新生児の抱っこはどうやるのが正解?赤ちゃんを安全に抱っこするためのポイントや注意点を解説
新生児はまだ首がすわっていないので、抱き上げる際にしっかりと首やおしりを支えてあげる必要があります。
この時期の赤ちゃんはふにゃふにゃしていてとても緊張するうえ、ちゃんと抱っこできているのか心配になりますよね。
この記事では、横抱き・縦抱きや抱きおろしの方法を解説します。大人の体に負担がかからない抱っこのやり方や注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
新生児はまだ首がすわっていないので、抱き上げる際にしっかりと首やおしりを支えてあげる必要があります。
この時期の赤ちゃんはふにゃふにゃしていてとても緊張するうえ、ちゃんと抱っこできているのか心配になりますよね。
この記事では、横抱き・縦抱きや抱きおろしの方法を解説します。大人の体に負担がかからない抱っこのやり方や注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
抱っこにはどんな役割がある?
生まれて1ヶ月もたっていない新生児期の赤ちゃんにとって、抱っこは体と脳を育てるための大切な触れ合いです。
抱っこをすると、赤ちゃんの五感や筋肉が刺激を受け、脳の発達が促されます。
また、抱っこによって大人と密着して一緒に動くことで、運動能力やバランス感覚が育つ効果もあるともいわれています。
新生児を抱っこすることは、心と体のすこやかな発育につながるのです。
新生児の抱き方には2種類ある
新生児の抱き方には、横抱きと縦抱きの2種類があります。
ここでは、それぞれのやり方を解説します。
横抱きの基本的なやり方
新生児期の赤ちゃんを横抱きするときは、頭と首をしっかりと支えることが大切です。腕でハンモックを作るイメージで抱っこしましょう。
赤ちゃんの横抱きの手順
横になっている赤ちゃんの首を腕枕で支える
腕を輪にした状態で持ち上げる
赤ちゃんを一度ひざに置く
腕を輪っかにして胸の前まで持ち上げる
赤ちゃんを腕全体で支えたら、赤ちゃんから大人の顔が見えるようにします。大人と赤ちゃんの顔が30㎝くらいの距離だと、赤ちゃんが安心しやすいでしょう。
おなかのなかにいた頃のように、赤ちゃんの背中が少し丸くなるように抱っこするとよいですよ。
縦抱きの基本的なやり方
新生児期の赤ちゃんでも、頭と首をしっかりと支えてあげれば縦抱きしても大丈夫です。
新生児の縦抱きの手順
赤ちゃんを胸から迎えに行く場所に座る
腕をおしりの下にまわしてひざを支える
腕に座らせて首を支える
おしりの下の手を反対の腕のひじにかける
赤ちゃんの脚がM字状で横抱き同様に背中が丸くなる状態になるように抱っこしましょう。
抱っこの際は、赤ちゃんの口や鼻がふさがらない程度に密着してあげてくださいね。
抱きおろしの基本的なやり方
抱っこした赤ちゃんをおろす際は、手でおしりを支えながらおろすのがポイントです。
抱きおろしの手順
赤ちゃんのおしりを支えている腕を移動して手でおしりを支える
前傾姿勢になりながらおしりから赤ちゃんをおろす
おしりからおろした後はおしりを支えていた手を頭に移動させる
両手で頭を支えながらゆっくりと頭をおろす
おろすときは、基本的に抱き上げるときの逆の手順でおこなうと考えましょう。
抱っこした状態で座布団やお布団に座って、低い位置からゆっくりと赤ちゃんをおろしてあげてください。
新生児を抱っこする際のポイント
新生児を抱っこする際には、赤ちゃんに負担をかけないことはもちろん、大人の体がつらくないように気をつけることが大切です。
ここでは、新生児を抱っこするときのポイントを解説します。
大人の体の負担が少ない姿勢で赤ちゃんを抱っこする
赤ちゃんを抱っこする際は、手首だけでなく腕全体で支えましょう。
立ったまま抱っこすると腰に負担がかかるので、腰をかがめて体を近づけてから、赤ちゃんの体重を自分の体に預けるようなイメージで抱き上げます。
抱っこで腕が疲れた場合は、膝から下を外側にひねったり、手首を返したりして体制を変えるのもポイントです。
抱っこをしていないときは、手首・指・腕のストレッチをすると体の負担が和らぐので、試してみてくださいね。
赤ちゃんの姿勢に気をつける
新生児期の赤ちゃんは、背中が真っすぐな状態だと落ち着きません。
背中が丸まっていたほうがおなかのなかにいたときの姿勢に似ているので、赤ちゃんがリラックスして過ごせるといわれています。
また、脚をパタパタと動かせる状態かを確認するのも大切です。
脚を動かせない状態で抱っこしていると、赤ちゃんの股関節に負担がかかってしまうので注意しましょう。
背中はCカーブ、脚はM字になるように意識してみてください。
赤ちゃんが呼吸しやすい状態で抱っこする
赤ちゃんを抱っこしたあとは、呼吸しやすい姿勢であることをチェックしましょう。
赤ちゃんの手が上にきて、大人の顔が見える態勢であれば問題ありませんよ。
生まれたての時期に横抱きをするときは、大人の胸で赤ちゃんの鼻をつぶさないようにすることも大切です。
新生児を抱っこする際の注意点
抱っこをしているときは、赤ちゃんの頭をしっかりと支えてあげましょう。
新生児期の赤ちゃんは頭が重く首の筋肉が弱いため、揺れると自分の力で頭を支えることができません。大人が支えないと頭が下に下がってしまい危険なので、常に腕全体で支えてあげてください。
また、大人と赤ちゃんの体が密着していない状態も、安定感がなく危険です。ひじを赤ちゃんの体にくっつけ、密着した状態で抱っこしてあげましょう。
加えて、抱っこしたまま動き回ったり、段差がある場所で抱っこをしたりしないようにすることも大切です。
お兄ちゃん・お姉ちゃんが抱っこをする場合は、必ず大人がそばについてあげてくださいね。
注意が必要な抱っこの例
赤ちゃんの体が背中側に反り返ってしまう
赤ちゃんの体が左右非対称にねじれている
赤ちゃんの背中が真っすぐになっている
新生児の抱っこに関するよくある質問
ここからは、新生児を抱っこする際によくある質問をまとめています。
「この抱っこの仕方でいいのかな?」「やってはいけないことがあるのかな?」と不安を感じている人はぜひチェックしてみてくださいね。
新生児から使える抱っこ紐はある?
新生児でも使える抱っこ紐を選べばOK
抱っこ紐のなかには、新生児期から使用できるものもあります。抱っこ紐の対象年齢は商品によってさまざまなので、事前にカタログやパッケージを確認して、新生児でも使えるものを購入しましょう。
長時間抱っこしても大丈夫?
長時間の抱っこは赤ちゃん・大人のどちらにも負担がかかる
長時間抱っこをしていると、大人にも赤ちゃんにも負担がかかるのでできるだけ避けましょう。「あやすときは抱っこ、泣き止んだらおろす」「おでかけの際は抱っこしなくてもいい場所で休憩する」など、抱っこを休むタイミングを決めておくと長時間になりにくいでしょう。なお、抱っこ紐の連続使用は2時間までが望ましいとされています。抱っこ紐を使用するときはもちろん、素手で抱っこするときも2時間を目安にするとよいでしょう。
新生児を抱っこしすぎると抱き癖がつく?
抱き癖には医学的な根拠がない
新生児を抱っこしすぎると抱き癖がつくという説には、医学的根拠がありません。抱っこは赤ちゃんに安心感を与える大切なコミュニケーション。抱っこをしないと、赤ちゃんに不安を与えてしまいます。大人と赤ちゃんの体の負担にならない範囲で、たっぷり抱っこしてあげましょう。
抱っこしても泣き止まないときはどうしたらよい?
泣いている原因に合わせて対処しよう
抱っこしても赤ちゃんが泣き止まないときは、まず原因を考えましょう。おなかが空いているのかもしれないし、おむつがぬれているのかもしれません。暑すぎたり寒すぎたりするときや、直射日光や大きな音に驚いたときに泣いてしまう赤ちゃんもいます。泣いている原因を取り除いてあげれば、落ち着いてくれることがありますよ。https://tomonite.com/articles/1278
抱っこは新生児の成長に欠かせないもの!安全に抱っこして赤ちゃんとの絆を深めよう
新生児の抱っこは横抱きが基本ですが、頭と首をしっかりと支えていれば縦抱きでもかまいません。
どちらの抱っこの際にも、頭や首をしっかりと支えることが大切です。赤ちゃんの頭は重く、首の筋肉が発達途中なので、支えないとカクンと下がってしまいます。
抱っこするときは、赤ちゃんの背中は丸まった状態で、抱っこをする大人にピッタリとくっついた状態が理想的です。脚はM字の状態をキープすることで赤ちゃんの股関節への負担が軽減されますよ。
長時間抱っこすると大人にも赤ちゃんにも負担がかかるので、休憩できるスペースを探して、できるだけこまめに休憩をとりましょう。
新生児期の抱っこは、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせる大切な役割があります。ママやパパの体の負担にならない範囲で、たくさん抱っこしてあげてくださいね。
- 新生児を抱っこするときは首や頭、おしりをしっかりと支える
- 腕全体で支えると安定感が生まれる
- 抱っこ紐を購入するときは製品の対象年齢を確認しよう
- 泣き止まないときは、泣いている原因を探ろう
- 抱き癖には医学的根拠がないのでたくさん抱っこしよう
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