妊婦健診の尿検査でわかることは?検査の種類や異常が見られた場合の対応を解説!
「妊婦健診で毎回尿検査をするのが面倒」「何のために検査をするの?」と思っている人もいるでしょう。妊婦健診で尿検査を行うのは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群を早期に発見するために欠かせません。この記事では、検査の種類や異常があるといわれた場合の対応を解説します。妊婦健診の際の尿検査に疑問を持っている人は、参考にしてみてくださいね。
「妊婦健診で毎回尿検査をするのが面倒」「何のために検査をするの?」と思っている人もいるでしょう。妊婦健診で尿検査を行うのは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群を早期に発見するために欠かせません。この記事では、検査の種類や異常があるといわれた場合の対応を解説します。妊婦健診の際の尿検査に疑問を持っている人は、参考にしてみてくださいね。
妊婦健診の尿検査でわかる病気とは?
妊婦健診で毎回行われる尿検査。面倒に感じている人もいるでしょう。尿検査では、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった合併症の有無がわかります。
まずは、それぞれの合併症について解説します。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは、妊娠中にみられる高血圧症状のことです。
妊娠高血圧症候群になると、血圧が高くなるだけでなく、けいれん発作や脳出血、肝臓や腎臓の機能障害などが起こり、赤ちゃんの発育や妊娠の継続に影響が出ることもあります。
もともと糖尿病や高血圧、腎機能障害を患っている人、肥満傾向にある人、40歳以上の人がなりやすいといわれていますが、妊娠高血圧症候群になる原因はまだ詳しくわかっていません。妊娠高血圧症候群と診断された場合は、医師による治療を受ける必要があります。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病とは、妊娠中に発症する糖代謝異常のことです。
ママが高血糖になると赤ちゃんの血糖値も上がり、心臓の肥大や巨大児、形態異常、黄疸などの症状が出やすくなります。
妊娠初期は血糖値が正常でも、中期以降に血糖値が上がってしまうこともあります。妊婦健診できちんと検査を受け、血糖値に異常がないかを定期的に確認するようにしましょう。
妊娠糖尿病は、肥満の人や糖尿病の家族がいる人、高齢の人などが発症しやすいといわれています。妊娠糖尿病を発症した場合は、普段の生活や食事に気を配ることが大切です。食事療法で血糖値が下がらない場合は、インスリンを注射して血糖値をコントロールすることもあります。
妊婦健診で行う尿検査の検査項目
妊婦健診の尿検査では、次の項目を調べます。
尿蛋白検査
尿蛋白検査は、尿の中に蛋白質が含まれているかどうかを調べる検査です。結果は陰性(-)・弱陽性(±)・陽性(1+・2+・3+・4+)で判定され、+の数が多いほど蛋白質の量が多いことを示します。
結果が陽性でも病気であるとは限りません。しかし、なかには妊娠高血圧症候群のほか、腎機能の低下や腎臓病が疑われるケースもあります。
妊娠中は尿蛋白が出やすい
妊娠中は腎臓に流れ込む血液の量が増えて腎臓の機能が一時的に低下するため、妊娠前に比べると尿蛋白が出やすくなります。特に妊娠後期は尿蛋白が出やすいとされているので、1回の検査で陽性になったからといって病気とは限りません。尿蛋白は運動・暴飲暴食をした後や、疲れているとき、発熱しているとき、便秘をしているときにも陽性になることがあります。一時的な陽性と思われる場合は再検査を行うこともあるので、医師の指示に従いましょう。
尿糖検査
尿糖検査は、尿中にブドウ糖が含まれているかを調べる検査です。結果は陰性(-)か陽性(1+・2+・3+・4+)で判定され、+の数が多いほど糖の量が多いことを表しています。
陽性になった場合は、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠(糖尿病の人が妊娠すること)が疑われます。
ただし、妊娠中は尿中にブドウ糖が出やすくなるので、尿糖検査で陽性が出ても心配しすぎないようにしましょう。また、食事のすぐ後に尿検査を受けると陽性になることがあります。
尿ケトン体検査
尿ケトン体検査は、妊娠中に必要な栄養をきちんと取れているか判定する検査です。
ケトン体は、つわりなどで十分な栄養を摂れていないときに多く発生します。そのため、ケトン体が多く検出された場合は、妊娠悪阻や重症悪阻の可能性があるでしょう。
尿検査で異常があると言われた場合の対応
尿検査で異常があるといわれたら、赤ちゃんに影響がないか心配になるかもしれません。
しかし、直ちに悪影響があるとも限らず、生活を工夫することで改善することもあります。異常があると言われたら次のことに気を配ってみましょう。
食生活に気を配る
尿検査で異常があると言われたら、まずは食生活に気を配りましょう。
尿蛋白が陽性だった場合は、高血圧を防ぐために塩分控えめの食事を意識してください。
また、蛋白質の摂りすぎにも気を付けましょう。肉・魚といった動物性蛋白質だけでなく、大豆製品などの植物性蛋白質も組み合わせて摂れるとよいですね。
尿糖が陽性だった場合は、血糖値を上げにくい食事を心がけてください。食物繊維には、糖の吸収を緩やかにする性質があるので、意識的に摂るようにしましょう。
逆に、炭水化物を摂取すると血糖値が急激に上がりやすいので、白米やお菓子の食べすぎに気をつけてくださいね。
水分を適度に摂るようにする
水分の摂りすぎ・控えすぎは体に負担がかかります。無理のない範囲で、こまめに水分補給を心がけましょう。
ただし、ジュースなどの甘い飲み物は血糖値を上げてしまうので、飲むなら水やノンカフェインのお茶がおすすめです。
体重の増え過ぎに注意する
妊娠中は、体重が増えすぎないようにコントロールすることも重要です。体重が増えすぎると、腎臓に大きな負担がかかるうえ、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼすおそれもあります。
かといって、無理なダイエットは禁物です。適度に運動をしたり食事の量に気をつけたりして、体重をうまくコントロールしましょう。
しっかり体を休める
妊娠中は気を配ることが多く体調にも波があるため、心も体もなかなか休まりませんよね。しかし、体が疲れていると血圧が上がりやすくなり、体に負担がかかります。
時間を見つけて横になるなどして、自分を労わってあげてくださいね。「寝つきが悪い」「眠れない」などの悩みを抱えるママもいるかもしれませんが、目をつぶって横になるだけでも疲れが和らぎます。無理に眠ろうとせず、のんびり過ごしましょう。
妊婦健診で行われるその他の検査
妊婦健診では、尿検査以外にも様々な検査を行います。ここでは、主な検査を紹介します。
妊婦健診で行われるその他の検査
問診
身体測定(腹囲・体重・子宮底長などの測定)
内診
血液検査(血算・血液型・血糖・各種抗体の有無など)
膣分泌物培養検査(感染症の有無)
子宮頸がん検診
NST(ノンストレステスト)
超音波検査
妊婦健診の尿検査で異常が指摘されたら生活習慣を見直してみよう!
妊婦健診の尿検査を面倒に感じる人もいるでしょう。しかし、尿検査は合併症を早期発見するのに大切な検査です。検査の結果「異常がある」と言われたら、生活習慣を見直してみてください。検査をきっかけに体調に合った生活習慣を身につけ、健やかに妊娠期間を過ごしましょう。
- 尿検査では尿糖・尿蛋白・尿ケトン体を調べる
- 妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群の早期発見に役立つ
- 妊娠中は尿蛋白が出やすい
- 異常が指摘されたら生活習慣を見直そう
- 気になることがあれば小さなことでも医師に相談しよう
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