新生児を横向きで寝かせるのは問題ない?知っておきたいリスクと正しい寝かせ方を解説
仰向けに寝かせたはずの赤ちゃんが、いつの間にか横向きで寝ていることがあります。
「赤ちゃんを横向きで寝かせても大丈夫?」「いつから横向きで寝かせていいの?」といった不安や疑問を感じているママ・パパもいるかもしれません。この記事では、新生児を横向きで寝かせるときに気をつけることや、正しい寝かせ方を解説します。
仰向けに寝かせたはずの赤ちゃんが、いつの間にか横向きで寝ていることがあります。
「赤ちゃんを横向きで寝かせても大丈夫?」「いつから横向きで寝かせていいの?」といった不安や疑問を感じているママ・パパもいるかもしれません。この記事では、新生児を横向きで寝かせるときに気をつけることや、正しい寝かせ方を解説します。
新生児を横向きで寝かせても問題ない?
寝返りができない赤ちゃんでも、気が付くと横向きの姿勢で寝ていることがあります。
しかし、横向きやうつ伏せなど、仰向け以外の姿勢で赤ちゃんを寝かせるのは、窒息や脱臼などのさまざまなリスクがあるので注意が必要です。
厚生労働省では、1歳になるまでは仰向け寝を推奨しています。
赤ちゃんが寝た後は姿勢をときどきチェックして、横向きやうつ伏せになっていたら、そっと仰向けに変えてあげましょう。
新生児は横向きの姿勢が寝やすいって本当?
赤ちゃんは、大人と頭の形が少し異なり、背中も丸まっています。そのため、寝ているうちに自然と横向きになってしまうことがあるのです。
首が座って寝返りが打てるようになった赤ちゃんのなかには、いつも横向きで寝ようとする子もいます。
そのような赤ちゃんは、横向きのほうが寝やすいと感じているのかもしれません。
新生児を横向きで寝かせた際のリスク
ここからは、赤ちゃんを横向きで寝かせた際の危険性を解説します。命にかかわることもあるので、横向き・うつ伏せ寝のリスクをきちんと知っておきましょう。
SIDS(乳幼児突然死症候群)になることがある
赤ちゃんを横向きで寝かせると、SIDS(乳幼児突然死症候群)を発症することがあります。
SIDSは、生後2~6ヶ月の赤ちゃんに多い原因不明の突然死です。それまで元気だった赤ちゃんが、何の前触れもなく、眠っている間に突然命を落としてしまいます。
窒息などの事故とは異なり、原因がわからない病気ですが、仰向けで寝かせる・できるだけ母乳で育てる・たばこをやめるなどを心がけることで、SIDS発症の危険性を低くするというデータがあるようです。
股関節を脱臼することがある
横向きで寝かせると、股関節を脱臼してしまうことがあります。脱臼とは、関節が外れてしまう病気です。
仰向けに寝かせると、赤ちゃんの脚は自然とM字型に開きます。
しかし横向きに寝かせると、脚が内側に倒れたり片膝が立ったりするので、脱臼しやすくなるといわれています。
歩行に支障が出ることもあるので、赤ちゃんの脱臼には注意しましょう。
腕がうっ血してしまうことがある
赤ちゃんはまだ自分で動けないので、長時間横向きで寝てしまうことがあります。
同じ方向で眠り続けてしまうと、体の下にある腕が圧迫されて血流が悪くなってしまう可能性があるため注意しましょう。
頭の形がゆがんでしまうことがある
赤ちゃんの頭がい骨は数枚の骨が組み合わさっており、そのつなぎ目がまだ完全に固まっていません。
そのため、いつも同じほうを向いて寝ていると、頭蓋骨の決まった場所に長時間圧力がかかり、頭がい骨の形がゆがんでしまうこともあります。
歯並びが悪くなることがある
寝姿勢は歯並びにも影響します。横向きやうつ伏せで寝ていると、あごの骨に負荷がかかり、歯並びが悪くなってしまうことがあります。
窒息してしまうことがある
横向きで寝かせていると、何かの拍子にうつ伏せになって、窒息してしまうことがあります。
うつ伏せになってしまうと、布団で鼻や口元が塞がってしまうだけでなく、自分が吐き出した息を再び吸いこむ「再呼吸」が起こりやすくなります。
再呼吸はSIDSや窒息につながるため、赤ちゃんが横向きで寝ていたら仰向けに直してあげましょう。
新生児を寝かせる際のポイント
ここからは、赤ちゃんを寝かせる際のポイントを解説します。不慮の事故やトラブルを避けるためにも、次のことを意識してみてくださいね。
基本は仰向けで寝かせる
赤ちゃんは、布団の真ん中に仰向けで寝かせましょう。ベッドの端のほうに寝かせると、動いた拍子にベッドから落ちてしまうことがあります。安全のために、必ずベッドの真ん中に仰向けで寝かせてくださいね。
げっぷが出ていなくても、仰向けで寝かせていい?
げっぷが出ていない赤ちゃんも、仰向けで寝かせるようにしましょう。
ママ・パパのなかには「吐いたものをのどに詰まらせてしまうのでは?」と不安に思う人もいるかもしれません。
しかし、仰向けで寝ているときに吐き戻しても、窒息する心配はほとんどないとされています。
また、赤ちゃんの胃酸はそこまで酸性が強くないので、吐き戻す際に食道やお口のなかが傷つくこともありませんよ。
とはいえ、赤ちゃんの健康状態によっては仰向けでないほうがよいこともあります。健康上の理由で仰向け寝が難しい場合は、医師の指示に従って寝かせるようにしましょう。
ときどき姿勢を直してあげる
赤ちゃんが寝ついたら、ときどき様子をチェックして、腕の位置や姿勢を直してあげましょう。
赤ちゃんによっては、仰向けで寝かしつけても横向きになってしまうことがあります。
自分で寝返りが打てるようになったら、ママ・パパが姿勢を直してあげる必要はありませんが、それまではこまめに様子をチェックしてあげてくださいね。
布団の周りに余計な物を置かない
「赤ちゃんが寂しがるから」と思って、布団の周りにぬいぐるみやタオルを置くのは避けましょう。ぬいぐるみやタオルなどが赤ちゃんの口元にかぶさると、窒息の原因になることがあります。
また、硬いものも、手足をぶつけてケガをする原因になるので注意が必要です。布団の周りは整理整頓して、赤ちゃんが安全に眠れるようにしましょう。
枕や柔らかい寝具は避ける
赤ちゃんを寝かせる布団は、硬めのものが望ましいです。柔らかすぎる寝具や枕を使うと、首が締まったり、口元にかかったりして窒息しやすくなります。
赤ちゃんは枕がなくてもすやすや眠ることができるので、枕は使わずに、軽い掛け布団をかけて寝かせてあげましょう。
新生児の横向き寝に関するよくある質問
赤ちゃんの横向き寝に関するよくある質問を紹介します。横向き寝に関する疑問や不安を解消しましょう!
赤ちゃんを横向きで寝かせてもいいのはいつから?
1歳になったら横向きで寝かせても大丈夫だといわれています
1歳頃になると、自分で寝返りを打てるようになり、口元にかかった布団をはねのけるだけの力も付きます。赤ちゃんにはそれぞれのペースがあるので、1歳になったその日から横向きで寝かせられるとは一概にいえませんが、自分で布団を動かせるようになったら横向きで寝かせてもよいでしょう。
寝返り防止グッズは使ったほうがいい?
寝返り防止グッズは使わなくても問題ありません
寝返り防止グッズを使う必要はありません。というのも、グッズが寝返り防止に効果があるかや、安全に使用できるかに関する医学的根拠がないからです。使いたい場合は、夜間ではなくお昼寝の時間など、親の目が届くときにしましょう。
横向き・うつ伏せでしか寝てくれない!どうしたらいい?
寝ついてから姿勢を変えてあげましょう
赤ちゃんも、大人と同じように一人ひとり寝やすい・落ち着く姿勢が違います。横向きまたはうつ伏せでしか寝つかない赤ちゃんもいるので、その場合は寝ついてからそっと仰向けにしてあげましょう。
新生児の横向き寝は危険がいっぱい!仰向けで寝かせよう
赤ちゃんの横向き寝は、SIDSや股関節脱臼、頭がい骨の歪みなどさまざまなリスクがあります。1歳頃になれば、赤ちゃんが自分で寝返りを打ったり、口元にかかった布団をどかしたりできるようになるので、それまでは仰向けで寝かせてあげましょう。
赤ちゃんが寝ついた後はこまめに様子をチェックして、横向き・うつ伏せになっていたらそっと仰向けに直してあげてくださいね。
- 赤ちゃんは仰向けで寝かせるのが基本
- 横向き・うつ伏せ寝は窒息やSIDSの危険がある
- ときどき様子をチェックして、姿勢を直してあげよう
- 布団の周りは整理整頓して安全な状態を保とう
- 1歳頃になったら横向きで寝かせてもOK
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