に注意する必要があります。

しかし、毎日大量に食べるなど、極端な食べ方をしなければ過剰摂取になることはありません。

どちらかというと、めかぶ単体の摂取量よりも、ほかのヨウ素を多く含む食品との摂取バランスも考慮に入れることが重要です。

市販の味付けめかぶはタレで味付けがされているため、塩分の摂りすぎにも注意しましょう。

豊富な栄養素を含むめかぶは、妊娠中でも食べられる食材です。

ヨウ素をとりすぎないよう食べ過ぎには注意して、めかぶを楽しんでくださいね。

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