
「1日の最後は『優しいママタイム』でいることにしています。」紺野あさ美さんインタビュー Vol.1
トモニテ子育て大賞2024で特別賞を受賞した紺野あさ美さんにインタビュー!
──トモニテ特別賞の受賞、おめでとうございます!受賞されていかがですか?
ありがとうございます!まず、びっくりしました。日頃SNSで様々な発信をしていますが、特にYouTubeではいいところだけでなく子どもたちを叱ったり、たまにパパの愚痴をこぼしたり…。笑 ただ、そういったリアルな部分を発信してきたこともよかったのかなと思いました。視聴者の方に対しても、そういう意味では少しでも育児に対して前を向けるきっかけのようなものを与えられていたのなら嬉しいなと思っています。
──トモニテの理念に、「子育てを通じて、人が、社会が、ともに手をとる世界をめざして。」というものがあるのですが、共感する部分はありますか?
「ともに手をとる」というコンセプトがいいなと思いました!少し前だったら、パパは働いてママは家事育児をしてみたいな考え方が主流だったところから、ここ数年で子育てにおける在り方も多様化してきた中で、手を取り合うという姿勢がいいなと思いました。
私は14歳からお仕事をさせていただいて、これまで人と接する仕事ということもあり賑やかに過ごしてきたところから家庭に入りました。日によっては誰とも連絡をとらない、仕事場も行かない、ずっと子どもと2人きりでお家にいる、ということもよくありました。唯一の会話と言えばレジの店員さんに「ありがとうございます」だけという日もありましたね。
ママが一人でいる時間が多かったりすると、子どもが小さいうちはどうしても話が通じなかったり、それによって自分の中で孤独感を感じたりしたこともありましたが、そういった時に孤独にならないように家庭内であったり社会と手を取り合って乗り越えていければ良いなと。

1日の最後、寝る前は「優しいママタイム」でいることにしています
──今回は、紺野さんご自身の子育てに関するエピソードをお伺いできればと思います。現在4人のお子さんを育てる中で、大変だったエピソードを教えてください。
正直、毎日本当にいろいろなことが起きるのですが…。自分が体調不良だった時は余裕がないこともあり、子どもにキツくあたってしまうといったことはありましたね。普段であれば子どもが好き嫌いでごはんを残してしまったり、お皿からこぼしてしまっても冷静に対応できていた場面でもついイライラをぶつけてしまっていました。「辛い中頑張って作ったのにどうして残すのかな…」って。
他にも、当時購入したばかりの椅子に、少し目を離した隙に次男が”お名前スタンプ”のパッドの部分をそのまま押し当ててしまったということがありました。四角いインク跡が椅子にペタッと…。除光液などいろいろ試してみましたが落ちず。笑 今では良い思い出ですが、当時は落ち込みましたね…。
──それは大変でしたね…。兄弟ゲンカも起きたりしますか?
そうですね、もう毎日のように起きています。笑 取り合いにならないよう長男と次男にそれぞれタブレットを与えているのですが、遊び過ぎないように時間制限を付けています。ただ、次男が知恵が付いてきちゃって、制限時間いっぱい遊んだ後にお兄ちゃんのアカウントに切り替えて勝手に使う、といったことがありました。お兄ちゃんが遊ぼうとしたら「あれ、あともう3分しかできない!」みたいな…。他にも兄弟間でデータを消しちゃったりとか、何かしら毎日起きていますね。

──”アカウント切り替え”は、今っぽいというか、なかなか高度ですね…。そんな忙しない毎日で、お子さんと接する時に意識していることなどはあるのでしょうか。
育児もそうですが、仕事もする中で、「あのメール返してなかった!」「もうこんな時間、夕飯の準備しなくちゃ」などてんやわんやするシーンがありますが、そういう時に、子どもが「幼稚園でこんなもの作ったよ」とか「マジック覚えたから一緒にしよう!」などと言われ、どうしてもスグには相手できない時に、「今それどころじゃない!」と言ってしまった時には大きく反省しました。子どもは私に見てほしくて言ってくれたのに「それどころじゃない」は酷かったなと。「あとで一緒にやろうね」とか「これ終わったら遊ぼうね」など、ちょっとした言い方に気をつけるようになりました。もちろん、危険なことであったり他人に迷惑をかけることはちゃんと言うべきだけど、自分だけの都合で怒りをぶつけることはしないように気をつけています。
あとは1日の最後、寝る前は「優しいママタイム」でいることにしています。1日の後味が悪くならないように。もちろん、わがままを言って寝ない時は叱ってしまうこともありますができるだけ優しくあれるように心がけています。寝ついた後、子どもの寝顔を見ながら、「あの時もっとこういう言い方できたよな〜」など反省会タイムが始まったりもしますが、最近は「妥協も大事!」と思うようにもしていますね。
3人目を妊娠中に、子ども2人を連れて家出をしたことも
──昨年4人目のお子さんが生まれましたが、ご家族・ご夫婦はどのような関係なのでしょうか?
主人はプロ野球選手という職業柄もあり、長期間家を空けることもありますが、コミュニケーションは頻繁に取っていますね。LINEでのメッセージやTV通話で子どもたちと会話したり。シーズンオフの時は、お家で洗濯や風呂掃除、洗い物など家事を積極的にしてくれたり、子どもたちともよく遊んでくれますね。

──素敵なパパですね!旦那さまは1人目のお子さんの時から家事や育児に積極的だったのでしょうか?
どちらかというと、育児に関する主人との関係性は、子どもが増えるにつれて、徐々に深まっていったという感じですかね。最初の頃はお互いに歩み寄りが足りないこともあり、私が爆発してしまい…3人目の妊娠中に子ども2人を連れて家出をしたこともありました。その時は「こっちの大変さを全然分かってないじゃん!」とキツくあたってしまったのですが夫も日々大きなプレッシャーの中で仕事をする中で、気持ちを汲めていなかった部分があったなと。その時は一時離婚の危機でもありましたが、その後お互い考え直して会話をちゃんと重ねていくようになりましたね。育児への思いや考え方が違ったりしていた部分があって、それが原因ですれ違いになっていたんだと思います。ただ、こういった経験をしたからこそ今4人の子どもを育てられているのかなと思います。とはいえ、それでもやっぱり愚痴をこぼしたくなる時もありますけどね!笑
次回3/10公開予定のインタビューVol.2では、モー娘。でのアイドル時代とママになった今での価値観の変化について伺ってみました。