妊娠線ができるのはなぜ?産後は消える?予防方法や妊娠中の安全なケアのしかたも解説!
妊娠線とは、妊娠中期ごろの妊婦のおなかにできる線のことです。おなかに突然ひび割れのような線ができて不安を感じている人もいるでしょう。
この記事では、妊娠線ができる原因やできたときの対処法を解説します。
妊娠線を予防する方法も紹介するので、妊娠線ができて悩んでいる人も、妊娠線を予防したい妊婦さんも、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠線とは、妊娠中期ごろの妊婦のおなかにできる線のことです。おなかに突然ひび割れのような線ができて不安を感じている人もいるでしょう。
この記事では、妊娠線ができる原因やできたときの対処法を解説します。
妊娠線を予防する方法も紹介するので、妊娠線ができて悩んでいる人も、妊娠線を予防したい妊婦さんも、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠線ができる原因
妊娠線ができる原因には、主に以下の2つがあります。
おなかの皮膚の伸び
妊娠中のおなかの大きさの変化に皮膚が追いつけず、妊娠線ができることがあります。
妊娠しておなかが大きくなるにつれ、おなかの表面の皮膚は次第に伸びていきます。
しかし、その下にある「真皮」と「皮下組織」は伸びにくいため、表面の伸びに追いつけずに裂けてしまい、妊娠線ができてしまうのです。
妊娠線には痛みなどはありませんが、なかにはかゆみを感じる人もいるようです。
ステロイドホルモンの増加
ステロイドホルモンの増加も、妊娠線ができる原因のひとつです。
妊娠すると、体内にあるステロイドホルモンが増加します。
ステロイドホルモンには、コラーゲンの生成や真皮のターンオーバーを抑えたりする働きがあります。
肌に弾力がなくなり、断裂が起こりやすくなるため、妊娠線ができてしまうのです。
妊娠線ができやすい人とは?
妊娠すると誰にでもできる可能性のある妊娠線ですが、以下の人は特に妊娠線ができやすいでしょう。
小柄で骨盤が小さい人
小柄で骨盤が小さい人は、妊娠によって、元々小さかったおなかの皮膚が大きく伸ばされることがあります。
骨盤が小さいとおなかが前方に大きく出やすいため、おなかが大きく膨らみやすい傾向があります。
おなかが前に大きく出ることで、妊娠線ができやすくなるのです。
乾燥肌の人
乾燥肌の人はひび割れなどを起こしやすいため、妊娠線ができやすいといわれています。
肌が乾燥していると柔軟性が低くなり、皮膚がひび割れしやすくなります。
また、もともと乾燥肌ではない人も、乾燥しやすい時期は注意が必要です。
乾燥して普段より肌の柔軟性が失われているときは、妊娠線ができやすいといえます。
経産婦の人
経産婦は、初産婦より妊娠線ができやすい傾向にあります。
一度妊娠出産を経験すると、子宮や皮膚が伸びやすく、おなかが膨らみやすくなります。
一度目の妊娠時に妊娠線ができなかった人でも、二度目以降は妊娠線ができてしまうことがありますよ。
高齢出産になる人
高齢出産に該当する人は、加齢で皮膚が乾燥しやすくなっている可能性があります。
乾燥していると皮膚が伸びにくくなるため、妊娠線ができやすくなります。
多胎妊娠をしている人
双子以上の赤ちゃんを妊娠すると、妊娠線ができる可能性が高いでしょう。
多胎妊娠の場合、赤ちゃんが1人だけの場合よりもおなかが大きくなります。
おなかの表面の皮膚が大きく伸ばされるので、妊娠線ができやすい傾向があるのです。
妊娠線ができやすい部位
妊娠線は、脂肪がつきやすい以下の部位にできることが多いといえます。
妊娠線ができやすい部位はどこ?
おなか
胸
おしり
二の腕
わきの下
足の付け根
太もも
膝の裏
妊娠線はいつできる?
おなかが大きくなるにつれてできやすくなる妊娠線ですが、一般的にできやすい時期は以下のとおりです。
急激に体重が増加する時期
妊娠線は、急激に体重が増加する時期にできやすいとされています。
体重が急激に増加する時期は、皮膚がおなかの大きさの変化についていけない可能性が高くなります。
食べづわりなどで食欲が急激に高まっている人は、妊娠線の予防ケアをしておくと安心です。
乾燥している時期
皮膚が乾燥している時期も、妊娠線ができやすくなります。
皮膚が乾燥していると伸縮性が低くなり、おなかの大きさの変化についていくのが難しくなります。
冬場などの時期は特に乾燥しやすいため、しっかりとケアしたいものですね。
妊娠線を予防するには?
ここでは、妊娠線を予防する方法を3つ紹介します。
早めにケアを始める
妊娠線を予防するには、妊娠中期ごろからの早めのケアが大切です。
妊娠線が最もできやすいのは妊娠8ヶ月ごろといわれているので、少し早めの妊娠5〜6ヶ月頃から保湿などのケアを始めるとよいでしょう。
急激な体重増加を防ぐ
体重が急激に増加しないようにすることも重要です。
体重増加によって皮下脂肪が急激に増えると、妊娠線ができやすくなります。
また、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などになるリスクも高くなるので注意が必要です。
つわりで体重管理が難しいときもありますが、食事に気を配る、適度に運動するなどして、体重が増えすぎないようにできるだけ意識しましょう。
スキンケアやマッサージをする
妊娠線の予防には、スキンケアやマッサージが効果的です。
皮膚の乾燥を防ぐために、クリームやオイルなどでしっかりと保湿し、スキンケアをしましょう。
皮膚の伸びがさらによくなるよう、スキンケアと同時にマッサージもすると効果的ですよ。
ただし、力を入れすぎると体に負担をかけてしまうので注意しましょう。
また、妊娠中に押してはいけないツボもあるので、誤って刺激してしまわないよう気をつけてください。
妊娠線を目立たなくする方法は?
妊娠線は、一度できてしまうと完全に消えることはありません。
しかし、目立たなくする方法がいくつかあるので、ここでは3つの方法を紹介します。
保湿クリームを塗る
保湿クリームを塗って乾燥を防ぎましょう。
保湿クリームを塗り続けることで、妊娠線の痕がそれ以上濃くなることを防げます。
また、ビタミンA由来のトレチノインやレチノイドなどの成分の入ったクリームは、皮膚表面のコラーゲンの分泌を高め、妊娠線を目立たなくするのに役立つと考えられています。
皮膚を乾燥させないためにも、常に保湿を心掛けることがポイントです。
マッサージする
妊娠線を目立たなくするためには、マッサージするのも効果的です。
保湿クリームを塗ってから優しくマッサージをすることで、妊娠線がより濃くなることを防げるでしょう。
産後トレーニングで腹筋を戻す
妊娠線ができてしまった場合は、トレーニングをして腹筋を戻すことが大切です。
妊娠中や出産後は腹筋が衰え、おなかが垂れやすくなります。
おなかがたるんでいると妊娠線が目立ちやすくなるため、産後トレーニングなどで腹筋を元に戻しましょう。
「妊娠線」とは違う?「正中線」とは?
妊娠線と誤解されやすいものに「正中線」があります。正中線とは、妊娠中におへそのあたりに現れるまっすぐの線のことです。
正中線は、性別に関係なく誰にでも生まれつきある線ですが、妊娠に伴うホルモンバランスの変化によって目立ちやすくなります。
妊娠線とは異なり、産後しばらくすると消えることがほとんどです。
妊娠線に関するよくある質問
ここからは、妊娠線に関する疑問を集めてみました。
疑問や心配ごとがある人はぜひ参考にしてくださいね。
妊娠線は遺伝するの?
遺伝も妊娠線ができる原因のひとつと考えられています。
親に妊娠線ができた場合、その子どもにも妊娠線ができる可能性があるとされています。しかし、親に妊娠線があるからといって、必ずしも妊娠線ができるとは限りません。妊娠線は、ホルモンの影響、肌のタイプや状態などのさまざまな条件が重なって現れるものです。遺伝だけが妊娠線の原因になるわけではないので、妊娠線が現れなかった人の子どもに妊娠線ができるケースもあります。
妊娠線を予防することはできる?
完全に予防できるとは限りませんが、濃くなるのを防ぐことはできます。
妊娠線を予防する方法はありますが、完全に予防できるとは言い切れません。しかし、肌のケアや体重管理などによって、妊娠線ができたあとに色が濃くなるのを防ぐことは可能です。早めに適切なケアをして、できるだけ妊娠線が目立たないようにしましょう。
妊娠線を完全に消すことはできないの?
完全に消すことはできません。
できてしまった妊娠線を完全に消すことはできません。ただし、クリームやオイルでケアする、マッサージをする、月日が経つのを待つ、などで残ってしまった痕を目立たなくすることはできます。産後も保湿やマッサージを忘れず続けることが大切です。
妊娠線は皮膚の伸びやホルモンの影響でできる!保湿や体重管理で適切なケアを
妊娠線は妊娠中のおなかの変化に皮膚が追いつけないことで現れる線です。
一度できると完全に消すことは難しいものの、目立たなくすることはできます。
体重をコントロールしたり、スキンケアやマッサージをしたりするなど、ケアをしっかりとおこないましょう。
早いうちからケアをして、できるだけ痕を残さないようにできるとよいですね。
- 妊娠線とは、妊娠中におなかなどに現れるひび割れのような線のこと
- 妊娠中のおなかの変化に皮膚が追いつけず、ひび割れてしまうためにできる
- 小柄・乾燥肌・経産婦・高齢出産・多胎児妊娠などの人は妊娠線ができやすい
- 妊娠線は一度できてしまったら完全には消えない
- 妊娠線は適切なケアで目立たなくすることができる
【注意事項】
本記事は公開時点での情報となります。
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記事の一部では妊娠中の方から寄せられた体験談を紹介しておりますが、個人の実体験に基づいており医学的根拠があるものとは限りません。専門家の見解と異なる意見も含まれるためご注意ください。
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