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胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

胎児とは?意味・胎芽との違い・成長過程も解説!

「胎児とはおなかの赤ちゃんのことである」ということは知っていても、あまり詳しく知らない人もいるでしょう。この記事では、胎児がどういうもので、どのように発達していくのかを解説します。妊娠時期ごとのおおまかな大きさにも触れていますので、胎児について知る際の参考にしてみてくださいね。

「胎児とはおなかの赤ちゃんのことである」ということは知っていても、あまり詳しく知らない人もいるでしょう。この記事では、胎児がどういうもので、どのように発達していくのかを解説します。妊娠時期ごとのおおまかな大きさにも触れていますので、胎児について知る際の参考にしてみてくださいね。

胎児とは?

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

胎児とは、内閣府では「妊娠9週以降から出生までの、発生途上のヒト」と定義されています

妊娠8週目までは「胎芽」と呼ばれます。この時期はまだ脳が未発達なので頭が小さく、体の部位を判別するのは難しい状態です。

しかし、胎児と呼ばれるようになると、手足や目を識別できるようになったり、口を動かす様子を確認できるようになったりします。

脳が飛躍的に成長し、赤ちゃんの体もぐんぐんと大きくなっていきますよ。

胎芽(たいが)とは

胎芽とは、妊娠8週目までの胎嚢の中にいる赤ちゃんのことを指します。この時期は胎児とは呼びません。

産婦人科で胎嚢の中の胎芽が確認でき、さらに心拍が確認できると妊娠が確定します。

受精卵が胎児になるまでの流れ

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

排卵された卵子が精子と出会って運よく受精できた場合、次のような流れで胎児に変わります。

受精卵が胚盤胞になる

卵巣から排出された卵子が受精すると、受精卵になります

受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら3〜4日ほどかけて卵管を通り、子宮にたどり着きます。

細胞分裂を繰り返した受精卵は「胚盤胞(はいばんほう)」と呼ばれ、中が空洞の玉のような形をしています。

胚盤胞が子宮内膜に潜り込んで着床すると、妊娠の成立です。

胚盤胞が発達して胎芽になる

子宮内膜に着床した胚盤胞は、外側の一部が胎盤に、内側の一部が「胎芽(たいが)」になります。

そして受精から10〜12日たつと、胚盤胞は「胎芽」と呼ばれるようになります。

胎芽から胎児になる

胎芽になると、妊娠5週目頃から体のさまざまな組織や器官がどんどん作られます。頭と胴がわかれ、手足もでき始めるなど、少しずつ人間に近い形になってきますよ。

妊娠8週目までは「胎芽」と呼ばれていますが、9週目に入ると「胎児」と呼ばれるようになります。

妊娠週数の数え方

妊娠週数は、最後の生理が始まった日を0週0日として計算します。受精や着床のタイミングを正確に把握するのが難しいため、最後の生理開始日を基準とするのが一般的です。

妊娠時期ごとの胎児の大きさと成長

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

ここからは、妊娠時期ごとの胎児の大きさと成長の様子を解説します。

妊娠3ヶ月頃(8〜11週)の胎児の大きさと成長

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

妊娠3ヶ月(8~11週)頃の胎児は、いちご1個分程度の大きさです。身長は約4cm、体重は約30gとされています。

この頃になると、頭と胴の区別がつきはじめ、顔のパーツができあがってきます。また、週数が進むと手足の指ができ、妊娠11週頃にはまぶたや唇、耳もできあがるなど、どんどん人らしい姿になってきます。

妊娠4ヶ月頃(12〜15週)の胎児の大きさと成長

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

妊娠4ヶ月(12~15週)頃の胎児はレモン1個分程度の大きさで、身長は約16cm、体重は約100gです。

この頃になると手足の指は完全にできあがり、胎児は少しずつ羊水を飲んだり吐いたりして呼吸の練習を始めます

妊娠14週以降は、皮膚が厚くなったり、筋肉がついたりしてきますが、まだ赤ちゃんらしいふっくらした体つきではありません。

妊娠5ヶ月頃(16〜19週)の胎児の大きさと成長

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

妊娠5ヶ月(16~19週)になると胎盤も完成し、安定期に入ります。胎児の大きさはみかん1個分程度。身長は約20cm、体重は約150gです。

この頃になると胎児の指には爪が生え始め、脳が発達しておなかの中で活発に動くようになります

妊娠18週頃には髪の毛が、妊娠19週頃にはまつ毛や眉毛ができ、体つきもふっくらしてきます。

妊娠6ヶ月頃(20〜23週)の胎児の大きさと成長

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妊娠6ヶ月(20~23週)になると、胎児は飲みこんだ羊水をおしっことして排せつするようになります

胎児の大きさはグレープフルーツ1個分程度。体重は約25cm、体重は約350gです。

この頃になると外性器が発達してくるので、性別もわかります。聴覚も機能してくるので、おなかの中からママやパパの声を聴いているかもしれませんね。

妊娠7ヶ月頃(24〜27週)の胎児の大きさと成長

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妊娠7ヶ月(24~27週)になると、顔の細かなパーツができあがり、まばたきができるようになります

胎児の大きさはメロン1個分程度。身長は約30cm、体重は約1kgです。

妊娠26週頃になると、赤ちゃんは自分の意思で体の動きをコントロールできるようになります。

味覚や嗅覚といった感覚が発達したり、記憶や感情が芽生えたりするのもこの頃です。

妊娠8ヶ月頃(28〜31週)の胎児の大きさと成長

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

妊娠8ヶ月(28~31週)に入ると、胎児の骨格はほぼ完成しています

この頃の赤ちゃんの大きさはかぼちゃ1個分程度で、身長は約40cm、体重は約1.8kgです。

細かい動きもできるようになっているので、3D・4Dエコーに指を握るしぐさが映ることもあるでしょう。

妊娠9ヶ月頃(32〜35週)の胎児の大きさと成長

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

妊娠9ヶ月(32~35週)に入ると、顔の表情もわかるようになります

この時期の胎児の大きさは白菜1個分程度で、身長は約45cm、体重は約2kgです。

妊娠34週頃になると肺が完成し、妊娠35週頃には睡眠のリズムができてきます。

出産後に備えて皮下脂肪を蓄えるためにさらにふっくらとした体つきにもなってきます。

妊娠10ヶ月頃(36〜39週)の胎児の大きさと成長

胎児とは?受精卵からどう変わる?意味や定義のほか時期別の成長過程も解説!

妊娠10ヶ月(36~39週)に入ると、胎児の体はほぼ完成しています

大きさはすいか1個分程度で、身長は約50cm、体重は約3kgにもなります。

37週を過ぎる頃には頭が骨盤の中に入るため、胎動も少なくなるでしょう。

胎児とは妊娠9週以降の赤ちゃんのこと。日々成長する様子を見守って

胎児とは、妊娠9週から生まれる前までの赤ちゃんのことをいいます。

小さな1個の受精卵が、細胞分裂を繰り返しながら胎芽となり、成長・発達してヒトの形になっていくのは神秘的ですよね。

胎児は、日々少しずつ成長していきます。出産するその日まで、1日1日を大切に過ごしていけるとよいですね。

  • 胎児とは妊娠9週目以降でまだ生まれていない赤ちゃんのこと
  • 妊娠8週目までは「胎芽」と呼ばれる
  • 妊娠週数は妊娠前最後の生理開始日を0周0日として計算する
  • 胎児は日々少しずつ成長する
  • 出産のその日まで1日1日を大切に過ごしていこう