妊娠超初期にカフェインを摂取したらどうなる?赤ちゃんへの影響・摂取量の目安も解説
妊娠超初期にカフェインを摂りすぎると、ママや赤ちゃんにさまざまな影響を与える可能性があります。
この記事では、妊娠超初期のカフェイン摂取が赤ちゃんに与える影響や、安全な摂取量について詳しく解説します。
妊娠中のカフェイン摂取に関する正しい知識を身につけ、健康的な妊婦生活を送りましょう。
妊娠超初期にカフェインを摂りすぎると、ママや赤ちゃんにさまざまな影響を与える可能性があります。
この記事では、妊娠超初期のカフェイン摂取が赤ちゃんに与える影響や、安全な摂取量について詳しく解説します。
妊娠中のカフェイン摂取に関する正しい知識を身につけ、健康的な妊婦生活を送りましょう。
妊娠超初期にカフェインを摂取してもいい?
カフェインの摂取量をゼロにする必要はありませんが、妊娠超初期(妊娠0〜3週)からカフェインの摂り過ぎに注意しましょう。
妊娠超初期は赤ちゃんの器官を形成する大切な時期。この時期にカフェインを摂りすぎてしまうと、赤ちゃんにさまざまな悪影響を及ぼすおそれがあります。
「妊娠したかも」と思った時点で、カフェインをなるべく摂取しないようにしましょう。
妊娠超初期にカフェインを摂取するとどんな影響がある?
妊娠超初期に過剰にカフェインを摂取すると、ママや赤ちゃんにさまざまな影響があるとされています。
ここでは、具体的にどのような影響を与える可能性があるのかを詳しく見ていきましょう。
母体への影響
カフェインを過剰に摂取すると、ママの体には以下のような影響が考えられます。
眠りが浅くなる・眠れなくなる
カフェインには覚醒作用があります。そのため、カフェインを摂るタイミングによっては眠りが浅くなる・夜中に何度も目覚めるなど、睡眠の質が低下する可能性があります。
眠れない日が続くと、疲れがたまってストレスとなり、結果的に赤ちゃんに影響してしまうことも。
特に、夕方以降にカフェインを摂ると睡眠に影響しやすいため注意が必要です。
頻尿になる
カフェインには利尿作用があるため、摂取すると頻尿になりやすくなります。
仕事中や外出中にトイレに行きたくなっても我慢してしまい、膀胱炎や尿路感染症などを引き起こすことがあります。
重症化すると赤ちゃんに影響を及ぼすこともあるので、カフェインを摂取するときはトイレにいつでも行ける環境を整えることが大切です。
脱水状態になりやすい
カフェインの利尿作用により、脱水症状を引き起こしやすくなります。脱水状態になると、感染症や嘔吐などを発症するリスクが生じるため注意が必要です。
また、妊娠中のママは、赤ちゃんの発育のために多くの水分を必要とします。水分が足りなくなると、赤ちゃんに十分な栄養が行き渡らなくなり、悪影響を及ぼすことも。
水分補給が目的なら、コーヒーではなくノンカフェインのお茶や清涼飲料水を摂るようにしましょう。
下痢になりやすい
カフェインには腸を刺激する働きがあるため、下痢を引き起こす可能性があります。
下痢が悪化すると、脱水につながるおそれもあるので注意しましょう。
動悸がしやすい
カフェインが交感神経を刺激することで、動悸を引き起こすことがあります。人によっては不整脈につながることもあるため注意が必要です。
カフェインを摂取したあとに動悸がしやすい人は、カフェインを控えたほうがよいでしょう。
吐き気・胃痛が出やすくなる
カフェインを摂りすぎると消化管が刺激され、吐き気や胃痛を引き起こすことがあります。
妊娠にともない吐き気や嘔吐などの症状がみられる場合、カフェインの摂取により症状が悪化することも。
胃の負担を抑えるためにも、妊娠超初期からカフェインを控えましょう。
赤ちゃんへの影響
カフェインが赤ちゃんに与える影響については、まだ明確にわかっていないこともあります。しかし、カフェインが赤ちゃんに悪影響を及ぼすとする報告もあるため、注意が必要です。
ここからは、カフェインがおなかの赤ちゃんにどのような影響を与える可能性があるかを解説します。
発育不全になりやすい
カフェインを過剰に摂取すると、おなかの赤ちゃんが発育不全になる可能性があります。
カフェインについては、赤ちゃんへの血液の流れを悪くしたり、赤ちゃんの心臓の鼓動を早めたりするといった報告があるのです。
また、カフェインの過剰摂取により、低体重出生につながったり、赤ちゃんが将来病気になりやすくなったりするとも考えられています。
流産のリスクが高まる
妊娠超初期の過剰なカフェイン摂取は、流産のリスクを高める可能性があるといわれています。
スウェーデンのある調査では、1日にコーヒー約5杯分(カフェイン500mg以上)を摂取すると、流産の確率が2.2倍に増加することがわかっています。
また、妊娠前に1日2杯以上のカフェイン飲料を飲んでいたカップルの流産リスクが高いという報告もあるようです。
流産や早産のリスクを抑えるためにも、カフェインはなるべく控えましょう。
妊娠超初期に摂取してよいカフェインの量は?
日本では、妊娠期のカフェインの摂取量の目安が明確に定められているわけではありません。
しかし、海外の各機関では、妊娠中のカフェイン摂取量を以下のとおり制限するのが望ましいとされています。
各機関のカフェイン摂取量の目安
世界保健機関(WHO):コーヒーを1日3〜4杯まで
英国食品基準庁(FSA):1日200mg(コーヒーをマグカップで1〜2杯程度)まで
カナダ保健省(HC):1日300mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)まで
欧州食品安全機関(EFSA):1日200mgまで
オーストラリア・ニュージーランド食品基準機関(FSANZ):1日200mgまで
国によって目安が異なりますが、1日200〜300mg程度とする傾向がみられます。
なお、日本の厚生労働省は、赤ちゃんに影響を及ぼさないカフェイン量には個人差があるとして、明確な摂取量の目安を定めていません。
カフェインを摂取するときは、事前に医師に相談するとよいでしょう。
妊娠中、カフェインはいつからいつまで控える?
「妊娠したかも」と思ったときから授乳を終える時期まで、カフェインはできるだけ控えましょう。
妊娠初期は、赤ちゃんの器官形成が行われる大切な時期なので、特に注意してください。
また、妊娠中期以降はカフェインの代謝が遅くなり体内に残りやすいため、赤ちゃんが影響を受けやすくなる可能性があります。
出産後も、赤ちゃんへの影響を考え、授乳が終わるまではカフェインを控えてくださいね。
妊娠超初期から控えたいカフェイン入りの飲み物・食品は?
ここからは、妊娠超初期から気をつけたい、カフェインを含む飲み物や食品を確認していきましょう。
「気づかないうちにカフェインをたくさん摂取してしまっていた…」ということがないよう、しっかりチェックしてくださいね。
カフェインが含まれる飲み物・食品
コーヒー
紅茶
緑茶
エナジードリンク
炭酸飲料
チョコレート
妊娠超初期に飲んでもよい飲み物は?
カフェインが含まれていない、妊娠超初期におすすめの飲み物を紹介します。
おすすめのノンカフェイン飲料
水
麦茶
ノンカフェインコーヒー
ハーブティー
デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの違いは?
デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインは、カフェインの含有量に違いがあります。
- デカフェ:カフェインを含む飲料や食べ物からカフェインを取り除いたもの
- カフェインレス:カフェイン含有量が0.1%に抑えられたもの
- ノンカフェイン:カフェインがまったく含まれていないもの
デカフェはもともとカフェインが含まれるものからカフェインを「取り除いた」ものであるのに対し、カフェインレスはカフェイン量が「もともと少ない」ものを指します。
デカフェとカフェインレスはカフェインが多少なりとも含まれているので、カフェイン摂取量が気になるようならノンカフェインのものを摂りましょう。
妊娠超初期にカフェインを摂取してしまったらどうすればいい?
カフェインを摂取したとしても、コーヒー1〜2杯程度であれば過度に心配する必要はありません。
不安であれば、水を飲むなどしてカフェインをなるべく早く排出しましょう。
それでも心配な場合は、医師に相談することをおすすめします。
妊娠超初期からカフェインはなるべく控えよう!
カフェインを過剰摂取すると、ママや赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があります。完全に避ける必要はありませんが、摂りすぎには注意してくださいね。
日本では、妊娠中のカフェインの摂取量の目安は特に定められていません。しかし、海外では1日200〜300mg(コーヒーをマグカップで2杯程度)に抑えることが望ましいとされています。
カフェインを摂取するときは、どのくらいの量なら摂取してもよいかをあらかじめ医師に相談すると安心です。
「妊娠したかも」と思ったら、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインを含むものは控え、水や麦茶などノンカフェインのものを選ぶようにしましょう。
- 妊娠超初期からカフェインの摂り過ぎに注意が必要
- カフェインの過剰摂取には、流産や発育不全などのリスクがある
- コーヒー・紅茶・緑茶などのカフェイン入りのものは控えよう
- 妊娠中は、水・麦茶・ハーブティーなどがおすすめ
【注意事項】
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